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観客・視聴者・読者が 「おもしろい!」と思うシーンを考える
『考える部屋Ep6』

『考える部屋』参加のキッズたちと、Ep6にもご参加くださった『ちびまる子ちゃん』の脚本家田嶋久子!

視聴者を意識して、「おもしろい!」を作る!

シナリオ・センターの新井です。

シナリオ・センターでは、6月22日から小学5・6年生・中学生向け『考える部屋』を開講しました。

今日は、6回目エピソード6より『観客・視聴者・読者が「おもしろい!」と思うシーンを考えよう』というテーマを、キッズたちができたかどうか、レポートします。

エピソード1~5までは、登場人物らしさをどうやって作っていくのか、についてかなりじっくり取り組んできました。

そして、グングン吸収していくキッズ。

そんなたくましい彼らだったので、今回は、ちょっと難しいテーマに挑戦してもらいました。なんせ、いきなり『観客・視聴者・読者』という、お客様を楽しませることを考えてもらうわけですから。

ですが、それも基本を押さえればできちゃいます!

主人公がどうなるとおもしろいのか……

たとえば、主人公が好きな子に告白するシーン。

覚悟を決めて告白→成功!

主人公にとってはステキなことですが、観ている側としては物足りないのではないでしょうか。
『他人の不幸は蜜の味』といいますから、たとえ成功するにしても、主人公にちょっと試練を与えたいところです。

そこで、キッズたちに考えてもらいます。

覚悟を決めて告白しようとすると……→邪魔がはいる!

さて、どんな邪魔?

「告白しようとすると、友だちが忘れ物をとりにやってくる」

「放送がなって、告白相手が職員室に呼び出される」

「先生が、放課後の見回りにやってくる」

などなど、告白の邪魔するアイデアが出てきます。

邪魔が入ることで、視聴者は「この告白、どうなるの?」「早く言わんかい!」と、先が気になってしまいます。

邪魔が入ることで、主人公が困ります。主人公が困ることで、視聴者はどうなるの?どうするの?と、気になってしまいます。
みなさんも好きな作品のシーンを振返ってみると、そういったシーンをたくさん目にしているはずです。

主人公のキャラクターを決めて、困るシーンを作ってみる

主人公を困らせるときのコツは、その主人公だからこそ困ることを考えることです。だれもがこまるような、大地震や大雨でこまるのもいいですが、主人公ならではにすることで、よりキャラクター性を出すことができます。

さて、キッズたちにそんなことができるのか?

実際、大人でもちょっと難しい課題です。

ポイントを整理すると、2つ。

・どんなことで、こまるか

・こまって、どうするか(アクション・リアクション)

キッズのシナリオを紹介

○教室・中・(朝)

   黒板に、新クラスの座席表。
   数名の生徒が、座席表を眺めている。
   西園寺翔太(17)、自分の席に着く。
   野原久美子(17)、うつむいて座っている。

西園寺「よっ、おれ!西園寺。西園寺翔太!よろしく~」
   久美子、窓の方を見ている。

西園寺「無視しないでよ~」
   教室に入ってくる教師の松井宏之(42)

松井「おはようございます。今日からこのクラスの担任です。
 よし、じゃあ宿題集めちゃおう」

   西園寺、立って
西園寺「自己紹介は?」

松井「宿題が先で~す。隣同士で与えて持ってきてください」
   西園寺、座る。
   課題をもった久美子が横に立っている。

久美子「まだ?」
   引き出しから宿題を探す西園寺。

西園寺「ちょっと待ってね」
   自分の鞄の中をあさる。
   久美子、はぁと顔が下がる。
   顔をあげて深呼吸する。

西園寺「あれ、ないなぁ」
   と、また引き出しの中を探す。

   貧乏ゆすりを始める久美子。
   久美子の表情を伺う西園寺。 

15分で、課題をこなすキッズたち

たった15分の時間で、あらかじめ考えてきたキャラクターが困るシーンを描き上げてくれました。
西園寺が、気楽に久美子に挨拶をし、自己紹介をしたそうにするところに、西園寺のキャラクターが出ています。そして、そんな西園寺に話しかけられて、人見知り気味の久美子は困ります。

久美子が困るだけかと思いきや、宿題を早く集めたい久美子にせかされて、西園寺も困ります。久美子のイライラする様子に、待たされるのが嫌いな久美子のキャラクターがうかがえます。

明るい西園寺も、久美子の視線が気になってしまいます。

宿題を集めることをきっかけに、西園寺と久美子の二人ともがこまってしまうところに、シナリオを書いてくれたAsaさんのうまさが際立っていました。

他の子たちのシナリオも、同じように主人公を困らせることができていました。

ストーリーを進展させがち

物語をつくるうえで、ストーリーが進展することは、必要なことです。
ですが、そこにとらわれて、一つ一つのシーンをおもしろくすることを忘れがちです。今回は、そんな落とし穴に落ちないための方法の一つを紹介しました。

ふだんから、自分がこまってしまうようなときでも、作家の眼をつかって、どんなことで困るのか、そのときにどんなアクション・リアクションをしているのか、作家の眼を向けてもらいたいと思います。

吸収の早いキッズたち、これからもどんどんおもしろくするための技術を身につけてもらいます。
ちなみに、次回のエピソード7は、『主人公がどんどん困るための技術』です!

『考える部屋』関連URL

小学56年生、中学生向けオンライン創作講座『考える部屋』まとめ
https://www.scenario.co.jp/online/28087/

やりたいことが明確な子どもたちが集結!『考える部屋』開講
https://www.scenario.co.jp/online/28183/

『考える部屋』エピソード3 キャラクターを描ききれ!
https://www.scenario.co.jp/online/28469/

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