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小説家になる方法 作家になるには?

小説家になる方法は?作家になるには?どうすればいいのか、考えてみました

小説家になる方法……出身ライターのお話などから考えてみた

筆一本で生きていける小説家。ノマドワーカーの最高峰といっても過言ではないかもしれません。
ですが、就職すればなれる!というものではありません。どうすれば小説家になれるのか、わからないという方も多いと思います。

そこで脚本家の養成学校として、600名以上の脚本家を輩出するだけではなく、赤川次郎さん、乃南アサさん、鈴木光司さん、柚木麻子さん、原田ひ香さん、大山淳子さん、宇山佳佑さんなど、小説家も誕生している経緯から、今回は小説家になるには……という素朴な疑問に、下記の項目で応えてみようと思います。

・そもそも小説家になるための方法って?
・コンクール挑戦するうえでの心がまえ
・小説家デビューまでどう書く時間を確保するか
・プロの小説家の生活リズム
・小説家になるために必要な能力とは?
・小説の腕を磨くには?
・小説の腕を活かす場

そもそも小説家になるための方法って?

小説家としてデビューするための方法をご紹介します。

・新人文学賞を受賞する

新人文学賞の受賞が、小説家としてデビューするうえでは一番の近道ではないでしょうか。
文学賞を選ぶときは、「自分の作品を読んでほしい小説家の方が審査員をされている賞を選んだ」とおっしゃっている小説家の方もいらっしゃいます。

 

・出版社への持ち込み

出版社へ持ち込むという手もあります。ですが、現役で活躍する小説家の方のお話では、持ち込みでプロになれる人がいたとしたら、圧倒的な力がある人だそうです。一般の人がデビューをしようと思ったら、やはり文学賞が一番の近道といえます。

ただ、他のジャンルで一定の評価をされている人であれば、持ち込みというのも可能ではないでしょうか。例えば、脚本コンクールで受賞した作品を小説化するというパターンもあります。

 

・同人誌

同人誌で発表し続け、そこからプロの小説家としてデビューするということもあります。『十二国記』シリーズの小野不由美さんはこのパターンにあたるそうです。

 

・WEBの小説投稿サイトに投稿する

小説投稿サイトから人気となり、出版社からデビューするというパターンも増えつつあるようです。サイトによっては、出版社と業務提携をしていたり、企画を一緒に立ち上げたりなど、新人との接点を作る動きが盛んになっています。

コンクール挑戦するうえでの心がまえ

小説家の柚木麻子さんに公開講座でお話しいただいたお話や、コンクールはもちろん、作品を書いていて途中で嫌になってしまいそうなときに、参考になるかもしれません。

『怠けないよう抑止力になる読者を身近に見つけて、めげずに書き続けて文学賞の応募し続けていけば、だんだん引っかかるようになって、1次で落ちていたのが2次に残るとか、コツがつかめてくるはずです。

書けない時というのは、自分の小説がつまらなさ過ぎて直視したくないということがほどんどです。プロもそうですし、私が天才だと思っている人でもそうです。逆に言うと、他の人が読むと面白いものでも、本人が一番つまらないと思っていることがあります。自分に厳しい人ほどつまらなく感じると思いますが、それを決めるのは自分ではなく別の人なので、自分で読むことをやめて、人に読んでもらってください』

2018年5月15日『Theミソ帳倶楽部~柚木麻子の世界~』

小説家デビューまでどう書く時間を確保するか

プロの小説家になりたい!と思ったら、小説を書く時間を確保したいものです。いつ確保すればいいのか、朝型と夜型でメリットとデメリットを比較してみました。

・朝の時間を使って執筆する

いわゆる朝型です。朝の2時間ないし1時間半を使って、出社前に執筆するという方法です。
メリットは、外からの連絡などに惑わされることなく、自分の時間をかくほできることです。デメリットは、寝坊です。寝坊をしてしまうと、一気に執筆時間がなくなってしまいます。朝が苦手な人にとっては、頭がぼーっとしていい発想がでない……ということもあるかもしれません。

・夜の時間を使って執筆する

いわゆる夜型です。仕事後の1、2時間を使って、執筆する方法です。
メリットは、朝に弱い人は夜の方が頭がさえて執筆できるという点があります。家族が寝静まってから落ち着いて……というのも、人によっては可能かもしれません。
デメリットは、仕事で疲れてしまうと執筆しない理由にしてしまう点、飲み会など予定外のスケジュールが入ってしまったとき執筆時間が削られてしまう点です。

・週末の時間を利用する方法

朝型、夜型とは異なりますが、週末のある時間を確保するという手もあります。時間としてはちょっと物足りないかもしれません。ですが、ちょっとでも書くことを重ねる上では、週末を利用するのもアリかと思います。
この場合も夜型と同じで、執筆時間が予定外のスケジュールで浸食されてしまわないように気を付ける必要があります。

・ホントに書く時間がない場合

どうしてもまとまって書く時間がない!という方もいるかもしれません。そういう方は、アイデアだけでもストックしておきましょう。アイデアを考えるだけであれば、すき間時間でもできるはずです。

 

朝型にせよ、夜型にせよ、週末にせよ、「この時間は何があっても執筆時間にする!」という意思は必要かと思います。自分の生活スタイルや体質などを見極めたうえで、うまく時間を確保してください。

プロの小説家の生活リズム

仕事や家事などと両立しながら、デビューまでの創作時間を確保し、見事プロの小説家としてデビューしたとします。プロの方はどのような時間配分で執筆されているのでしょうか。

大御所の小説家であり、多くの小説賞の審査員長なども務める浅田次郎さんは、以下のようにおっしゃっています。

『昼型のタイムスケジュールをひっくり返して夜型の仕事をするというのは構いません。ただし小説家の場合、淘汰されて生き残ったプロの作家の傾向を見ますと、実は昼型の方が多い。

私は、夜型の人をほとんど知らない。かなり少ないと思います。私自身はまったくの朝型です。夜明けとともに起きます。

皆さんも文章で身を立てていこうと思うのでしたら、朝型でやってください。

人間は昼行性の動物ですから、夜より昼の方が頭がよく回転するに決まってるんですよ。夜型の人というのは、それまでの自分の生活習慣を引きずっている。深夜のテレビ番組ばかり見て育ったとか、夜遊びしてきたとか、そういう生活習慣があるから夜に頭が冴えるだけであって、本質的にはやっぱり昼間です』

2015.12.13 開催 THEミソ帳倶楽部「新井一生誕百年記念講演・浅田次郎さん編 創作者と創作」より

 

浅田次郎さんのように、昼型をおススメしている方もいれば、昼も夜も書かれているというパターンもあります。美輪和音さんの場合は、『あくまでもこのタイムスケジュールは、特にかなり追い詰められたときの、です』ということですが、主婦の方などは参考にしやすいかもしれません。
>>小説・脚本で自分の得意ジャンルを見つけるには/出身ライター美輪和音さんの1日

小説家になるために必要な能力とは?

小説家になるために必要となる能力は、どんなものがあるのでしょうか。

・表現力

小説はなんといっても、文章表現の力が問われます。文章力を伸ばす一番の近道は、とにかく書くことです。文章作法の書籍などはたくさんありますが、作法を押さえても書かなければ上達しません。ノンフィクション作家の石井光太さんには、作家になると決意してから、文章修行を徹底したそうです。

『文章が下手だったので、1日に3冊は本を読み、1週間に1冊は手で書き写していました。
プレゼントも全部図書券にしてもらっていて、だからバレンタインもチョコではなく、図書券』

2011.03.28 開催 ノンフィクション作家 石井光太さんの根っこ~惨状でなく日常を描く~

 

また、生まれつき表現力が優れている人もなかにはいるかもしれませんが、それでも磨かなければ作品として世に出ることは難しいはずです。

『僕は小説から始めた人でもないですし、そんなに小説を読んで勉強してきたという訳でもないので、描写とか能力があるわけではなく、たぶん下手なんですね。それを補うのは何かというと、脚本でやってきた、展開を考えたりするところかなと思います。脚本の勉強って、いかに盛り上げたり、ここで布石を作るとかの構造的な部分を組み立てていくので、そういう部分が大きい気がしていて、役立っているのではないかと思います』
小説家 宇山佳佑さんのインタビューより

 

・読書力

語彙力も、小説を書く上で必須の能力と言えます。語彙力を増やす一番の方法は、読書です。たまに「あまり小説を読んでいないけれど、小説家になれますか?」という質問がありますが、なかなか読書をしない方は難しいかもしれません。

先に挙げた浅田次郎さんの講演でも「言葉を生業にする以上、読書習慣は不可欠です」とおっしゃっています。

『子供の頃、ヴァイオリンを習っていて、先生から音楽は「努力とセンスだ」と言われました。しかし、センスは努力することである程度は身につけられるからとにかく努力しなさい、と。
また、フィギュアスケートの中野友加里さんが「練習は裏切らない」とおっしゃっていました。小説にとって、その努力や練習とは、読書です。どんな読書も決してあなたを裏切りません。
本は、読んだ分だけ自分を高いところに連れて行ってくれる存在です。私はシナリオライター時代に毎週原作を探して企画書を提出していたのですが、この期間の膨大な読書量が、今の自分につながっていると思います。今でも私は最低でも週2冊は読んでいますし、他の小説家の皆さんも皆さん、本をびっくりするほどよく読んでいます』

2011.03.25 開催 小説家 原田ひ香さんの根っこ~シナリオライターから小説家へ~

 

・書き続ける力

プロの小説家になったら、書き続ける体力が必要になります。小説家の方にインタビューなどをさせて頂くと、どなたも自分が何日でどれくらいの分量を書けるかを、言うことができます。どらくらいの時間で、どれくらいの分量書けるのかを把握しているのは、それだけ書き続けているからです。

皆さんも今からアウトプットする癖をつけて、自分がどれくらい書けるのかを把握しておきましょう。
>>書き続けるには 大切にすべき21のポイント~創作編~

『もし、「書きたいけど、なかなか書けない。何ヶ月も書いてない」というかたがいたら、作家にむいてないのではなくて、やりかたが合ってないのではないかと思います。
「キャラクターを固めてから書く」とか「構成を考えてから」「ラストを決めてから」などなど、よりよい作品を書くためのノウハウは世に溢れていて、それを参考にするのはよいのですが、その方法で書けなかったら、自分が書きやすい方法を探してみたらいかがでしょう。「なんとなく書き始める」のでもいいし、「書きたいシーンだけ書いてみる」でもいいし、「人物表を作るのが好き」な人は、そればっかりやってみるとか』

>>小説を書きたいけど書けない ときは――/脚本家・小説家 大山淳子さん

 

・自分なりに世界を見る眼

シナリオ・センターの創設者の新井一は、「作家には、自分なりに人や社会やものごとを見る作家の眼が必要」だといっています。これは脚本家に限った話ではなく、小説家にも言えることではないかと思います。

伝えたいことを持つためには、あなたが世界をどう見るのかが必要になります。

『たとえば、死刑制度について書いてと言われたとします。普通は裁判員制度とか、人権とかそういう話になりますよね。
僕はそういうのはどうでもいい。

死刑台、あれを作っている会社って絶対にありますよね。それもたぶん一流の建設会社じゃないかな。
そこに就職したごく普通のサラリーマンがですよ、死刑台の設計をしなくちゃいけなくなる。

他国の死刑台を視察しに行ったり、首縄の素材選びとか、はたから見たら、くだらない議論の末に開発している。
もしかしたら家族にも内緒だったりするのかもしれない。僕はそっちの方が普通に知りたい』

2011.03.28 開催 ノンフィクション作家 石井光太さんの根っこ~惨状でなく日常を描く~

小説の腕を磨くには?

小説家の腕を磨く一番の方法は書くことです。とはいえ、闇雲に書いても時間がもったいない気もします。そんな時におススメの方法です。

『小説家としてやっていける力があるかどうかを見極めるには、書くしかない。でもひとりで書いていてもダメなんです。人の目に触れさせないと。そして、人にどう評価されるか。
要するに、小説のライブ活動のようなものです。これをやる場として、シナリオ・センターが最適ではないかと考えたんです』

2015.04.06 開催 THEミソ帳倶楽部「新井一生誕100年機縁シリーズ(2)~鈴木光司さん編~

 

・1人でいいから、読者を持つ

『書く』という作業は、とても孤独なものです。そのため、モチベーションを保つのが難しいという面もあります。まずは、たった一人でいいので、あなたの書いたものを読んでくれる人を見つけてください。

小説家の柚木麻子さんは、プロになる前に、マンガや小説の趣味がいい友達に読者になってもらっていたそうです。

 

・センス任せにせず、表現技術を養う

大学の文学部やカルチャーセンター、専門学校などで小説を学ぶことができます。自分の好きな作家さんがどこで学んだかを調べてみるのもいいかもしれません。

最近では、書籍で学ぶこともできます。ネットでも学べますが、内容によっては正しくないものもあるようです。その点、注意して上手に情報を得るようにしてください。

シナリオ・センターでは、年に1回『シナリオの技術で描く小説講座』を開催しています。

 

・視点など、小説独特の作法を身につける

小説は、視点がとても大切になります。視点というのは、小説独特の作法になります。以下のサイトにまとめてありますので、お時間のある時にご覧ください。
>>小説の書き方まとめ!小説家になるには?柏田道夫「シナリオ技法で小説を書こう」スキル一覧

 

・小説以外の分野に興味を持つ

手塚治虫先生は「マンガがうまくなりたいのなら、映画や演劇などマンガ以外から学びなさい」という言葉を遺されています。美術や音楽、伝統工芸品など、文章以外のものから刺激を受けることも大切です。旅なども、素敵なインプットになるかもしれません。

小説家の原田ひ香さんは、18年3月号の『月刊シナリオ教室』のインタビューの中で
『小説で一番大切なのは、自分の文体を掴むことです。そのためには、まず第一に、小説をはじめとした本や文章をたくさん読むこと。第二にたくさん書くこと。第三に映画やドラマ、マンガなども含めたくさんの『物語』に触れること』とおっしゃっています。

小説の腕を活かす場

小説家としてデビューし、一定の作品を発表し続けることができれば、小説以外の分野でも活躍をすることができるかもしれません。

・エッセイを執筆する

・ノンフィクション作品を書く

・小説の講座を主宰する

・コメンテーターなどをする

・講演会などで話をする

・新人賞の審査員を務める

脚本を書くというのもあるかもしれませんが、小説と脚本は性質が異なるため、ちょっと難しい面があります。ただ、脚本家が小説を書くのは実は可能です。詳しくは脚本を書きたい!脚本家とは…… の中の『原作者と脚本家の違い』をご確認ください。

小説を書き続けるのにも役立つシナリオ・センターのシナリオ講座

映像シナリオの技術は、テレビドラマや映画だけでなく小説など、人間を描くすべての「創作」に応用することができます。

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