◆文芸部の学生さんもサクサク書けるようになる7つの手順
「文芸部でコンクール作品を書いているけど物語が進まない……」
そんな悩みを抱える学生さんへ。
この記事では、シナリオ・センター代表・新井一樹が参加している「世田谷ふしぎの本プロジェクト2026」(昭和女子大学日本語日本文学科 × 世田谷区立下馬図書館 × 図書館総合研究所)の模様を通して、「思い浮かんだアイデアをもとに物語が書きやすくなる7つの手順」 を解説。
「テーマ設定」や「起承転結の考え方」など、書き始める前にやっておくといい方法を、順番ごとにご紹介していますので、コンクール作品づくりの際にもすぐご活用いただけます!
◆世田谷ふしぎの本プロジェクト2026とは
子どもたちが作家役、昭和女子大学の学生たちが編集者役となって絵本を制作するプロジェクト。
地域の「気になるもの」「不思議に思うこと」をテーマに、アイデア収集(教育家・市川力さんが提唱する探究学習の手法「Feel度Walk」) → 企画書作成 → 原稿制作 → 編集 → 印刷 → 製本という本づくりの流れを体験。
完成した絵本は下馬図書館の本棚に並び、子どもたちが見つけた“ふしぎ”を、また誰かが見つける。そんな素敵な連鎖が生まれる取り組みです。
※これまでの模様はこちらから
▼2023年の模様
・子どもと一緒にお話づくりをするとき/対立関係やテーマを設定
▼2024年の模様
▼2025の模様
▼2026の模様
◆現役文芸部のももねさんも参加!
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今回はスペシャルゲストとして、小学校高学年~中学生向けオンライン創作クラス「考える部屋」に、小学5年生の頃から高校受験直前まで在籍されていた“ももねさん”が登場!
ももねさんによると、「ちょうど今、文芸部で書いている作品のテーマに悩んでいるので、ヒントになれば!」とのことでした。
その話を聞き、「今日はテーマの話もするので、『考える部屋』でやったことの“おさらい”にもなるかと!もう一度、物語作りの基本に立ち返ってみよう!」と新井。
実はこの日、高校の夏休みの課題「職業インタビュー」で、シナリオ・センター代表・新井一樹に取材をするために来てくれたのですが、せっかくなので「世田谷ふしぎの本プロジェクト」にも参加してもらうこととなりました!
◆文芸部の学生も使える!物語が書きやすくなる7つの手順
ここからは、当日ご紹介した「7つの手順」をダイジェスト版でお届け!
なお、世田谷ふしぎの本プロジェクトメンバーの皆さんは、
・使いたいアイデアが決まっている
・登場人物の名前・キャラクター(性格などの特徴)・見た目も決まっている
――という状態になっておりますので、以下の「7つの手順」に入る前に、上記2点を確認してください。
詳細はこちらをご覧ください。
▼物語が動かないときの解決策は“キャラクター設定”
・STEP①
「主人公が〇〇しようとする物語」を考える。
〇〇の部分はありきたりでOK。
例:主人公が新しい友達を作ろうとする物語
・STEP②
作品のテーマ(伝えたいこと)を決める。
テーマは“物語の進む方向”を示すコンパスのような役割のため
「△△は✕✕だ」というシンプルなカタチでOK。
例:友情は大切だ
・STEP③
1行ストーリーを作る。
「主人公が〇〇しようとする姿を通して△△は××だと伝える物語」を考える。
・STEP④
起承転結それぞれの機能をおさえる。
・起=「天(時代)」「地(舞台・場所)」「人(登場人物のキャラクター人物)」を紹介する部分。また、「アンチテーゼ(テーマの逆)」から始める。
・承=事件・障害が発生する部分
・転=テーマ(この物語で伝えたいこと)を感じさせる部分=クライマックス
・結=テーマの定着と余韻を持たせる部分
・STEP⑤
「転(クライマック)」「結(余韻のあるラスト)」を考える。
・STEP⑥
「起(アンチテーゼ)」を考える。
・STEP⑦
「承」を考える。
具体的には「設定したテーマを伝えるために、主人公はどんなピンチ(=困り事)を乗り越えるか」を決める。

〇新井:この手順で進めると、闇雲に書き出すよりもずっとラクに物語が書けるようになると思います。
それから、手順⑤~⑦を考えるときは必ず、登場人物のキャラクターを「軸」にしてくださいね。
こういうキャラクターの登場人物だから、
こんなときはこんなことを言う、
こんな行動をとる、
と考えてください。
そうすることで、作者の都合で考えたような無理な展開になることを防ぎ、読者に共感してもらえる物語を作ることができますよ!
◆7つの手順でここまで面白くなる!一例をご紹介!
特に印象的だった、子ども作家&大学生編集者チームの発表をご紹介します。

・主人公が大切な物を取り返そうとする物語
・テーマ:勇気を出すことは大切だ
・1行ストーリー
主人公が、おばあちゃんに貰った傘を取り返そうとする姿を通して、勇気を出すことは大切だと伝える物語
・転(クライマックス)
勇気を出して、“シャドー”に乗っ取られた博士を倒し、友人や家族の奪われた“影”を解放し、みんなを助ける。
・結(余韻)
傘を取り戻し、おばあちゃんの死を乗り越える。
・起(アンチテーゼ)
主人公はおばあちゃんの死で自暴自棄になっている。
・承(ピンチ)
水たまりの中から現れた悪者に傘を奪われてしまう。
自ら水たまりの世界へ入り、敵と戦う。

〇新井の感想:主人公の成長物語が上手に構成できています。すばらしい!
また、「小道具」として「おばあちゃんの傘」をうまく使っていますね。
この小道具をフックに、異世界に飛び込んで、シャドーとの戦いを通して、最終的にはおばあちゃんの死を自力で乗り越えていく。面白い!
どのような絵本が完成するか楽しみにしています!
◆文芸部・ももねさんの感想「やっぱり基本って大事」
ももねさんは、いろいろな子ども作家&大学生編集者チームに、自ら積極的に話しかけ、今回ご紹介した「7つの手順」をどんなふうに進めているのかを見て回っていました!

最後にはこんな感想も!

〇ももねさん:すごくレベルが高くて、「私も負けていられないな、書きたい!」という気持ちになりました!
情景描写だけでなく、口癖などの登場人物のキャラクターも細かく考えていて、皆さんの気合いを感じました。
作品の完成を楽しみにしています!
また、今ちょうど自分が悩んでいる「テーマ」について、もう一度基本的な考え方から“おさらい”できて、やっぱり“基本”って大事なんだなと改めて思いました。
◆その後、ももねさんによる新井への「職業インタビュー」を実施
インタビューでは
・1日の仕事の流れ
・この仕事をやっていて良かったこと
・仕事で大切にしていること
・高校時代の経験がどう今に繋がっているか
・高校生へのメッセージ
など、まるでプロのインタビュアーのような質問が続き、その立派な姿に、『考える部屋』(※)で小学5年生の頃からももねさんを知っている新井は感動。

そして終了後。
新井は「これまでを振り返る、とてもいい機会になった!」とさらに感動していました!
ももねさん、ありがとうございました!

【考える部屋とは】
創作が好きな子どもたちが集まり、登場人物のキャラクター作り・構成・セリフ表現など、プロのシナリオライターも使う表現技術を楽しく学べる“秘密基地(ももね談)”のようなオンラインクラスです。
子ども向けの創作系習い事はそれほど多くないと思いますので、ご興味がございましたら是非こちらから詳細をご覧ください。https://www.scenario.co.jp/project/kids_course/index.html

◆文芸部の学生さんも7つの手順でサクサク!
今回ご紹介した「7つの手順」は、
文芸部で作品を書いている学生さんなら、
・テーマがブレない
・構成が作りやすい
・主人公のキャラクターが生きる
・読者が共感しやすい
といった点で、コンクール作品を書くときにも役立つのでは!
「もっと本格的に学びたい」と思ったら、ぜひシナリオ・センターの基礎講座へ。
映像シナリオの技術は、テレビドラマや映画だけでなく、小説やエッセイなど“人間を描くすべての創作”に応用できます。
物語を面白くするための表現技術が身につく基礎講座は全部で3種類。
・シナリオ作家養成講座(6ヶ月)
・シナリオ8週間講座(2ヶ月)
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期間や学び方は異なりますが、どの講座もカリキュラムの根幹は、シナリオ・センター創設者 新井一 著『シナリオの基礎技術』がベースになっています。
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さらに、講座の雰囲気を知りたい方には、無料説明会や体験ワークショップもおすすめです。オンライン参加も可能です。お気軽にご参加ください。
■シナリオ作家養成講座 無料説明会
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■シナリオ作家養成講座 体験ワークショップ
https://x.gd/8VbC4
■シナリオ8週間講座 体験ワークショップ
https://x.gd/jXXks
◆新井一樹 著書ご紹介
★『大人になっても「書くこと」を好きでいたい君へ シナリオ・センターが伝える 14歳からの創作ノート』(KADOKAWA)

※こちらの記事も併せてご覧ください。
▼「小説 書くの恥ずかしい」を克服/出版記念ワークショップ@ジュンク堂書店池袋本店
▼物語の作り方を紹介 ~小学生から大人まで物語をつくりたい人へ~
▼あなたのアイデアを、物語に仕上げるための『シナリオ・センターが伝える 14歳からの創作ノート』
▼脚本家・政池洋佑さん流 創作術/新井一樹 出版記念対談より
・出版記念イベントとして開催した特別講義「頭ひとつ抜けた小説を書くためのシナリオ・センター式 創作術」
▼【カクヨム】アーカイブ動画&書き起こし記事
★『プロ作家・脚本家たちが使っている シナリオ・センター式 物語のつくり方』(日本実業出版社)

※こちらのブログも併せてご覧ください
▼面白い物語になっているかチェック!『シナリオ・センター式 物語のつくり方』
★『シナリオ・センター式 物語のみがき方』(日本実業出版社)

※こちらのブログも併せてご覧ください
▼コンクール前に悩まないために!『シナリオ・センター式 物語のみがき方』発売開始












