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シナリオや小説についてなど、創作に役立つヒントを随時アップ!ゲストを招いた公開講座などのダイジェストも紹介していきます。

人を説得できる脚本を目指して/脚本家 那須真知子さん
(『 北の桜守 』公開記念講座)

2018.03.19 開催 THEミソ帳倶楽部「脚本家に大切なもの」
ゲスト 那須真知子さん(脚本家)

シナリオ・センターでは、ライター志望の皆さんの“引き出し=ミソ帳”を増やすために、様々なジャンルの達人から“達人たる根っこ=基本”をお聞きする公開講座「ミソ帳倶楽部 達人の根っこ」を実施しています。そのダイジェスト版を『月刊シナリオ教室』(今回は2018年7月号)から。
今回は、2018年3月に公開された映画『北の桜守』の公開を記念して、脚本を手掛けたシナリオ・センター出身の大先輩・那須真知子さんをゲストにお迎えした公開講座の模様をご紹介。同映画の執筆エピソードの他、ご自身の修業時代やシナリオ執筆のアドバイス、脚本家にとって大事なことなどについて、シナリオを勉強中の受講生の視点に立った親しみやすい語り口でお話しいただきました。

脚本家を目指してからデビューするまで

私は大学を卒業後、某建設会社に入社し、本部長付秘書の辞令をいただいたのですが、自分には向いていないと思いました。

23歳でしたので、50代のおじさんと1日一緒にいるのは嫌だと思ったんですかね(笑)。人事課に行って異動をお願いして〝1日で左遷された女〟として名を上げましたが(笑)、仕事のほうは2時間くらいで1日分の仕事が終わってしまうし、課の早飲み大会で1位になったことくらいしか実績がありませんでした。

そんな娘を映画好きの母が心配して、作文が得意なんだから、会社の帰り道にあるシナリオ・センターに行ってみたらどうかと勧めてくれました。仕事は退屈なので、やってみてもいいかと思い、通っているうちにどんどんハマっていったという感じです。

当時、映画は多少観るものの、シナリオがどういう形態なのか、何も知りませんでした。学んでみると自分に向いている表現形式のような気がしました。20枚シナリオで、与えられた課題に沿って話を作っていくのが楽しかったんですね。

でも上のクラスに行くお金もないし、すぐに公募に応募して実践で学ぼうと考えました。若いですから恐れを知らないというか。今よりも募集の数は少なかったんですが、テレビ局と日活ロマンポルノの2つに出すことにしました。

日活ロマンポルノを選んだのは、私にはテーマがあったからです。
大学の学祭で日活ロマンポルノの映画を生まれて初めて見て、腰を抜かすほど驚いたことがありました。女子校出身だったんで、そういう世界を知らなかったんですね。でもレイプされて感じるみたいな作品だったので、そんなことはないだろうと猛烈に腹が立って、そうじゃないものを書いてやろうという強烈なアンチの思いが湧き上がりました。

テレビのほうに出した作品も割と過激な作品で、2次審査まで行きましたが落ちました。日活のほうは、レイプされた女の子が壊れてしまって、その親友がピストルを持って横須賀中を走り回るというような、勢いだけはあるような話でしたが、2本の受賞作のうちの1本に選ばれて、半年後に映画デビューすることができました。

テーマと溢れる思いがあったので、審査員には、「これは目茶苦茶だけどパワーがあって新鮮だ」と思われたのかもしれません。私の場合は短距離走で走るような勢いでデビューできましたが、皆さんに言いたいのは、テーマを持って、溢れる思いをこめて、自分に合ったところに応募すれば、応えてくれるコンクールがあるんじゃないかと思います。

ただ、受賞作は映画化されたものの、私が書いた部分はたった2行だけでした。つまり、あとは全部直されたということです。日活の大御所の脚本家と監督にいろいろ言われて直して、その時、初めてプロになろうと決意しました。

それは非常に悔しかったからです。絶対、直されないライターになろうと、遅まきながら、そこからが猛勉強でした。人を説得できる脚本を書かなければいけないと思いました。人の批評にムカついたり頭に来た時というのは、逆に自分のためになるんですね。

脚本家・笠原和夫さんに学んだこと

それまで他人のシナリオを読んだことがなかったんですけど、この時から読んで勉強するようになりました。『仁義なき戦い』が好きだったので、笠原和夫さんのシナリオを勉強しました。

ヤクザ映画のシナリオというとバカにする方もいるかもしれませんが、笠原さんのシナリオは素晴らしいです。セリフで人を殺す力がある。セリフのスゴさに衝撃を受けました。セリフというものが人の心に強烈な印象を残すということを学んだのです。

力強いセリフ、魅力的なセリフ、そういうものに溢れているのでぜひ読んでほしいと思います。セリフがストーリーを超えて、セリフを通して人間の生きざまが出てくるんです。

もう1つ学んだことがあります。笠原さんは、ある組長がバーで殺された時、最後に何を飲んでいたのかを知りたくて、広島まで取材に行ったそうです。皆さん、何を飲んでいたかと思いますか。普通はウィスキーとか酒とかって考えますが、その組長はミルクを飲んでいた。これは取材をしないとわからないことです。

自分の頭で考えると、結局、酒しか思いつかない。でもミルクを飲んでいたとなると、そこから組長の状況が浮かび上がってくる。もしかしたらストレスから来る胃潰瘍だったのか。末期のがんだったのかもしれない。もともと下戸だったかもしれない。ミルク1つで人間性が出てくるんですね。

これを読んで、私は取材しないといけないと思いました。簡単にバーで酒なんていう発想は、一番陳腐なものだと思わなければいけない。人物造形する時には工夫しないと。取材とまでは言わなくても、もう1つヒネリを加える。

すると2倍3倍に膨らむ。自分が考えついたり、想像できる範囲は小さいんです。取材が出来なければ工夫する。そうすれば人物のキャラクターや、その人の事情が出てくる。それを笠原和夫さんのシナリオから学びました。

私は、松田優作主演の『探偵物語』という日本テレビの連続ドラマのシナリオを書いていたことがあります。私が指定した訳じゃないんですが、松田優作はいつもミルクを飲んでいるんです。これは完全に笠原さんの影響だと思います。探偵って、だいたいは酔いどれなんですけど、松田優作は違う。彼は自分でキャラクターを作って、シナリオライターの言う通りになんかしないぞっていうところがある役者でした。なので、ヒントになったんじゃないかな。

シナリオライターは5~6人いたんですが、そうやって役者からの刺激を受けて、主人公のキャラクターが出来上がっていくんですね。ストーリーも人物も、ひとひねり、ふたひねりしたほうが、とても面白いものが作れると思います。私がデビューした頃は、まだ撮影所システムがあった時代で、日活の撮影所で、揉みに揉まれて勉強を始めたということです。

執筆とホン打ち(脚本打合せ)のやり方

私は構成が上手じゃないので、画から思い浮かべて書き進んでいくタイプです。

皆さんも思い当たると思うんですが、書いていると筆が止まるタイミングがあります。それは、その前の構成が間違っているということなので、前に戻って見直します。人の動きなり、シーンの順番なりが間違っていないか原因を探れば、詰まりが取れて先に進めます。

構成が得意な人もいて、小バコをきちんと書く人もいます。撮影所時代の大御所でいうと、『花いちもんめ』を書いた松田寛夫さんがそのタイプです。感覚で書くタイプは剛腕と言われますが、『鬼龍院花子の生涯』を書いた高田宏治さんがそうでした。ですから2通りのタイプがありますね。

小バコを作れば話は通じやすい半面、あんまり面白くなくても先に進んでしまうという面もあります。一方で構成が上手い人は、破れがなさすぎると、話が平板になりやすいので、そこに気をつけるといい。スムーズに行きすぎると起伏がなくなり、ストーリーだけ追っていて、出てくる人がつまらないということになりやすい。それを超える人間的魅力を加えるといいですね。

打ち合わせでは、とにかく人の話はよく聞くことです。だいたいケチばっかりつけられますから(笑)。自分でいいと思って書く訳だから、直されるとムカつくんですよね。それで態度をあらわにして、若い頃の私は敵を作りました。でも5年10年と経っていくと、だいぶ角が取れる。そうでないと、次のやりたいことに繋がらない。とにかく短気にならないことです。

昔、私はクライミングをやっていたんですけど、登りながらコーチに文句を言うと評判になりまして(笑)、これはやはり性格がまずかったんだと反省しました。もし「先生、それ違うんじゃね?」とか思ったとしても(笑)、人の話をよく聞くことが大事です。結局、人を説得することが出来なければ、自分のほうが負けなんです。

「直せ」と言われたけど直したくない場合、「直せ」と言った人をどうしたら説得できるのか。自分とまったく真逆の人の意見も、その中に1つくらいいいことがあるんじゃないかと思いながら聞いたほうが、生産的だと思います。「あいつとはセンスが違う」と否定するのではなく、センスが違う人の意見の中に何かヒントがあるんじゃないかと考えたほうが、自分と自分の作品のためになります。

原作者との信頼関係を築く

原作ものをやる場合は、まず、プロデューサーがその原作を映画化したいと思った一番の理由を理解しなければなりません。これだったら映画としてヒットすると思って企画している訳です。

企画って本当に大事ですから、何が面白いと思ったのかをきちんと聞いて大切にすることですね。「ちょっと違うな」とか思うことがあるかもしれないですが、テーマは大切にしなければいけません。

それと原作者が一番大事にしているものを探すこと。テーマなのか、ある人物のキャラクターなのか。それを無下にすると怒りを買ってしまいます。原作者が大事にしているところを理解しておく。くれぐれも土足で踏みにじるようなことがないように、自分なりのやり方でシナリオに生かしていく。

私は渡辺淳一先生の原作をテレビも含めて4本くらいやりました。実は最初、原作が好きじゃなかったんです(笑)。男の思い上がりに思える部分が嫌で、1作目では少しずつ、その思い上がりがわからないように消しながら書こうと思ったら、やっぱりわかるんですね。それで2ページにわたる厳しい講評が来ました。読んだ瞬間、カっとなって庭に埋めて、それでも気が納まらなくて土手に行ってまた埋めたっていうくらい厳しい注文でした。

でも2作目になって、人に紹介する時には、渡辺先生は私のことを『こんな顔して、結構、才能あるんだよ』って紹介してくれたりして、どんな顔なんだよって思いましたけど(笑)。

それは私の誤魔化しが効いたのか、それとも渡辺先生が私の方針というものに賛同してくれたのか、今となってはわからないですが、原作者に信頼されると協力してもらえるんですね。それで、とてもいい雰囲気で3本目、4本目の作品は書くことが出来ました。

たぶん最初、それこそ土足で踏みにじられたような気がして怒られたんだと思いますが、私が直しをして、信頼関係を築けたということです。でも直しはしましたが媚びてないですよ。自分の感覚や考えを信じて書く。媚びちゃいけないんです。

いろいろ変えてみても、最後までわかりあえなかった作者さんもいますが、そういう時は謝るしかないですね。一方、好きに直していいよという原作者さんは楽なんですが、責任もありますし緊張します。そこまで言ってもらえるんだったら、ほかはいくら変えても、作者が大事にしているところだけは変えない、という気持ちで書きます。いろいろ変える場合には説得できるかどうかです。これなら変えられても仕方ないと、説得できるだけの力がないといけないんです。

原作が良ければ良いほど映画は難しいということもありますね。原作が平凡でも映画のほうが面白かったりする。そこが面白いところです。それは、どうしてなんでしょうね。皆さん、考えてみてください。

キャラクターの造形は価値観を考える

私は構成が得意ではないので、キャラクターが一番大事だったりします。私は友達の作品をあまり読まないようにしているんです。文句を言ったら友情が終わりますからね。

でも、20代の終わりに連続ドラマを書いた時、一緒に書いていた少し年下の後輩ライターの別の作品を見たら、登場する2人の女性のうち、にくたらしいほうのキャラクターが私にそっくりなんです。

これ、どうみても私がモデルだよなと思って聞いてみると「バレちゃった?」って言うんですよ(笑)。それで、彼女に実際の人物をよくモデルにするのか聞いてみると、逆に彼女のほうが驚いて「真知子さんは、じゃあ、どうやってキャラクターを作ってるの?」って聞かれたんです。私は周りの人をモデルにしたことは一度もありません。潜在意識で入っている場合もあるかとは思いますが。

それで、私の場合、どうやってキャラクターを作っているんだろうと考えてみたんですが、その主役の価値観なり人生観、何を大事にしているか、そういうことをもとに人物を作っています。その人が一番大事にしているのは家族なのか金なのか野心なのか。脇役の場合は、そのストーリーの中での役割をもとに作ります。今も変わらずそうしています。だから私の周りにいる人は安心していいですね。誰もモデルにしていませんから(笑)。若い時に、嫌いな男の名前を使ったことが一度だけありますが(笑)。

キャラクターを作る場合、彼女のようにモデルがいて書くタイプ、結構いますね。もう1つは私みたいに、その人の持っている価値観をもとに作るタイプ。職業も大事です。職業的な使命感を最も大事にする人なのか、野心を大事にする人なのかで、人生のありかたが全然違いますから。

以前、ヤクザものの脚本を書いたことがありますが、ヤクザものは、その人のシノギを考えたら映画が1本できると言われます。映画というのは、何か問題が起きて、どうやって解決していくのかというのがストーリー。解決できなくて破滅するというのもありだし、解決して和解するというストーリーもある。

まず問題設定をして、その問題に対してどう向き合うか、それが、その人の価値観なんですね。そういうふうに考えていくと、人物のキャラクターとか配置とか出来ていくんじゃないかと思います。

セリフとシーンで気をつけること

自分が年取ってくると若い人の言葉がわからなくなってきます。とにかく電車に乗っていても何をしていても、若い人からおじいさんおばあさんまで、男も女も何をしゃべっているか、耳をダンボにして聴くという習慣です。さっき、私、「~じゃね?」って言いましたけど、若い人が「~じゃね?」っていうんだと知ったら、普段から自分のものにしていかないと使えないんですよね。

自分で使うようにするわけですから『ビーバップ・ハイスクール』シリーズを6本もやった時は、だんだん不良言葉になってきて、プロデューサーのヒンシュクを買って、慌てて言い訳をしたことがあります(笑)。

自分のものにして使いこなせた時にセリフにする。私はもともと、セリフを言葉だと思っていなくて、音楽として捉えていて、「お前は映画の中で人に唄を歌わせるよな」と言われたりしました。音楽として書くと、セリフそのものがリズミカルになります。

実践的な話ですが、シーン尻とシーン初めに気をつけるといいです。説明しすぎてシーンの長さのバランスが悪くなっている人が多い。あと4シーンくらい書けばいいのに、1シーンに盛り込んでしまうと、説明過剰になります。1シーンで問題を解決しようとしない。だいたい余計なことを言ってますので、少し切っていくとリズムがよくなってきます。

私、かなりいいこと言ってますよね(笑)。私も先輩プロデューサーに教えてもらったので、シーン尻に気をつければ、格段にシナリオが上手くなると思いますから、やってみてください。単なる筋書きでなく、ドラマは人と人との葛藤を描くことですから、ワンシーンで問題を解決させたりしないことです。

『北の桜守』を書き上げて

今回の『北の桜守』で北の三部作が完結しました。担当できたことに感謝しています。東映の方々、吉永小百合さん、皆さんがお付き合いくださって本当にありがたいと思っています。オリジナル企画は映画化に漕ぎつけること自体大変ですから、それをやらせてくれた東映の懐の深さには、とても感謝しています。

吉永小百合さんとは以前にも1本やっていて、ご一緒したのは全部で4本なんですね。今回の『北の桜守』では吉永さんは認知症の役に取り組んでくださいました。デリケートな役柄なので、本当にこの役をやっていただけるのか不安もありまして、慎重に取材を重ねて書き上げました。

認知症って、たいていの場合、役者がやりたがる役なんですが、ただ芝居の仕どころで熱演しすぎるので、その兼ね合いが難しいんです。ですが吉永さんが演じた姿を見て、納得しました。静かなる熱演ってこういうことか、これがスターだなって思いました。女優・吉永小百合さんの演技のスゴさが、前作よりもさらに見える作品になっていると思います。

『北の三部作』では本当に大変なシーンが多くて、吉永さんに吹雪の中で演技していただいたり、水にも入らせたりで、本当は申し訳ないなって思うところなんですけど、吉永さんは、そんなヤワじゃないアスリート的なところがあって、とても素敵な方だなと思います。

脚本で苦労したシーンは戦争のシーンです。私は凝り性なので、樺太のことを書くとなったら、樺太のことから北方四島の戦いのことまで資料を集めて徹底的に調べます。取材も好きで、『わが心の銀河鉄道 宮沢賢治物語有』という映画のシナリオを書いた時も、段ボール1箱分資料を読みました。

映画『寒椿』の時は高知に取材に行きました。行かないとわからないことがあります。高知の人に案内してもらったんですが、坂本龍馬の銅像が立っている桂浜で海を見ながら、「那須さん、この海の向こうに何があると思いますか?」って訊かれました。答えはアメリカです。高知の人は海を見て、そういうふうに思っているんだなと。

取材がキャラクターに活かされる。皆さんもこれぞと思った場所には、実際行ってみると作品の展望が開けると思います。

そこで、樺太にもシナリオハンティングに行きました。吉永さんが行こうと言ってくださったおかげで、スタッフも一緒に訪れました。やっぱり空気を知らないとダメですね。樺太は、今はロシアの名前ではサハリンと呼ばれている場所ですが、少女が自決した場所とか、今でも残っているんです。その場に立つと自然と頭を垂れたくなる。

行ってみて、ますます樺太の戦いのことを書きたくなりました。怒りが湧いてきて、しょうがなかったんです。最終的にはシナリオはほぼ削ることになりましたが、戦争の悲惨さをどう表現するか、そこが大事なんですね。悲惨さをそのまま映す訳にはいかないけれど、訴えることは必要ですので、そこは舞台劇にしました。

観てほしかったシーンは、稚内にいる母と息子から樺太が見えるシーンなんですが、残念ながら削られてしまいました。これから映画を見る方は、そのシーンが、あったほうがいいかどうか、考えながら観てもらえるといいですね。あったほうがいいと思う人は私の味方ですね(笑)。なかったほうがいいというのは合理的な見方かもしれません。

それから映画を観た時に、そのシーンを入れるとしたら、どこに入れたらいいか考えると、シナリオの勉強になると思います。この映画を観て、樺太戦争のことを知ってもらえればうれしいですね。書いている時に使命感を感じましたから、ぜひ皆さんには日本の歴史の中でこういうことがあったということを知ってもらい、勉強するきっかけにしてもらえればと思います。

今日は皆さんがデビューするために実践的な話をしてきましたが、大切なのは何よりも勢いがあって新鮮な作品を書くことです。勢いがない場合は、今までと違うジャンルの作品を書いてみると新しい視点を持てますね。男性であれば、コテコテのラブストーリーを書いてみるとか、女性であれば、アクションを書いてみるとか、あまり書きそうにない作品を書いてみるのもよいと思います。 

〈採録★ダイジェスト〉THEミソ帳倶楽部「脚本家に大切なもの」
ゲスト:那須真知子さん(脚本家)
2018年3月19日採録
次回は5月25日に更新予定です

プロフィール:那須真知子(なす・まちこ)

脚本を手掛けた主なテレビドラマは『大都会 PARTIII』『ちょっとマイウェイ』『探偵物語』『西部警察』『あぶない刑事』『くれなゐ』など他多数。映画では、那須博之監督とコンビを組み、映画『ビー・バップ・ハイスクール』シリーズで一世を風靡。その他、小説家・渡辺淳一の『化身』『別れぬ理由』『桜の樹の下で』や宮尾登美子の『寒椿』を脚色した文芸映画や、吉永小百合が主演を務め、“北の三部作”と称された『北の零年』『北のカナリアたち』『北の桜守』の脚本を手掛けるなど代表作多数。

“最初は基礎講座から”~基礎講座コースについて~

今回ご紹介した那須真知子さんもシナリオ・センターの基礎講座からお始めいただきました。

基礎講座では、魅力的なドラマを作るための技術を学べます。

映像シナリオの技術は、テレビドラマや映画だけでなく小説など、人間を描くすべての「創作」に応用することができます。

まずはこちらの基礎講座で、書くための“土台”を作りましょう。

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