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SDGsを題材に動画作りに挑戦@小田原市立桜井小学校

二宮金次郎さんの母校、桜井小学校にてキッズシナリオを実施

キッズシナリオちょっぴり遠征@小田原

シナリオ・センターの新井です。
シナリオ・センターでは、全国の小学校にてシナリオの書き方や、動画の作り方をお伝えする出前授業をしております。その名も、キッズシナリオプロジェクト。

今回は、神奈川県小田原市まで足を延ばして、キッズシナリオを実施してきました!
「実施してきました!」というと、いかにも新井が授業をした感じになりますが、実際の授業は田中くんにお任せ。新井は、授業の冒頭にちょろっと話をして、あとは教室をウロウロしながら、子どもたちの様子を眺めておりました。

=今回の概要==============

・サービス名:「ショートムービーをつくろう!」
・目的:SDGsをもとにしたショートムービーをつくる
・対象:小田原市立桜井小学校
・時間:6年生向け90分
※キッズシナリオの詳細
https://sites.google.com/view/kids-scenariocenter/home 

SDGsをもとに、ショートムービーを作りたい!

桜井小学校の鈴木先生から、こんなご依頼を頂きました。

小田原市が、SDGs未来都市という事もあり、17のターゲットの中から、自分たちの伝えたいことを絞り出し、子どもたちは3分間の映像作品を創り上げることを目標にしています。ただ、17のターゲットは多岐に渡るので、自分たちの中にある今の思いを形にできればと思っています。

シナリオ教室で狙うのは、惹きつけるシナリオの作り方を知ること。が一番の狙いだと思っています。そのために、まずは対面でご指導いただければと思っています。そこから、自分たちの作ったシナリオを新井さん達にお送りさせていただき、指導と講評をいただくなど、オンラインでやり取りができるといいかと思っているのですがいかがでしょうか。

ということで、二つ返事で、「やりましょう!」となりました。いざ、小田原!
じつは、鈴木先生とは桜井小学校の前任校からのお付き合いもあり、再度ご連絡頂けて嬉しい限りでした。

2017年 子どもが映画のシナリオと映像を作るときのアドバイス法
2015年 『表現の自由』について、子どもシナリオ教室しながら考えた
※ちなみに、2015年に田中くんはキッズシナリオの講師としてデビューしていたようです。

3グループで、それぞれ動画を作っていく

今回は、SDGsをもとに、ドラマ仕立ての動画を作る班、コマドリで動画を作る班、切り絵で動画を作る班がいます。それぞれ、アウトプットの形は異なりますが、共通する大切なことは、シナリオです。

ちなみに、現在の桜井小学校では、一人一台chromebookが支給されているとのことで、動画の撮影については、ある程度の経験があるそうです。

ただ!(ここからが問題なのですが……)
簡単に撮影ができて、編集もできることから、あまり深く考えずに動画を作成してしまっているという側面もあるとのこと。便利で簡単というのもいいことだけではないようです。

だからこそ、撮影に至るまでに、
・動画で何を伝えたいのか
・動画を誰に伝えたいのか
を整理したうえで、
・伝えるために、シナリオはどう書けばいいのか
・シナリオを映像にするために、絵コンテをどうかけばいいのか

ということを、お伝えしてきました。

それぞれのポイントで立ち止まって考えることで、自分たちが伝えたいことを伝えるために、何を考えればいいのかが明確になってきます。

▼きれいにノートをとってくれていた生徒さん

立ち止まることで、SDGsへの理解も深まる

誰かに何かを伝える、ためには、伝えたいことに対して、自分自身が理解していなくてはなりません。そういう意味では、動画を作ることで、SDGsの中から選んだターゲットについての理解も深まります。

たとえば、SDGsの14『海の豊かさを守ろう』を取り上げるとして、
・動画で何を伝えたいのか を具体的な言葉にしてみましょう。
「海のゴミをへらすべきだ」と、「海が生命の源だ」では、動画の方向性が異なります。

さらに、
・動画を誰に伝えたいのか
で、対象をお母さん世代にするのか、小学2年生にするのかでも動画の方向性は変わってきます。

「海のゴミをへらすべきだ」を、小学2年生にもわかるような動画にする場合、どんなシーンを作れば伝わるかを考えます。すると、いまどんな活動がされているのかを調べたり、そのなかで、小学2年生でもできそうなことを考えたりします。

考えてことをもとに、動画として魅力的にするために、

・伝えるために、シナリオはどう書けばいいのか
・シナリオを映像にするために、絵コンテをどうかけばいいのか

を考えていくことになります。
絵コンテを書くときには、何を、どう映せば伝わりやすいかも考えます。

3分間の動画を作るまでに、たくさんのことを子どもたちは、考えることになるはずです。探求学習という言葉が最近使われるようになっていますが、動画作りはまさに、探求学習として効果的なのではないでしょうか。ちゃんと、シナリオから考えていけば!

二宮金次郎と小田原北条氏

桜井小学校の子どもたちがどんな動画を作るのか、2回目を楽しみにしながら、桜井小学校をあとにする新井と田中でした。

ちなみに、桜井小学校は二宮金次郎の母校だそうで、シナリオ・センター的には、柏田道夫さん(脚本)&五十嵐匠さん(監督)の映画『二宮金次郎』のゆかりもあり、妙な運命を感じてしまうのでした。
あと、個人的には小田原北条氏が好きなので、小田原は最高の土地だと思っております。

シナリオ・センターの新井でした。

 

▼二宮金次郎像。座っている姿が本当だそうです

▼映画『二宮金次郎』を記念して、小田原駅前にご夫婦の銅像がありました

▼桜井小学校の近くに流れる川。街中に水が流れているって、ステキですね

▼そびえ立つ小田原城
 このあと、城内をのぼって、小田原城に関するクイズ10本中9問に正解する新井。小田原北条氏への愛がたけりました。

▼電車の時間に間に合うように急ぎつつ、小田原の海の幸を堪能する田中くん。お疲れ様でした

キッズシナリオについて:出前授業やオンライン創作クラス「考える部屋」

・出前授業
シナリオ・センターは、1970年創立。優秀なシナリオライター・脚本家、プロデューサー、ディレクターの養成を目的に創設以来、700名以上の脚本家や小説家が誕生しています。2010年から「日本中の人にシナリオを書いてもらいたい」という思いから、小中学校への出前授業として『キッズシナリオ』プロジェクトを開始。創作を楽しみながら、想像力と表現力が身つくカリキュラムを提供しています。
「コミュニケーション力 を上げるシナリオ研修 事例まとめ」をご覧ください。

※キッズシナリオの活動をアシストくださる方、随時募集中です!
シナリオ・センターが小学校・中学校で実施しているキッズシナリオの活動を後押ししてくれるアシストの方々(個人・法人)を募集中しています。手弁当で実施しているので、アシストしてもらえるととても助かります!
>>ご興味のある方は、こちらをご覧ください。

・小学5.6年~中学生向けオンラインクラス「考える部屋」
創作が好きな子どもたちが日本全国から集まって、切磋琢磨する特別クラスです。創作を楽しみながら、考える力を身につけていきます。
>> 詳細はこちらをご覧ください。

小学校や中学校への出前プログラムも実施しています。詳しい資料もお送りします。お気軽に下記より「キッズシナリオ」までお問合せください。

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