menu

脚本家を養成する
シナリオ・センターの
オンラインマガジン

シナリオ・センター
開講のお知らせ

講座の日程や、受講ポイントを更新
開講のお知らせ

シナリオ・センターの開講情報をお知らせします。ドラマや映画だけでなく小説、戯曲、漫画やアニメの講座の開講、コンクール対策講座もあります。

脚本は映像 にするための設計図

「シナリオを書くと“セリフばっかり”になっちゃう」というかた、次回からセリフ以外で話を展開させる “枷”をご自身につけてみてはいかがでしょうか。今回は「シナリオは映像にするための設計図であること」を再確認しましょう。

シナリオ・センター創設者・新井一は、『シナリオの基礎技術』『シナリオの技術』などシナリオの書き方に関する書籍をいくつも執筆しています。また、『月刊シナリオ教室』でも連載ページをもち、シナリオの技術を解説していました。その記事は、いま読んでも全く色褪せていません。

そこで、当時の記事を皆さんにご紹介。「シナリオってどう書くの?」という初心者の方も、「一度学んだけど、忘れちゃった…」という方も、これを読めばシナリオ作りが一層はかどります!

セリフ以外で話を展開させるために「絵を探す」

視聴率が下がるドラマを考えてみましょう。歴史ものの場合、それは大体年表になっていて、年表、エピソード、年表……という繰り返しです。年表とは理屈ですから、「わかる」のですが面白くはないのです。

ではどうしたらよいのでしょう。今のテレビは、セリフで話をもっていっていますが、セリフ以外ではどうやって話を展開させればよいのでしょう。

我々が目指すものは「絵」です。映像は全部画面でやっているわけですから、その画面を映すことによって、視聴者に「あ、そうか」とわかってもらえばよいのです。

例えば昔の映画監督 山中貞雄さんの作品で、ボロボロの家を写すのですが、ああ、これはもうダメだな、貧乏だな、と思わせるのは、乾いた流しの中で、猫が寝そべっている場面からなのです。その猫を写すだけで、この家はだらしないなあ、とか暑いなあ、とかが表現されてくるのです。

セリフで言うのではなく、そういう場面を探していく。これが実は、「絵を探す」ということです。

視聴者に“見た目”で見せると、登場人物と同じ感情になる

絵で表すことはわかっても、実際の表し方は凡人にはわからないので、俳句のうまい人や絵のうまい人は天才だと言われるわけです。しかしそれでは、すべての人がシナリオライターになれませんから、凡人でも天才になれる技術を考えてみましょう。

ドラマは「(感情に)訴える」ことが大切です。映画というのは200万人が、テレビは2千万人の人が観ます。それだけの人が観てくれないとペイできない、ということです。それほど大勢の人の共感を得なければならないということです。そのためにお客さんの感情に訴えて、わからせるだけでなく、心の琴線に触れなければならないのです。

映画で『ET』などのヒット作を生み出してきたスピルバーグ、彼がそれを実践しています。お客をすべて登場人物にしちゃっているのです。この時に使う技術が「見た目」です。登場人物の「見た目」で映す、ということです。

「見た目」で見せられると、お客は登場人物と同じ感情を持てるのです。

つまり皆さんにはセリフではなく、ト書で苦心してほしいのです。 

出典:『月刊シナリオ教室』1990年8月号「右脳シナリオ上達法」/2018年5月号「新井一.com」

「シナリオは、だれでもうまくなれます」

今回の記事をご覧になって「ちょっとシナリオ、書いてみたいな…」と思われたかた、是非お気軽にご参加ください。「基礎さえしっかりしていれば、いま書いているライターぐらいには到達することは可能です」と、新井一は言っています。“最初の一歩”として、各講座に向けた体験ワークショップもオススメです。

※シナリオ作家養成講座とシナリオ8週間講座は、オンライン受講も可能です。
詳しくは講座のページへ

シナリオ作家養成講座(6ヶ月)

シナリオ8週間講座(2ヶ月)

シナリオ通信講座 基礎科(6ヶ月)

お電話でのお申込み・お問い合わせ
TEL 03-3407-6936
営業日時(日祝休)
月曜日〜金曜日 10:00〜20:30
※土曜日は19:30まで

過去記事一覧

  • 表参道シナリオ日記
  • シナリオTIPS
  • 開講のお知らせ
  • 日本中にシナリオを!
  • 背のびしてしゃれおつ