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小説家 作家になるには?

小説家 作家になるには?どうすればいいのか、考えてみました

700名以上のシナリオライター(脚本家)を輩出しているシナリオライター養成学校「シナリオ・センター」では、赤川次郎さん、乃南アサさん、鈴木光司さん、大山淳子さん、原田ひ香さん、柚木麻子さん、宇山佳佑さん等々、現在活躍されている小説家(作家)も輩出しています。

また、小説家デビュー後、より腕を磨くために受講されている方もいらっしゃいます。

そこで、「小説家という言葉は知っているし、どうしたら小説家になれるのか興味があるけど、具体的にどんなことをする人なのかはよく知らない」という方に向けて、小説家になるための方法や勉強法などを解説いたします。

=目次==
・そもそも小説家とは?
・小説家の仕事内容とは? 執筆から出版後の活動まで
・小説家になるには?  7つの方法
・小説コンクールや新人文学賞の受賞をきっかけにデビューするには?
 コンクールを選ぶコツ
・小説投稿サイトで注目を集めてデビューするには?
 どの小説投稿サイトに投稿するかは目的で決める
・シナリオライター 兼 小説家 として活動するには?
 人間を描くチカラをつける
・小説家に向いている人の特徴とは?
 特に“分析タイプ”の方が向いている
・「小説のジャンルが分からない……」を解決!
 小説のジャンル一覧とジャンル別の特徴
・「長編」「中編」「短編」「ショートショート」のページ数の目安とは?
・小説家になるための小説の読み方とは?
 小説家志望におすすめする14のチェックポイント
・書く環境の整え方と習慣化のコツとは?
・小説家になるためには、小説以外の漫画・映画・テレビドラマ等にも触れる

そもそも小説家とは?

小説家と言うと、どんな人をイメージしますか?
「文章だけで読み手に場面を想像させる、文章表現が優れた人」をイメージされる方も多いのでは。

一般的に言われているのは、小説家とは、物語を創作・執筆・発表し、その原稿料や印税()などで生計を立てている人を指します。「小説家」の他にも、作家、文学者、文士、著作者、著者、文筆家と呼ばれる場合もあります。

一般的に、原稿料は400字詰め原稿用紙1枚あたり2000円~5000円程度、印税(1冊に対する収入)は売上金額の10%程度が目安と言われていますが、出版社・小説家のキャリア・契約などによって異なります。

小説家の仕事内容とは? 執筆から出版後の活動まで

「小説家はどんなことをするのか」と聞かれてパッと思いつくのは「ひとりで黙々と物語を書き進める」といった姿では。勿論、物語はひとりで書いていくわけですが、それ以外の作業は、担当の編集者とともに“二人三脚”で進めていきます。

例えば、編集者とともに、掲載媒体・ページ数・読者ターゲットを鑑みた上で物語の方向性を話し合い、必要ならば取材などの手配もしてもらいます。執筆中も、締切および進捗状況の管理や方向性にブレがないかどうか内容の確認も都度してもらいます。

第1稿完成後も、より魅力的な作品になるよう、編集者の指摘や意見をもとに「直し」を重ね、完成稿に向けて修正していきます。

原稿入稿後や出版後も大事な仕事があります。それは出版を告知する記念イベント(サイン会)や取材(雑誌やテレビ番組)などの広報活動です。

この活動は作品を宣伝することが目的ではありますが、小説家にとっては、大事なリサーチの場とも言えます。自分の作品が特にどの層に多く読まれているのか、世の中の人にどのような受け止められ方をしているのか等々、今後の執筆活動におけるヒントが見つかる良い機会にもなるのです。

また、作品発表のタイミングやそれ以外の時期にも、学校や施設等で実施される講演会に呼ばれ、自身の作品に関することや、小説家志望の方々に向けてお話をすることもあります。

小説家になるには? 7つの方法

近年、出版業界でよく言われているのが「書籍は売れないのに、小説家志望者は減らない」ということ。

それはなぜか。1つ言えるのは小説投稿サイトの存在が大きいようです。各サイトによって形式など異なる点はありますが、共通しているのは誰でも作品を発表できる、という点。

そのため、「小説を書いて発表する」ということが身近に感じられ、また、こういったサイトがきっかけで小説家デビューされるケースもあるため、結果、小説家志望者が減らない、と言えるようです。

小説投稿サイトの他にも、小説家デビューするには、以下のような様々な方法があります。

・小説コンクールや新人文学賞で受賞し、受賞をきっかけにデビューする。
・小説投稿サイトに投稿して、出版社からのスカウトをきっかけにデビューする。
・同人誌で活動し、出版社からのスカウトをきっかけにデビューする。
シナリオライター 兼 小説家として活動する。
・他業界から、その経験を活かした作品を書いて小説家に転身する。
・出版社への持ち込み
・シナリオ・センターのサービス「ライターズバンク」のコンペをきっかけにデビューする。

小説コンクールや新人文学賞の受賞をきっかけにデビューするには?
コンクールを選ぶコツ

ここでは、「小説家になるには」でご紹介した方法の1つである「小説コンクールや新人文学賞」について詳しく解説いたします。

条件に該当する人はだれでも応募できるのが小説コンクールや新人文学賞。そのため、これを小説家になるための足掛かりにする方が沢山いらっしゃいますし、現に、シナリオ・センター出身の小説家(=出身ライター)で、小説コンクールや新人文学賞での受賞がきっかけでデビューされた方が沢山いらっしゃいます。

ただ、「どのコンクールや賞を選べばいいか分からない」とお困りの方もいらっしゃるのではないかと思います。そこで、出身ライターの方々に以前お聞きしたことがある「選び方」を一部ご紹介いたします。

・自分が好きでよく読んでいる作品の出版社やレーベルが主催しているものを選ぶ。
・過去の受賞作を読んで、自分の書きたい作品と世界観が似ているものを選ぶ。
・興味のあるコンクールの受賞作10年分を読み込み分析し、どこに出すか選ぶ。
・賞金額や副賞で選ぶ。
・自分が好きな小説家の方や、自分の作品を読んでもらいたい小説家の方が「審査員」として参加されているものを選ぶ。
・受賞後、活躍されている小説家が多いものを選ぶ。

参考までに、出身ライターのインタビュー記事も併せてご覧ください↓

大山淳子さんはTBS・講談社 第3回ドラマ原作大賞 大賞を受賞して小説家デビュー。

野中春樹さんは第18回小学館ライトノベル大賞を受賞して小説家デビュー。

茜灯里さんは第24回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞して小説家デビュー。

京橋史織さんは第8回新潮ミステリー大賞を受賞して小説家デビュー。

小説投稿サイトで注目を集めてデビューするには?
どの小説投稿サイトに投稿するかは目的で決める

もうひとつ、「小説家になるには」でご紹介した方法の中から、「小説投稿サイトに投稿して、出版社からのスカウトをきっかけにデビューする」について詳しく解説いたします。

その前に、「小説投稿サイトってどんなものがあるの?」という方に向けて説明を。どの小説投稿サイトも、自由に小説を公開できる場ではありますが、「感想や批評を交換することを目的としたサイト」と、「作品を公開することを目的とするサイト」があります。ですので、まずはいろいろな小説投稿サイトを調べてみて、自分の目的にあったものを選んでください。

サイトによっては、出版社と業務提携をしていたり、企画を一緒に立ち上げるなど、新人との接点を作る動きも盛んになっています。

また、例えば「小説家になろう」や「カクヨム」といった小説投稿サイトは、コンテストを開催しており、そこで受賞すると書籍化やコミカライズされ、デビューすることできます。

コンテストで受賞できなくても、また、コンテストを開催していない小説投稿サイトでも、投稿した小説が出版社の編集者の目に留まりデビューするというパターンもあります。

シナリオライター 兼 小説家 として活動するには?
人間を描くチカラをつける

さらにもうひとつ、「小説家になるには」でご紹介した方法の中から、「シナリオライターとしても小説家として活動する」について解説いたします。

出身ライターの方の中には、「脚本も書くし、小説も書く」という“二刀流”の方がいらっしゃいます。

その中には、まずは小説を発表し、その小説を自身で脚色して映像化する、という方もいれば、自分で書いた脚本(原作ものではなくオリジナル)を小説化する、という方もいらっしゃいます。

また、脚本家としては、自分の小説の脚色だけでなく、オリジナルの脚本を書いたり、他の小説家や漫画家が書いた作品を脚色したりする場合も勿論あります。

すべてを文章で表現する「小説」と、映像にするための設計図である「シナリオ」は勿論、描き方が異なる部分はあります。でも、「観客・視聴者・読者等の心を惹きつけるにはどう描けばいいのか」という“根幹”は同じです。描き方の違いを抑えれば、どちらも描けるわけです。

ですので、シナリオライターとしてデビューした後に小説家デビューしたり、逆に、小説家デビューした後にシナリオライターとしてデビューする方もいらっしゃるのです。

そのため、弊校シナリオ・センターは映像ドラマを書く技術を基本的にお伝えしていますが、小説家志望の方もたくさん受講されています。
小説家になりたい方は是非、シナリオ作家養成講座へ。
https://www.scenario.co.jp/general/writer/ 

ご参考までに、小説も脚本も書くという“二刀流”の出身ライターの方々のインタビュー記事も併せてご覧ください↓

大山淳子さん【小説『猫弁』シリーズ、ドラマ『Shrink~精神科医ヨワイ~』の脚色 他多数】

土橋章宏さん【映画『超高速!参勤交代』『身代わり忠臣蔵』の原作(小説)・脚本 他多数 

宇山佳佑さん【小説『風読みの彼女』、映画『今夜、ロマンス劇場で』の原作(小説)・脚本 他多数】

小説家に向いている人の特徴とは? 
特に“分析タイプ”の方が向いている

ここまでお読みいただいて、「小説家について分かってきたけど、果たして自分は小説家に向いているのかな?」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

シナリオ・センター創設者の新井一は「脚本家になるやつは、お祭好きじゃなきゃダメだ」と言っていました。つまり、率先してお神輿を担ぎにいくような、大勢の色々な人たちの輪の中に自ら入っていって、みんなと何かをやるのが好きなタイプです。

これを受けて、ある出身ライターの方は「対して小説家に向いている人は、お神輿を担いでいる人の様子やワイワイしている祭の模様を、少し離れたところから冷静に見ている人」と仰っていました。

全体の様子を客観的に、俯瞰して、観察して、色々な方向から色々な人を分析できるようなタイプが向いている、ということがひとつ言えるのではないでしょうか。

「小説のジャンルが分からない……」を解決!
小説のジャンル一覧とジャンル別の特徴

では、小説を書くにあたり、そもそもどんなジャンルがあるのかご紹介します。以下をご覧いただき、「自分はこのジャンルが強い!」「このジャンルに挑戦してみたい!」「1つに決めず、これとこれも書いてみよう!」等々、参考にしていただければと思います。

■恋愛小説
出会い、恋に落ち、その恋愛を通した成長や葛藤、別れ、等々が描かれた物語と言われています。

■官能小説
大人を対象とした、恋愛小説よりも刺激的で、性描写のある物語と言われています。

■歴史小説・時代小説
一般的に、歴史小説は歴史上の人物や出来事を背景に描かれた物語を指し、時代小説は過去の時代を背景に描かれた物語と言われています。

※ご参考までにこちらも併せてご覧ください。
鷹井伶さん【『お江戸やすらぎ飯』シリーズ、『家康さまの薬師』シリーズ 他多数】

推理小説・ミステリ―小説・サスペンス小説
一般的に、推理小説は広い意味で「謎解き」をテーマに描いた物語を指し、事件の解決が必ずしも目的とは限らない、とも言われています。
中でもミステリ―小説は、謎解きに重きを置いて描かれた物語と言われています。
サスペンス小説は、謎解きに重きを置いたものではなく、読者をドキドキ・ハラハラさせる内容の物語と言われています。

■ハードボイルド小説
ミステリ―のサブジャンルとして扱われるのが一般的。そもそも「ハードボイルド(hard-boiled)=かたゆで卵」という意味で、そこから、軟弱や妥協を嫌い、感情や状況に流されず生きていく人物やその生き様を描いた物語と言われています。

※ご参考までにこちらも併せてご覧ください。
柏田道夫さん「シナリオ技法で小説を書こう スキル一覧」

■警察小説
推理小説のジャンルのひとつで、警察官や刑事を主人公としたものや、警察による組織的な捜査を描いた物語と言われています。

※ご参考までにこちらも併せてご覧ください。
吉川英梨さん【『十三階の女』シリーズ、『警視庁53教場』シリーズ他多数】

■SF小説
サイエンス・フィクションの略で、科学的な原理や現象をもとに展開していく物語と言われています。

■ファンタジー小説
現実では起こらないような魔法・特殊能力・異世界・異種族などを描いた物語と言われています。

■ホラー小説
怪談・心霊現象・人間の内面に潜む狂気など、読者の恐怖心や不安感を煽るように描かれた物語と言われています。

※参考までにこちらも併せてご覧ください。
鈴木光司さん【『リング』シリーズ、『ユビキタス』他多数】

■オカルト小説
科学的に証明・説明できない不思議な現象を描いた物語と言われています。

■経済小説
企業・業界・そこにおける人物(経営者・中間管理職・会社員など)・経済現象・経済事件などに関することを描いた物語と言われています。

■児童小説
0~12歳ごろまでを読者対象とした、知的好奇心を刺激するように描かれた物語と言われており、挿絵やイラストが入ることもあります。

※参考までにこちらも併せてご覧ください。
福田裕子さん【『もう、子どもじゃない? はじめてのなやみ、はじめての恋』『枕草子 平安女子のキラキラノート』他多数】

■ジュブナイル小説
10代を読者対象とした、少年少女の成長や冒険を描いた物語と言われています。

■青春小説
主に、10代~20代(中学生・高校生・大学生)を主人公とし、その主人公の成長や、仲間との友情、思春期の恋愛、家族関係、学校生活や将来の夢、といった若者特有の体験や葛藤が描かれた物語と言われています。

■ライトノベル
そもそも「ライトノベル」は「light」と「novel」を合わせた和製英語。10~20代を主な読者対象とした、娯楽性の高い、読みやすく描かれた物語と言われており、アニメ風のイラストや挿絵が多用される場合もあります。

「長編」「中編」「短編」「ショートショート」のページ数の目安とは?

小説を書きたい方は、前述した「どんなジャンルがあるのか」に加えて、「どのくらいの長さを書けばいいのか」も気になるところなのでは。

小説の長さの種類には、「長編小説」「中編小説」「短編小説」「ショートショート」があります。

一般的には、400字詰め原稿用紙で

・長編小説:300枚前後が目安と言われています。
・中編小説:200枚程度が目安とされ、長編小説や短編小説との境界線は曖昧だとも言われています。
・短編小説:10枚~100枚未満が目安と言われています。
ショートショート:10枚程度が目安と言われています

ちなみに、“文庫本”で言うと、文庫本1ページあたり500~800字で、文庫本1冊分だと10万~12万字程度(400字詰め原稿用紙250枚~300枚程度)と言われています。

ただ、ご紹介した枚数はあくまでも目安です。小説コンクールや新人文学賞に応募する作品を書くときは、必ず応募要項の規定枚数を必ず確認してください。

「自分がどのくらいの長さを書くのか」を把握することは特に初心者の方にとってはとても大切です。なぜなら、長さによって物語の構成が変わってくるからです。その詳細についてはこちらをご覧ください↓

「小説 最後まで書けない」を解決! 

小説家になるための小説の読み方とは?
小説家志望におすすめする14のチェックポイント

もしかしたら「小説を書きたいけど、読むのはあまり……」「読まないといけないのかな?」という方もいらっしゃるかもしれません。

ある小説家の方は、「“寿司職人になりたいんですけど、お寿司を食べたことありません”では話になりませんよね。それと同じで、小説を書きたいなら小説を読んでください」と仰っていました。

そうです。小説家になるには、まず小説を読むことが大切。でも、そう言われても、「ただ読むだけじゃダメだよね?」とお悩みのかたもいらっしゃるのでは。

そこで、ここでは「小説家になるためのおすすめの読み方」をご紹介いたします。実践していただきやすい順番からご紹介しておりますので、チェックボックス(□)にチェック(✓)を入れながら読んでみていただければと思います。

読む本を選ぶときに「趣味本」と「テキスト本」に分ける。

まずは、楽しんで読む。

読みながら気になる部分をチェックする。

「速読しないといけない!」と思わなくていい。

音読する。

作者を意識する。

タイトルを意識する。

ジャンルを意識する。

枚数を意識する。

章立て(構成)を意識する。

人称と視点を意識する。

テーマを意識する。

文章表現を意識する。

セリフを意識する。

書く環境の整え方と習慣化のコツとは?

前述した「読む」ことに加えて、コンスタントに「書く」ことも勿論大切です。

でも、「どう書けばいいのか」というスキルの話以前に、仕事や学業などの合間に「書く環境をどう整えればいいのか……」とお悩みのかたもいらっしゃるのでは。

そこで、ここでは「書くためのスキル」()よりも“一歩手前”の「どうすれば自分が書く環境を整えることができるか」について以下3点、

・具体的な誰かひとりのために書く。
・発想&執筆の、自分にあった時間帯を決める。
・スクールに通う

――について解説いたします。

なお、「書くためのスキル」については、柏田道夫さん「シナリオ技法で小説を書こう スキル一覧」の「作家になるための基本的な書き方について」の部分を参考にしてください↓
https://www.scenario.co.jp/online/20685/ 

 

■具体的な誰かひとりのために書く
シナリオ・センターの公開講座『Theミソ帳倶楽部』で、小説家 柚木麻子さんにお話しいただき、シナリオ・センター発行の雑誌『月刊シナリオ教室』(2018年8月号)に掲載させていただいた一部をご紹介。

「私が初めて書いた小説は、クリスマスに大親友に読んでもらおうと思って書いた本です。たぶん私の最高傑作だと思います。<中略>

彼女がとても気に入ってくれて、「あなたは才能がある」と言ってくれて、それから私はグイグイ小説を書くようになりました。<中略>

怠けないよう抑止力になる読者を身近に見つけて、めげずに書き続けて文学賞に応募し続けていけば、だんだん引っかかるようになって、1次で落ちていたのが2次に残るとか、コツがつかめてくるはずです」

 

■発想&執筆の、自分にあった時間帯を決める

①朝の時間を使う  
「自分は朝型だ!」「朝活が好き」という方にオススメです。例えば、少し早起きをして出社前に執筆する、という方法があります。

ちなみに、小説『鉄道員』で直木賞を受賞し『地下鉄に乗って』など数々の作品を発表されている浅田次郎さんは「朝型」と仰っています。

②夜の時間を使う
「自分は夜型だ!」「夜は比較的時間がある」という方にオススメです。例えば、仕事など自分の用事を済ませた後に執筆する、という方法があります。

③週末の時間を使う
「休みの日に集中したい!」「週末なら時間がとれる」という方にオススメです。例えば、土日が休みなので予定をいれるのは土曜日にして日曜日は執筆に集中する、という方法があります。

◆番外編
出身ライターの美輪和音さんに以前お話をお伺いした際、「あくまでもこのタイムスケジュールは、特にかなり追い詰められたときの、ですが」とされたうえで、1日の執筆スケジュールを教えていただきました。参考にしてください↓

小説・脚本で自分の得意ジャンルを見つけるには/出身ライター美輪和音さんの1日 

 

■スクールに通う
ここでいう「スクール」とは、大学や専門学校などのいわゆる「学校法人」ではなく、入学試験など特別な選抜や、年齢や資格も関係のない、どなたでもお入りいただける「創作の学びの場」のことです。

小説家になるための専門的な講座を実施している「スクール」としては、「森村誠一・山村正夫記念小説講座」や日本放送作家協会主催 作家養成スクール「東京作家大学」他、いろいろございます。いくつか講座を比べてみて、ご自分にあったスクールに通うことをオススメします。

なお、弊校シナリオ・センターは、基本的には映像ドラマを書くことを想定した技術をお伝えしてはいます。とはいえ、この技術は「観客・視聴者・読者等の心を惹きつけるための描き方」になりますので、小説を書くときにも勿論活用できます。事実、小説家として活躍されている出身ライターもいらっしゃいますので、脚本家志望の方だけでなく、小説家志望の方も、シナリオ・センターでお学びいただいております。

シナリオ・センターの一番上のクラス「作家集団ゼミナール」は課題がありません。シナリオだけでなく小説を書いていただき、ゼミのクラスで発表していただけます。出身ライター 鈴木光司さん【『リング』シリーズ、『ユビキタス』他多数】は、シナリオ・センターについてこうお話ししてくださっています↓

「小説家になりたいという夢を追い続けて、ずっとうだつが上がらなかったらどうなるんだろう?という不安がありました。それで在学中に自分が作家になれるかどうかを見極めようと思って、やってきたのがシナリオ・センター。

小説家としてやっていける力があるかどうかを見極めるには、書くしかない。でもひとりで書いていてもダメなんです。人の目に触れさせないと。そして、人にどう評価されるか。

要するに、小説のライブ活動のようなものです。これをやる場として、シナリオ・センターが最適ではないかと考えたんです。」

小説家になるには/小説家・鈴木光司さんに学ぶ

小説家になるには、小説以外の漫画・映画・テレビドラマ等にも触れる!

小説家になるには、特別な資格は必要ありません。年齢も関係ありません。

ただ、小説家志望者がたくさんいる中で小説家デビューし、デビュー後も小説家として活躍し続けていくためには、“勉強し続けること”が重要になるのではないでしょうか。

この“勉強”とは、「いろいろな小説を読んで書き続けていくこと」だけではないと思います。

『鉄腕アトム』『ブラック・ジャック』等の日本を代表する漫画家・手塚治虫さんはこのような名言を残されています。

「君たち、漫画から漫画の勉強をするのはやめなさい。一流の映画をみろ、一流の音楽を聞け、一流の芝居を見ろ、一流の本を読め。そして、それから自分の世界を作れ」

また、ベストセラー小説『三千円の使いかた』の著者であり出身ライターの原田ひ香さんは、『月刊シナリオ教室』(2018年3月号)のインタビューでこのように仰っています。

「小説で一番大切なのは、自分の文体を掴むことです。そのためには、まず第一に、小説をはじめとした本や文章をたくさん読むこと。第二にたくさん書くこと。第三に映画やドラマ、マンガなども含めたくさんの『物語』に触れること」

このお二人の言葉からも、勉強し続ける大切さがお分かりいただけたのではないでしょうか。なお、シナリオ・センターの講座やゼミには、既に活動されている小説家の方も参加され、大変熱心に勉強されています。

小説家になりたい皆さん。弊校シナリオ・センターの講座やゼミでお伝えしているシナリオの技術を、小説を書くときに活用していただいたり、また、年に1回開催しているアドバンス講座「シナリオの技術で書く小説講座」にご参加いただく、という方法もございますので、是非ご検討ください。

小説を書き続けるのにも役立つシナリオ・センターのシナリオ講座

映像シナリオの技術は、テレビドラマや映画だけでなく小説など、人間を描くすべての「創作」に応用することができます。

小説を書く上でも必要な表現技術が身につく基礎講座は、全部で3種類あります。

① シナリオ作家養成講座
②シナリオ8週間講座
③シナリオ通信講座 基礎科

期間や学び方に違いはありますが、どの講座もすべてカリキュラムはシナリオ・センター創設者 新井一著『シナリオの基礎技術』を基にしています。「いきなり申し込むのはちょっと不安……」という場合は、無料で資料をご請求いただけます↓

シナリオ作家養成講座(6ヶ月)

シナリオ8週間講座(2ヶ月)

シナリオ通信講座 基礎科(6ヶ月)

また、シナリオ作家養成講座に向けた無料説明会体験ワークショップシナリオ8週間講座に向けた体験ワークショップもございますので、お気軽にご参加いただければと思います。

お子さんが小説家を目指すには?
子ども向け創作クラスがおすすめ!

・小学5.6年~中学生向け創作クラス「考える部屋」
創作が好きな子どもたちが日本全国から集まって、切磋琢磨する特別クラスです。創作を楽しみながら、考える力を身につけていきます。
>>詳細はこちらをご覧ください。

・出前授業
シナリオ・センターは、1970年創立。優秀なシナリオライター・脚本家、プロデューサー、ディレクターの養成を目的に創設以来、700名以上の脚本家や小説家が誕生しています。2010年から「日本中の人にシナリオを書いてもらいたい」という思いから、小中学校への出前授業として『キッズシナリオ』プロジェクトを開始。創作を楽しみながら、想像力と表現力が身つくカリキュラムを提供しています。
>>ご参考までにこちらの動画を。

※キッズシナリオの活動をアシストくださる方、随時募集中です!
シナリオ・センターが小学校・中学校で実施しているキッズシナリオの活動を後押ししてくれるアシストの方々(個人・法人)を募集中しています。手弁当で実施しているので、アシストしてもらえるととても助かります!
>>ご興味のある方は、こちらをご覧ください。

お電話でのお申込み・お問い合わせ
TEL 03-3407-6936
営業日時(日祝休)
月曜日〜金曜日 10:00〜20:30
※土曜日は19:30まで

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