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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

シナリオは伝える、魅せる

第34回シナリオS1グランプリ受賞者の皆さん

おめでとう!!

シナリオ・センター代表の小林です。昨日はシナリオS1グランプリの授賞式でした。
準グランプリ「遺伝子に聞くまでもなく」松田晴海さん(元研修科)
佳作「あんぽんたん」寺田大作さん(作家集団)
佳作「じいちゃんのひつぎ」藁品優子さん(研修科)
奨励賞「R・I・P・アニキ」三谷武史さん(大阪研修科)
奨励賞「Will the circle be unbroken」英保 宏太朗さん(作家集団)
奨励賞「みちしるべ」吉次貴子さん
おめでとうございます。

でも、今回も残念ながら、グランプリは出ませんでした。もうずいぶんグランプリにお目にかかったことがないような気がします。
どの作品もとても面白くできています。「キャラクター」と口を酸っぱくして言っているせいでしょうか、皆さん、とても魅力的なキャラクターを創られています。
それでも、グランプリがでないのはなんなのでしょうか。 審査員が意地悪しているのでしょうか。(笑)
せっかく魅力的なキャラクターを創られたのに、どうも皆さんの作品を拝見すると、途中から性格があいまいになったり、まとめすぎたり、パターンになったりと、どこか尻つぼみになってしまう感が否めません。受賞者の皆さん、惜しい!!
最後まで主人公を力強く葛藤させ、まとめていこうとしないようにしてみたらどうでしょうか。
描き手のみなさんがいい人のせいか、いい人に、いい話にまとめてしまう傾向があるような気がします。

跳べ!より高く!

とはいえ、コンクールで入選するということはすごいことです。
シナリオS1グランプリだって、応募総数323編、最終に残った11編、そこから入選に選ばれる6編・・・大きな関門を潜り抜けています。力がなければ潜り抜けられません。
なにしろ、シナリオ・センターシナリオS1グランプリの特徴は、審査員が、微にいり細に入り、エンドマークまできちっと読み込んでいますから、この関門はおいそれとは通れない、ハードルはメチャ高いです。
ですから、入選された方は自信を持って描いて下さい。
通過された方は、もう1歩です。 だめだった・・・とがっかりするだけではなく、なにが足りないのか、どこが伝わらないのか、もう一度読み直してください。
できれば、何人かの方に読んでいただいて感想をもらうといいですね。
人はみんな違います。自分では伝えたつもりでも、自分ではうまく言えたつもりでも、相手に、見ている人に通じるとは限りません。
どうすれば、伝わるのか、常に頭の片隅にいれながら描いていきましょう。
伝わらないとしたら、どうすれば伝わるのか、シナリオの技術をもう一度思い返してください。

サマーセミナーでは、もう一度思い返すためのミッションを出していきますので、ご自分でどうしたものか思ったら参加してみてください。
シナリオの技術の再認識は、あなたのシナリオを磨いてくれますから。

日本放送作家協会60周年プレイベントとして「作家のマナビバ」を開催されます。第1回目テーマは「お金」ということで、お金に翻弄された人々を見てきた税理士さんらがお話しをしてくれるそうです。
ドラマのネタになります。是非お聴き下さい。
6月30日(土)19:00~20:30 
フォーラムエイト771号室(渋谷新太宗ビル 03-3780-0008)受講料3500円(事前)当日4000円
お申し込みは日本放送作家協会のウエブサイトhttp://www.hosakkyo2012jp

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