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シナリオライター 脚本家 になるには?

シナリオライター 脚本家 になるには?

「シナリオライター(脚本家)という言葉は知っているし、どうしたらシナリオライターになれるのか興味があるけど、どんなことをやっているのか詳しいことはよく分からない」という方に向けて、700名以上のシナリオライターを輩出しているシナリオライター養成学校「シナリオ・センター」が解説いたします。シナリオライターの仕事内容やシナリオライターになるための方法などをご紹介しますので参考にしてください。

=目次==
・そもそもシナリオライターとは
・シナリオライターの仕事内容
・シナリオライターになるには
・シナリオライターになるための足掛かり①
 シナリオ公募コンクールについて
・シナリオライターになるための足掛かり② 
 シナリオライターのマネージメント事務所について
・シナリオライターに向いている人
・シナリオライターの給料
・シナリオライターの活躍の場
・シナリオライターのやりがい・シナリオライターになるためのスクール

そもそもシナリオライターとは

シナリオライターと言うと、どんなイメージがありますか?

打ち合わせ等でテレビ局によく出入りしたり、テレビ番組に出演したり、華やかなイメージをお持ちの方も多いのでは?でも、具体的にどんなことをする人なのかはよく分からないですよね。

シナリオライターとは、映画やテレビドラマ、アニメ、ゲーム、演劇などのシナリオ(=脚本・台本)を書く人のことを指します。「シナリオライター」の他にも、脚本家、スクリプトライター、シナリオ作家、劇作家、戯曲家、放送作家と呼ばれる場合もあります。

「物語を作る職業」という意味では「小説家」と同じですが、大きな違いは目に見えるものを書くこと。映像のシナリオを書くシナリオライターの場合は「映像に映るもの」を書きます。

内容は同じでも書き方が異なります(以下例参照)。

例)小説の場合:
窓から外を見ながら新井は思った。今日は大事なプレゼンがあるから頑張ろうと。

例)シナリオの場合:
〇新井家・リビング
   スーツを着た新井が窓から外を眺めている。
新井「いよいよ、プレゼンの日か」
   ネクタイをギュっと締める新井。

シナリオライターの仕事内容

では、もっと具体的に「シナリオライターはどのような作業をするのか」を解説いたします。

自ら作品の企画を持ち込む場合も、プロデューサーから声を掛けられた場合も、最初は「企画書」を書く場合があります。

企画書が通ったら、シナリオを執筆。その後、シナリオをより面白くするためにプロデューサーやディレクターと「本打ち」をし、「直し」を重ね、「完成稿」となります。

なお厳密には、原作がないオリジナルのシナリオを書くことを「脚本」といい、原作をもとにシナリオを書くことを「脚色」といいます。

シナリオライターになるには

仕事のイメージが、少し湧いてきたかと思います。
では、シナリオライターになるためには、何をすべきでしょうか?

シナリオライターになるためにまずは、弊校シナリオ・センターのようなスクールに通って、シナリオの書き方を身につけるという方法もあります。

その他にも以下のような様々な方法があります。

・師匠につく。
・シナリオ公募コンクールで受賞し、受賞をきっかけにデビューする。
・シナリオライターのマネージメントをしている事務所に所属する。
・“自主”で映画や舞台などを制作する。
・映画会社・テレビ局・制作会社などの映像業界で経験を積んでから脚本家に転身する。
・編集者・放送作家などの執筆業界で経験を積んでから脚本家に転身する。
・俳優業やお笑い芸人など芸能界で活動してから脚本家に転身する。
・シナリオスクール仲間の繋がりや紹介をきっかけにデビューする。
・シナリオ・センターのサービス「ライターズバンク」のコンペをきっかけにデビューする。

シナリオライターになるための足掛かり①
シナリオ公募コンクールについて

前述した「シナリオライターになるには」でご紹介した方法の1つである「シナリオ公募コンクール」について詳しく解説いたします。

条件に該当する人はだれでも応募できるのがシナリオ公募コンクール。そのため、これをシナリオライターになるための足掛かりにする方が沢山いらっしゃいます。

受賞作が映像化された場合は、業界の方の目に留まる可能性が高くなり、よって、次の仕事へ繋がる確率も高くなります。

放送・放映されない場合も、コンクールに受賞したことは“名刺代わり”になり、公に実力を認められたことになりますので、受賞作を読んだプロデューサーに仕事のオファーを貰える可能性が高くなります。

また、テレビ局が主催するコンクールの中には、最優秀作品に選ばれなくても、最終選考に選ばれれば、プロデューサーの方々との「勉強会」に参加できる場合があります。そこでの取り組みを通して、プロデューサーと知り合い、仕事のチャンスを掴める場合もあります。

なお、弊校シナリオ・センターに現在お通いいただいている「在籍生」や、以前受講されたことがある「出身生」が、シナリオ公募コンクールで受賞された場合、シナリオ・センター発行の雑誌『月刊シナリオ教室』に、受賞作のシナリオを掲載させていただくことがあります。

『月刊シナリオ教室』は映像業界・出版業界の皆さまにもお読みいただいておりますため、例えば、掲載された受賞作品をご覧になった映画会社のプロデューサーの方からご連絡いただき、そこから仕事の依頼を受け、シナリオライターデビューされた生徒さんもいらっしゃいます。

シナリオライターになるための足掛かり② 
シナリオライターのマネージメント事務所について

もうひとつ、前述した「シナリオライターになるには」でご紹介した方法の中から、「シナリオライターのマネージメント事務所」について詳しく解説いたします。

シナリオライターのマネージメント事務所とは、シナリオライターを雇用・管理する会社のことです。
シナリオライターにも、俳優さんと同じようにマネジメントをする事務所があります。

こういった事務所に在籍していると、自分で仕事をとらなくても営業を代行してくれます。また、原稿料の交渉や直接言いにくいことも、間に入ってもらえるため、そういった折衝が苦手な方は特に、事務所に在籍しているほうがシナリオ書くことに集中できる、と言えます。

ただ、マネージメント手数料が発生するため、原稿料からその分が引かれます。なお、その手数料の割合は事務所・契約・キャリアによって異なります。

また、事務所に所属するには、ある程度の実績・実力が必要とされる場合もあります。

シナリオライターに向いている人

ここまでお読みいただいて、「シナリオライターについて分かってきたけど、果たして自分はシナリオライターに向いているのかな?」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

シナリオ・センター創設者の新井一は「脚本家になるやつは、お祭好きじゃなきゃダメだ」と言っていました。例えば、率先してお神輿を担ぎにいくような、大勢の色々な人たちの輪の中に自ら入っていって、みんなと何かをやるのが好きなタイプです。

というのは、シナリオライターは1人だけで完結できる仕事ではないからです。テレビドラマや映画など、1つの作品を完成させるためには様々なスタッフと協力し、連携を取りながら進めていきます。

また、シナリオを書くときも、「1人で書く場合」の他にも、1つの作品を何人かの脚本家とともに担当する「チームライティング」で進める場合もあるので、チームワークを大切にする人が向いている、と言われています。

シナリオライターの給料

協同組合 日本シナリオ作家協会が発表しているシナリオライターの原稿料の目安があります。それによると、映像の場合は「1分1万円」というのが、最低限度のギャランティの目安になります。

ただし、「1分1万円」というのは、あくまで最低限度です。売れっ子の方やベテランになると上がっていきます。例えば、コンスタントに連続ドラマなどの脚本を担当されると、日本の給与所得者の平均年収を上回る、と言われています。

ゲームシナリオの場合は、「1文字いくら」という計算が主流のようです。大体、「1文字2.5円~」で、経験や実力によって単価は変わります。

また現在は、在宅の副業としてシナリオを手掛ける方も増えています。コンテンツとしては例えば、スマートフォンでの視聴をメインにした縦型動画や縦型漫画(WEBTOON)のシナリオ。なお、縦型漫画の印税比率は能力や実績などに応じて変動し、また、1話あたりの原稿料も作品や能力によって異なります。
 “縦型”のコンテンツを扱う企業は「打ち合わせはオンラインでOK」というところが少なくないため、遠方にお住まいの方や、一般企業で働きながら在宅で副業として書かれている方もいらっしゃいます。

シナリオライターの活躍の場

現在、メディアの多様化によって活躍の場が広がっています。

・映画
・テレビドラマ
・配信ドラマ
・アニメシナリオ
・ゲームシナリオ
・ラジオドラマ(オーディオドラマ)
・演劇・ミュージカル
・落語
・浪曲
・歌舞伎
・漫才・コントの台本
・小説
・マンガ原作
・絵本や紙芝居の文
・作詞
・コピーライティング

勿論、媒体が異なれば、「描き方」も少し異なる部分はありますが、とはいえ、「観客・視聴者・読者等の心を惹きつけるにはどう描けばいいのか」というそもそもの表現技術を備えていれば、どの分野でも活躍することが可能と言えます。

▼参考記事
「脚本家 小説家 土橋章宏さん/映画『身代わり忠臣蔵』」

シナリオライターのやりがい

シナリオ・センター出身のシナリオライター(出身ライター)の方から、『月刊シナリオ教室』の取材でお話をお聞きしたり、ブログ掲載用にいただいたコメント等を通して、「シナリオライターの方は、こういったことが“やりがい”なのかな」と特に感じたことが2点ありました。

それは、

・自分の経験すべてが作品の“ネタ”になるので、たとえ嫌なことがあっても、“仕事”につながると割り切ることができる。
・周りの人や視聴者・観客から、自分が脚本を手掛けた作品の感想を貰ったり、反響があるとやりがいを感じる。

――の2点。こういったことを“やりがい”としてお話ししてくださった出身ライターの方が、肌感覚として多いように思いました。

ご参考までに、以前 出身ライターの方々にいただいた「シナリオライターになりたい方に向けたメッセージ」や「なぜ書き続けてこられたのか?に対するコメント」をご紹介します。手掛けた作品も併記しておりますので、「この作品好き!」という脚本家の方がいらっしゃいましたら、関連記事も併せてご覧ください。

森下佳子さん【『義母と娘のブルース』『NHK大河ドラマ べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』他多数】

「死なない限りは かすり傷 心の傷は 飯のたね。よい仕事です」

橋部敦子さん【『僕の生きる道』をはじめとする「僕シリーズ」3部作、『モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~』他多数】

「辛くて苦しい体験ほど物語をつくる時に活かされます」

政池洋佑さん【映画『ハケンアニメ!』、『ミス・ターゲット』他多数】

「人生は実験。失敗を恐れず書き続けましょ」

大林利江子さん【『ギークス~警察署の変人たち~』『私の知らない私』他多数】

「(書き続けられたのは、)映像化したものを見るという楽しみがあるから」

岡田道尚さん【映画『マスカレード・ホテル』『#マンホール』他多数】

「プロットにしろ脚本にしろ、ライターは発注がなければ仕事が成立しません。誰かに必要とされていること。それが一番のモチベーションになっていたと思います」

岡田惠和さん【『日曜の夜ぐらいは…』『最後から二番目の恋』シリーズ他多数】

「ずっと書き続けられてるのは、とてもとてもありがたいことに、誰かが岡田と仕事をしてみたいと思ってくれるから。そういう方が一人でもいる以上は魂削ってでもと思います。そして、なんでうまく書けないんだろうと、毎回悔しい思いを残しているから。そしてドラマが何より好きなので」

小峯裕之さん【『ギバーテイカー』『プライベートバンカー』他多数】

「一つ一つの作品に対し、「挑戦」(越えるべきハードル)を意識して取り組むこと。「自分の新作」に対し、その可能性を信じてワクワクしながら生み出すこと」

坂口理子さん【映画『チェリまほ THE MOVIE ~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~ 』『銀河鉄道の父』他多数】

「何よりも、自分が観客のひとりとして出来上がった作品を見たい!という欲望が強かったから、でしょうか。その幸せな経験(時にはそうでないこともありますが・笑)を一度味わうと、もっと見たい!(あるいは今度こそ見たい!)とさらに欲深くなっていく……その繰り返しだったように思います」

浜田秀哉さん【『イチケイのカラス』『天久鷹央の推理カルテ』他多数】

「苦しみの量は作品の質に繋がると信じている。それと書くことで感じたストレスは、書くことでしか解消できない」

八津弘幸さん【『VIVANT』『2026年NHK大河ドラマ 豊臣兄弟!』他多数】

「どうにか喰えるようになるまで15年、名前を認識してもらうまでにはさらに7年、あしかけ22年の僕の意見が参考になるかどうか(笑)。

まず身近に、自分の作品を読んで感想を言ってくれる人を最低二人は作って下さい。そして少なくともその人たちだけには面白いと言ってもらえるものを書く努力を心がけてください。自分が迷いの中にいても、その人たちが面白いと言ってくれたら、自信となって書き続けていけます。

と同時に、相手が求めているものを見抜く力がついてきます。結局はその延長線上に、コンクールの審査員も、プロデューサーも、視聴者もいるのだと思います。自分が書く以上、嫌でも自分の意思は反映されるから大丈夫です。思い切り迎合しちゃってください。まずはそこからです!」

シナリオライターになるためのスクール

ここでいう「スクール」とは、大学や専門学校などのいわゆる「学校法人」ではなく、入学試験など特別な選抜や、年齢や資格も関係のない、どなたでもお入りいただける「創作の学びの場」のことです。

シナリオライターになるための専門的な講座を実施している「スクール」は、弊校シナリオ・センターの他にもあります。

・協同組合 日本シナリオ作家協会 シナリオ講座
・日本脚本家連盟スクール
・日テレ学院 シナリオライタークラス
・日本放送作家協会主催 作家養成スクール「東京作家大学」

などなど。いくつか講座を比べてみて、ご自分にあったスクールに通うことをオススメします。

まとめ

シナリオライターになるには、特別な資格は必要ありません。年齢も関係ありません

ただ、シナリオは「映像にするための設計図」であるため、小説の文章表現とは異なるシナリオ特有の書き方やスキルが重要となります。

また、脚本をチームで書いたり、「完成稿」に至るまでには何度も打ち合わせや直しを繰り返すなど、いろいろな人と関わりながら進めていくため、コミュニケーション能力も大切になります。

まずは、シナリオの基本的な知識と書き方を抑えることから始めてみてはいかがでしょうか。

シナリオ・センターの基礎講座は3種類

シナリオ・センターは、業界で最も多くの出身ライターを輩出しています。
あなたが脚本家になるための足掛かりにしてください。
基礎講座は全部で3種類。1つお選びいただきます。

■シナリオ作家養成講座
■シナリオ8週間講座
■シナリオ通信講座 基礎科

期間や学び方に違いはありますが、どの講座もすべてカリキュラムはシナリオ・センター創設者 新井一著『シナリオの基礎技術』を基にしています。

「いきなり申し込むのはちょっと不安……」という場合は、以下のリンクから無料で資料をご請求いただけます↓

■シナリオ作家養成講座(6ヶ月)
https://www.scenario.co.jp/general/writer/

■シナリオ8週間講座(2ヶ月)
https://www.scenario.co.jp/general/8weeks/ 

■シナリオ通信講座 基礎科(6ヶ月)
https://www.scenario.co.jp/general/communication/ 

また、シナリオ作家養成講座に向けた無料説明会体験ワークショップシナリオ8週間講座に向けた体験ワークショップもございますので、お気軽にご参加いただければと思います。

大人だけでなく、お子さんも!

・小学5.6年~中学生向け創作クラス「考える部屋」
創作が好きな子どもたちが日本全国から集まって、切磋琢磨する特別クラスです。創作を楽しみながら、考える力を身につけていきます。
>>詳細はこちらをご覧ください。

・出前授業
シナリオ・センターは、1970年創立。優秀なシナリオライター・脚本家、プロデューサー、ディレクターの養成を目的に創設以来、700名以上の脚本家や小説家が誕生しています。2010年から「日本中の人にシナリオを書いてもらいたい」という思いから、小中学校への出前授業として『キッズシナリオ』プロジェクトを開始。創作を楽しみながら、想像力と表現力が身つくカリキュラムを提供しています。
>>ご参考までにこちらの動画を。

※キッズシナリオの活動をアシストくださる方、随時募集中です!
シナリオ・センターが小学校・中学校で実施しているキッズシナリオの活動を後押ししてくれるアシストの方々(個人・法人)を募集中しています。手弁当で実施しているため、ご協力いただけますと大変助かります!
>>ご興味ある方はこちらをご覧ください。 

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お電話でのお申込み・お問い合わせ
TEL 03-3407-6936
営業日時(日祝休)
月曜日〜金曜日 10:00〜20:30
※土曜日は19:30まで

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