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小学生がショートムービーを作るコツ/カリタス小学校6年生②

小学生がショートムービーを作るコツ/カリタス小学校6年生②

ショートムービーで一番描きたいことを見せるためには

「総合の授業でクラスのみんなと映画制作に挑戦したい!」という、学校法人カリタス学園 カリタス小学校6年生の生徒さん。先日、2回目となるキッズシナリオを実施。

1回目のときは、Zoomのライブ配信で実施しました()。
このときは、以下2つの疑問

・34人全員で、ヒマな時間を出さずに、効率良く作るにはどうしたらいいのか?半数に分かれて作ったほうがいいのか?

・“監督の映画”ではなく“みんなの映画”になるような、監督のあり方とは?

――を解消しました。

あれから、みなさんの映画作りはどうなったのでしょうか。現在の状況を先生にお聞きしてみると、数名の生徒さんが企画書を提出。その中のひとつ『世界平和計画(仮)』に生徒の皆さんが魅力を感じ、クラス全員でこの企画を映像化することが決定。役割分担も決まったとのことでした。

これから、クラス全員で協力して『世界平和計画(仮)』を面白いショートムービーとして完成させるために、2回目となる今回のキッズシナリオでは、「ショートムービーで一番描きたいことを見せるためにはどうしたらいいか?」を確認しました。

このブログでは、その模様の一部を、広報・齋藤がレポートいたします。

現在、総合の授業でショートムービーやPR動画を作る小学校の生徒さんが多いようで、キッズシナリオ実施に関するお問い合わせを沢山いただいています。「うちのクラスでも映像を作りたいけど、どうしたら……」とお悩みの先生方、ぜひ参考にしてください。

「尺」と「一番描きたいことは何か」を決める

*

教室では、前回の模様を紹介したブログの記事を掲示してくださっています↑
ありがとうございます!

前回に引き続き、今回も田中が担当。

また、田中の隣で、担任の先生が板書を担当してくださいました!

〇田中:予め先生から企画書『世界平和計画(仮)』を送ってもらい、読ませていただきました。現場でプロデューサーに提出できるくらいしっかり書けていました!

――皆さん、ニコニコ。

〇田中:そこでまず、皆さんに確認したかったのが、このショートムービーの尺に関して。上映時間は何分くらいをイメージしていますか?

〇生徒さん:あっ……まだ決めてないです……。

〇田中:そっかそっか。この企画書には描きたいこと、つまり「あらすじ」を細かく沢山書いてくれていますね。劇場公開用の映画だったら上映時間が2時間くらいあるので、このくらいのボリュームが必要になります。

ただ、皆さんが今回作るのはショートムービーなので、短い時間の中で、皆さんが一番描きたいところを観客にいかに見せるか、が大事になってきます。だから、まずは上映時間を決めて、そして、何を一番描きたいのかを全員で共有したいと思います。

――ああそうか!と皆さんメモメモ。そして、尺について周囲と相談しています。

〇田中:何分くらいにしますか?

〇皆さん:20~30分くらいにします!

〇田中:尺が決まったら次は、『世界平和計画(仮)』で一番描きたいことは何ですか?

――皆さん、一斉に企画書を見返し、あらすじを再確認。

※『世界平和計画(仮)』あらすじ(一部抜粋)はこちら
正反対の性格の蒼(そら)と陽向(ひなた)は、七夕で「世界平和」という同じ願い事を書いた。しかし理由は正反対。蒼は特に願い事がなかったのでなんとなく書いただけだったが、一方の陽向は本気で世界平和を志し、その願いを全力で叶えようとしていた――。


〇皆さん:この映画を観た人に、子どもの“真っすぐさ”に感動してほしいです。

〇田中:おお!いいですね!20~30分で子どもの“真っすぐさ”を描く。ここまで決まったら次は映画の「出だし」を考えていきましょう!

〇皆さん:出だし?

――「出だし」とは「映画をどこから始めるか」ということです。でもなぜ「出だし」を決めないといけないのでしょうか?次の章で解説いたします。

「出だし」はどうするか/「なぜ型」と「張り手型」

*

〇田中:ショートムービーは時間が短いので、見せたいシーンから始めるのがコツになります。子どもの“真っすぐさ”を観客に見せるためには、どういうシーンから映画を始めたらいいでしょうか。

〇皆さん:うーん……

〇田中:いきなり言われても難しいですよね。まず、「出だし」についてお話しします。「出だし」には2種類の方法があります。

一つは「なぜ型」。順序良く説明していくやり方です。皆さんが知っている映画だと例えば『となりのトトロ』。サツキ・メイ・お父さんの3人が引っ越してくるところから始まりますよね。

〇皆さん:ああ!

〇田中:もう一つは「張り手型」。最初からいきなり観客を驚かせるような、グイと引き込むようなやり方です。例えば『鬼滅の刃』。冒頭から、炭治郎が妹の禰豆子を背負って険しい雪山を歩いていく。「えー!何が起こったの?これからどうなっちゃうの?」って、一気に引き込まれますよね?

〇皆さん:なるほど!

〇田中:ショートムービーだと、見せたいところ、つまり「“ドラマ”が始まっているところ」からいきなり始める「張り手型」がオススメです。

――うんうん、と頷く皆さん。

〇田中:これからシナリオを作ると思いますが、そのとき、いきなり書き始めないで、まずは企画書にある「あらすじ」のどの部分を20分~30分で描くかをまずは抜粋してみてください。抜粋するポイントは子どもの“真っすぐさ”が一番出ている内容のところですよ。

で、大まかな内容が固まったら、子どもの“真っすぐさ”が冒頭でドンと伝わるような「張り手型」のシーンを考えてください。

〇皆さん:はい!

「最高の映画にしたい!」

*

今回のキッズシナリオでは、出だしの「なぜ型」「張り手型」の他、登場人物の魅力をシナリオでしっかり描けるように「人物のキャラクターの作り方」「魅力をもたせる方法」()もご紹介。また、練習として『世界平和計画(仮)』の企画書の一部を短いシナリオとして書いてもらったり、映像化する上で意識しておくと良い「枠-フレーム-」()についてもお話ししました。

キッズシナリオ終了後、今回の感想を聞いてみると、クラスを代表したある生徒さんが「これからどうしよう……という不安もあったので、本当に勉強になりました。最高の映画にしたいと思います!」と言ってくれました。

田中、感動。

最高の映画になるように応援しております!完成を楽しみにしています!

*     *     *

前回の模様はこちらを。
「みんなで映画を作るには /カリタス小学校6年生の映画作り」

「人物のキャラクターの作り方」「魅力をもたせる方法」はこちらのキッズシナリオの模様を。
「新渡戸文化小学校 デジタルクリエーションクラブ/①キャラクターの作り方」

「谷中小学校 放課後子供教室 /小学5・6年生も夢中になる物語作り」

「『考える部屋』エピソード3 キャラクターを描ききれ!」

「枠-フレーム-」はこちらのキッズシナリオの模様を。
「牛久保小学校 シナリオは映画作りの基本」

「デジタルクリエーションクラブ/③ ロング バスト アップ を意識」

「谷中小学校 放課後子供教室/ 絵が苦手でも映像は撮れる」

このほか、さまざまな学校でキッズシナリオを実施しています。こちらからご覧ください。
「小・中学校への出前授業 キッズシナリオ 2021年9月以降の予定(2021.9.4時点)」

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