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みんなで映画を作るには /カリタス小学校6年生の映画作り

みんなで映画を作るには /カリタス小学校6年生の映画作り

みんなで映画を作りたい!

先日、「総合の授業でクラスのみんなと映画制作に挑戦したい!」という、学校法人カリタス学園 カリタス小学校6年生の生徒さんに向けて、キッズシナリオをZoomのライブ配信で実施しました。

このクラスではこれまで2回ほど、映画を制作。生徒さんによると、その経験から特に知りたいことがあるといいます。

それは、
①34人全員で、ヒマな時間を出さずに、効率良く作るにはどうしたらいいのか?半数に分かれて作った方がいいのか?

②“監督の映画”ではなく“みんなの映画”になるような、監督のあり方とは?

――の2点。

この疑問を解消するのは、キッズシナリオ担当の新井と田中。今回はその模様をご紹介いたします。

例えば、学校の先生で「クラスみんなで映画を撮りたいけど、どうしたらいいか分からない……」とお悩みでしたら、今回リポートする内容を参考にしてください。

①「34人全員でヒマな時間を出さずに効率良く作るにはどうしたらいいの?」

*

〇生徒さん:一学期に映画を作ったとき、「時間がないからとにかく早く撮ろう!」と、話がまとまっていないうちから進めてしまったので、場の空気もあまり良くなくて、とてもやりづらかったんです。

〇生徒さん:それから、例えばシナリオ作りをしているときは、その担当ではない人たちは時間が空いてしまったりと、ヒマな時間ができてしまうこともあって。だから、半数に分かれて作った方がいいのかな、と思ったり。34人みんなで効率よく映画を作るにはどうしたらいいのでしょうか。

〇新井:そうだったんですね……。それだと“みんなでやってる感”がないですよね。34人みんなで楽しく、なにより効率的に作るために、まずは「映画作りに必要な工程」を確認していきましょう。

〇田中:工程は大きく6つ。①企画→②シナリオ→③撮影準備→④撮影本番→⑤編集→⑥公開、という流れになります。皆さん、公開はいつ頃を予定していますか?

〇生徒さん:2月です。

〇田中:⑥公開が2月とすると、逆算して、⑤編集は1月、④撮影本番を迎えるのは12月、①企画~③撮影準備は10~11月、という感じで進めるといいかもしれませんね。こんな風に工程が分かっていると、大まかなスケジュールを立てることができます。

〇生徒さんたち:おお!

〇田中:どういったペースで進めていけばいいか、みんなが把握できていれば「とにかく急ごう!」と焦ることもなく、落ち着いてできるかなと思います。

〇新井:次に、各工程で、「どんなことをやるのか」「その工程は主にどの役割の人がやるのか」「それ以外の役割の人は何をやるのか」もみていきましょう。これが分かると、「いま、やることがない……」という暇な時間は出なくなりますよ。

――なお、クラスの皆さんに、映画を創る上での必要な「役割」として、プロデューサー、脚本家、監督、助監督、撮影、録音、俳優、美術、編集、衣装、音楽、を挙げてもらいました。そして、その役割の人たちがどんな工程で何をするのか、新井と田中が以下のように解説しました。

①企画
ここでやること:役割、上映時間(尺)、大まかな内容を決める
主に活躍する人:プロデューサー、脚本家、監督
これ以外の役割の人たち:どんな映画にしたいかアイデアを出す

②シナリオ
ここでやること:具体的な内容を決める
主に活躍する人:脚本家、プロデューサー、監督
これ以外の役割の人たち:出来上がったシナリオを読んで、自分の役割では何が必要か、どう動けばいいか、事前に考えておく。ブラッシュアップのためのアイデアを出す。

③撮影準備
ここでやること1:撮影場所を決める、絵コンテを作る
主に活躍する人:プロデューサー、脚本家、監督、助監督、撮影、美術、録音
ここでやること2:役作り
主に活躍する人:俳優、プロデューサー、脚本家、監督、助監督、撮影、美術、衣装、録音、編集、音楽

④撮影本番
ここでやること:撮影
主に活躍する人:俳優、プロデューサー、脚本家、監督、助監督、撮影、美術、衣装、録音、
これ以外の役割の人たち:「兼業」で他の役割の人たちのサポートをする

⑤編集
ここでやること:映像と音をつなげる
主に活躍する人:編集、音楽、プロデューサー、監督、脚本家
これ以外の役割の人たち:ポスターやチラシ作りなど公開に向けた準備

⑥公開

新井:ザっとこんな感じです。どうでしょうか?どの役割の人も各工程で必ずやることがありますよね。34人全員、忙しくなりますよ!

――生徒の皆さん、一生懸命にメモをとり、うんうんと頷いてくれています。

②「みんなの映画になるような、監督のあり方とは?」

*

〇生徒さん: 私たちが作る映画はいわゆる自主製作映画になると思うんですけど、自主製作映画って「監督がこういう映画を作りたい!」というのが中心になると思うんです。

だから、前回映画を作ったときは敢えて「監督」という役割を設けませんでした。なぜかというと、監督の想いだけの映画になってしまうんじゃないかという予感があって、やっぱりみんなが作りたい映画になるようにしたかったから。

でも、やっぱり監督も必要なんじゃないかなと思って。そこで、監督がいても、みんなの映画になるような「監督のあり方」を教えていただけますか?

〇新井:めちゃめちゃいい質問ですね。

そうですよね、よく「映画は監督のもの」とかいったりするから、いかにも監督が全部やるみたいな感じで見えますよね。

だけど、監督は“自分の想いをみんなにやらせる人”ではなくて、「こんな映画にしたいよね」っていう“みんなの想いや責任を背負って実現させていく代表者”みたいな感じなんです。

〇田中:だから監督は、「自分はこう撮りたい」という心持ちではなくて、「どう撮ったら面白い!と観てもらえるかくれるか」という観客の喜ぶ顔を思い浮かべながら、そこに向けてみんなを引っ張っていく、という姿勢を心掛けるといいかなと思います。

〇新井:監督の立ち振る舞い方としては、「いや、監督の私がこう思うんだからこうさせてよ!」ではなくて、「私はこう思うんだけど、みんなはどう思う?」というのがいいかもしれませんよね。

で、他の人たちは「監督がこう思ってんだったらそれでいいや」ではなくて、「監督はそう思うんですね。でも、私は“撮影”として、こうした方がもっと良くなると思うんですけどどうですか?」という意見をちゃんと伝えることができると、より面白い映画になるかなと思います。

〇生徒さん:ありがとうございます。すごく勉強になりました!

――すると、担当の先生も

〇先生: 私もすごく勉強になりました。みんなと一緒に聞き入ってしまいました。

クラスの皆さん、これからも私たちの映画製作を、新井さんと田中さんにアドバイスしていただきたいですよね?はい、すごい首を振っていますね(笑)。それでは、新井さんと田中さん、これからも私たちをサポートしていただけますか?

〇新井&田中:勿論です!何かありましたら、またご連絡ください。映画制作、頑張ってくださいね!

クラスの皆さん、元気よく手を振って、Zoom画面からご退出。どんな映画が完成するのか楽しみですね。

*     *     *

今回、こちらのブログをご覧になって、「自分たちで映画を作りたい!」というかたは特に、ご紹介した「工程」を参考にしてみてください。そして、「実際に教えてもらいたい」「こういうことも聞きたい」という事でしたら是非お気軽にご連絡ください。

さまざまな学校でキッズシナリオを実施しています。こちらからご覧ください。

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観客・視聴者・読者が 「おもしろい!」と思うシーンを考える『考える部屋Ep6』

※その他、研修の模様は「コミュニケーション力 を上げるシナリオ研修 事例まとめ」をご覧ください↓
https://www.scenario.co.jp/online/23609/

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