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発想を飛ばすにはマインドマップ
@世田谷ふしぎの本プロジェクト2025

発想を飛ばすには@世田谷ふしぎの本プロジェクト2025

発想を飛ばす。
(=既存の概念や固定観念にとらわれず、より広い視点から物事を考えること)

このフレーズ、「物語を作りたい!」という方にはお馴染みかと思います。
でも、「発想を飛ばすにはどうしたらいいんだろう?」という方もいらっしゃるのでは?
オススメの方法が「マインドマップ」。

シナリオ・センターの新井が以前からお手伝いさせていただいている、
昭和女子大学×世田谷区立下馬図書館×図書館総合研究所「VIVITA BOOKS 世田谷ふしぎの本プロジェクト2025」での模様を通して、マインドマップのやり方やどんなふうに発想が飛ぶのか、広報の齋藤がリポートいたします。

なんなく思いつくけど、もっと発想を飛ばしたい!

「VIVITA BOOKS 世田谷ふしぎの本プロジェクト2025」は、子どもたちが作家役、昭和女子大学の学生たちが編集者役となり、「feel度walk」(=なんとなく気になるモノ・コト・ヒトと“出遭い”ながらあてもなく歩くこと)で見つけた“不思議”をテーマに、下馬図書館に来る子どもたちや地域の方々に読んでほしい絵本を作り上げるプロジェクト。完成後、すべての絵本は下馬図書館の本棚に並びます。

▼2023年の模様
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制作中のお悩みを解決

発表会

▼2024年の模様
アイデアを広げる

制作中のお悩みを解決

発表会

今回は「大学生編集者」の方々にお集りいただき、新井がご紹介するマインドマップを使って、feel度walkで見つけた不思議をもとに、絵本を作るためのアイデアをどんどん広げていきます。

冒頭、皆さんが見つけた不思議と現時点で考えているアイデアを発表してもらいました。
特に印象的だったのが、こちらの大学生編集者さんが見つけた不思議。

〇大学生編集者:草が生い茂っているところに落ち葉を見つけて「手」みたいだなって。そこから「大の字になっている人」みたいだな、またそこから「スカイダイビングを終えた人」みたいだなって思いました。

〇新井:「大の字の人」から「スカイダイビング」まで随分発想を飛ばしたね、マインドマップいらないんじゃない? 笑。

〇大学生編集者:う~ん、でもなんか、これはなんとなく考えただけだし、もっと発想を飛ばしたいです!

――その他の大学生編集者さんも、この時点ですでに「自分が見つけた不思議をこんなふうに絵本の中で使いたい!」という素晴らしいアイデアをもっていましたが、「でももっと発想を飛ばしたい!」というご様子。

新井は早速、マインドマップの使い方をご紹介しました。

〇新井:「マインドマップ」とはイギリスの著述家・教育者であるトニー・ブザン氏が提唱した思考の表現方法です。簡単に言うと、真ん中に「考えたいこと=セントラルイメージ」をボンと置いて、そこから派生して考えたアイデアを放射線状に広げていきます。

〇新井:例えば、セントラルイメージをメダカにするとします。そこから①育て方 ②お母さん ③学校 みたいな感じで、ポンポンポンとアイデアを置いていきます。そしたら①~③それぞれ、そこから思いつくアイデアをどんどん書いていきます。あまり考えすぎずに、思うままに書いてください。皆さんは、セントラルイメージのところにfeel度walkで見つけた不思議を入れてやってみてください!

マインドマップができあがったら、ペアになって発表↓

そこでの意見も取り入れて、最後に全員、発表していただきました。
前述した「落ち葉→大の字→スカイダイビング」と発想を飛ばしていた大学生編集者さんのマインドマップがこちら。

〇大学生編集者:セントラルイメージは「落ち葉」。最初は「落ち葉→スカイダイビング」と考えていたんですけど、「落ち葉→枯葉→終わり」というふうに考えていったら、スカイダイビングなのか、どうやって落ちたのかは分からないけど、「落ちたときにすべてを失ったんじゃないかな」って。で、そこから「自分探しの旅に出る」というのを1つ考えました。

その方向性とは全く違うんですけど、もうひとつ思いついたことがあって。「落ち葉→葉っぱの形→スペード」と考えて、そこから「スペード・ハート・ダイヤ・クローバー→トランプ」だなって。で、「トランプ→トランプが軍隊を作る→女王である“花”を守るために戦う」というふうに発想を飛ばしました。

〇新井:おお!また随分発想を飛ばして、スカイダイビングとは全然違うアイデアが出ましたね!マインドマップを書いているうちに最初は考えつかなかったようなアイデアがどんどん生まれてきましたね。

〇大学生編集者:はい。なんとなく発想していくよりも、こうやって手を動かして図を書いていくとポンポンと発想が飛んでいくような感じになりました。

〇新井:いいですねいいですね!じゃあ、もっと発想をとばしていこう。
トランプ軍隊が女王である花を守っている。それは、何のために守っているんだろう?

〇大学生編集者:う~ん、虫とか、蜜を吸われてしまったり、そういうところから守るためかな。

〇新井:いいですね!あと、ナメクジとか来たら、トランプ軍隊が身を呈して戦って、食べられちゃうトランプ軍隊もいたりね。

〇大学生編集者:「守る」というところからまたマインドマップで考えてみたいと思います!

――その他の大学生編集者の皆さんも、マインドマップを使って、冒頭発表してくれたアイデアよりもさらに面白いものが見つかったようです。

最後に、新井はマインドマップを作るときのコツをご紹介。

〇新井:大学生編集者の皆さんは今度、マインドマップのやり方をペアの子ども作家に伝えて、さらにアイデア出しをしていきますよね。今日は皆さん、どんどんマインドマップを書けていたので必要なかったんだけど、もし子どもたちが「アイデアが出ない……」となってしまったら、この3つの切り口を伝えてあげてください。

①「あるある」を考えてみよう。
②「あべこべ(あるあるの逆)」を考えてみよう。
③「もしも〇〇なら」を考えてみよう。

〇新井:もし煮詰まってしまったら、これらの切り口をヒントにして考えてみてくださいね。

 

*     *     *

 

これからも引き続き、新井がお伝えしたマインドマップを使って、どんどんアイデアを飛ばしていただければと思います。引き続き、「世田谷ふしぎの本プロジェクト2025」の模様をリポートしていきますのでお楽しみに!

※世田谷ふしぎの本プロジェクトの活動は、こちらのInstagramにて発信中。ぜひご覧ください↓

▼世田谷区立下馬図書館Instagram(@setagaya_shimouma_lib)
https://www.instagram.com/setagaya_shimouma_lib/ 

▼VIVITA BOOKS Instagram (@vivita_books)
https://www.instagram.com/vivita_books/ 

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コミュニケーション力 を上げるシナリオ研修 事例まとめ

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