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子どもからお年寄りまで、すべての人にシナリオの力を!
あなたの毎日に役立つシナリオの活用例がここにあります。

また、知りたい・聞きたい・会いたい!面白い動画を作って。
2025年度キッズシナリオ出前授業の実施報告

2025年度キッズシナリオ出前授業の実施報告

「地域の魅力を動画で伝えたい」
「動画で自分たちの学校の良さを新1年生にみせたい」
「『協力する』を目的になにかを作りたい。そうだ、動画を作ろう」

そんな風にタブレットを使って、
「総合的な学習の時間」に“動画”を作りたいクラスの子どもたち。

「でも、どう作ればいいんだろう……」

子どもたちや先生が調べると、
検索画面に出てきたのが、“シナリオ・センター”で   

はじめまして。今年もたくさんの小学校の『総合の授業』に。

シナリオ・センターは、キッズシナリオプロジェクトを2010年に開始。

コロナ禍以降、動画づくりの出前授業を本格的にお声かけいただくようになったのは、
2022年ごろから。今年度で4年ほどになります。

例年20クラスほどの小・中学校にキッズシナリオ出前授業を実施、
本年は18クラスの皆さんと出会うことができました。

GIGAスクール対応プログラム「キッズシナリオ」詳細
 
コミュニケーション力 を上げるシナリオ研修 事例まとめ
 
いつも、出前授業の終わりがけに何気なくお伝えしている言葉があります。
「もし困ったことがあったら、電話でもメールでも声をかけてね」。

その言葉を思い出してくれるのか、
実際に作ってみて新たに悩みが生まれたとき、
とりあえず動画をつくってみたけれど……のとき、
動画ができたとき、
などに「またシナリオ・センターの人に来てほしい!」とご連絡をいただくようになりました。

今回は、キッズシナリオを3回にわたって実施させていただいた横浜市立西富岡小学校、
そして横浜市立小机小学校の子どもたちの模様を振り返ります。

子どもたちがどんな気持ちでシナリオ・センターを呼んでくれたのか、
そしてその時その時の子どもたちの様子を、出前授業を担当した田中がリポートします。

横浜市立西富岡小学校「地元の地域の魅力を伝えたい」

『はまっ子未来カンパニープロジェクト』の一環として、
地域のPR動画を作ることになった西富岡小の6年生。

はまっ子未来カンパニープロジェクト
https://www.mext.go.jp/content/20230721-mxt_jidou01-000031065_1.pdf 
(文部科学省PDFより)

いつもお世話になっている町内会や消防署、遊んでいる公園、
大好きなパン屋さん、と班に分かれて動画を作ることになりました。

動画の中で、インタビュー場面を撮影したい。でも、
「インタビューの質問はどんなものにすればいいのだろう……」

動画の作り方を知ってから考えた方がいいのではないか、
ということでお問合せいただいたのが、西富岡小の皆さんとの「はじめまして」でした。

・キッズシナリオ実施 第一回目
お話したことは、動画を作るときに大切な“テーマ”について。

最初はあれも伝えたい、これも伝えたい、と欲張りになりがちです。
短い時間の動画なら なおさら、テーマはひとことでシンプルに。

「公園のひろさ」「町内会の人のあたたかさ」「パン屋の店長さんのこだわり」などなど……。
テーマを設定した上でシナリオ+絵コンテを書いてもらいました。

すると、映像イメージが湧いて、
取材であれを聴こう!このテーマなら、
これも聴いた方が良いじゃないか、とインタビューのアイデアも、
どんどんと湧いていたようです。

・キッズシナリオ実施 第二回目
インタビュー取材と撮影を終えたみなさんに会いに来たのは、
 「見る人の心をより惹きつけるにはどうしたらいいのでしょうか?」というご相談を受けたから。
自分たちのつくった動画でテーマを感じさせることができているか、すこし不安を抱いていたのです。

各班、出来ているところまでをみんなで視聴、工夫したところやこれからの課題点を発表しました。
発表だけじゃなく他の班も一緒になって、「これからどうしたらいいか」を話し合います。

輪の中に入り、私がしたことは、
第一回目お伝えした「作り手としてこの動画で何を伝えたいのか(テーマ)」
をふまえて背中を押すこと。作る過程で忘れがちになっていたテーマと、
いま出来上がっている自分たちの動画を照らし合わせてもらいました。

テーマを軸にこのシーンがいるかいらないか、シーンの順番はこれでよいか、
しっかり伝えるためにテロップを入れた方が良いのではないかなど、
自分たちでアイデアを出し合って、さらに動画を良くするための時間になりました。

・キッズシナリオ実施 第三回目
動画を作る過程でお世話になった地域の方への発表会に、私もお呼ばれ。
町内会の会長さんや消防士さん、パン屋さんと一緒にみなさんの動画を鑑賞します。
制作中は元気だったクラスのみなさんも緊張の様子。
みなさんの地域の人たちにお礼の言葉の後に上映が始まります。

【それぞれの動画への田中の感想】

①ひかりが丘町内会
町内会のイベント“秋の炭焼き祭り”。
焼きさんまの食レポもありで町内会やそのイベントに、
“参加したくなる”動画でした。

②ひかりが丘町内会
公園の美しさが“地域の方々によって支えられている”ことが伝わってくる動画。
山のある公園が魅力、というインタビューの後に、その場所の様子をしっかり映してくれて、
観ている人が観たい情報もしっかり伝えられていた動画でした。

③富岡西公園
“公園の広さ”が伝わってくる動画でした。
利用する上で気を付けてほしいことなどのインタビューを通して、
何気なく遊んでいた公園が地域の人の見えない努力に支えられていたことに気づくことのできる動画でした。
楽しいイベントもあっていいですね!

④能見台北公園
保護会の方々の植える花の種類の多さから、素敵な公園にしたい、
という“地域の方々の想い”が伝わってくる動画でした。
皆さんがお話を聞くだけではなく、実際に手伝う姿も印象的でしたね。

⑤横浜パンの家(カツカレーパン)
店主さんの“こだわり”が伝わってくる動画でした。
クルトンによって、外がカリカリ、中ふわふわ。
辛すぎないカツカレーパンのおいしさがレポートによっても伝わってきました。
実際にパン作りをお手伝いするシーンも盛り込まれ、
こだわりを肌で感じているみんなの姿もとても素晴らしかったですね。

⑥横浜パンの家(ドーナツ)
ドーナツは一緒に作る映像を撮れなかったことは残念でしたが、
みんなに愛されているドーナツのおいしさを伝えたい、
という皆さんの気持ちがとってもわかる動画でしたよ。
その気持ちにこたえる店主さんも魅力的だなぁ、素敵なお店だと動画を通して感じました。

⑦金沢消防富岡出張所
地域を守ってくれている消防署の方々に、火事を防ぐアドバイスを受けたり、
救急車の中をみせてもらったり、消火活動の練習をさせてもらったりと、
いろいろな経験をしましたね。
動画を通して消防署の大切さ、消防署の方々のやさしさと頼もしさを感じる動画でした。

――それぞれとてもあたたかい、いい動画でした。
上映終了後は、地域の人たちに「みんな」お褒めの言葉をもらい、どこか誇らしげで嬉しそう。
その表情を観て、私も自分事のように誇らしく、嬉しい気持ちになりました。

横浜市立小机小学校「小机の城熱(情熱)!I♡竹灯籠祭り!を伝えたい」

小机城(址)を通して地域のPRのために
「港北区の魅力募集!ショートムービーコンテスト」に小机小から応募したい!

そんなみなさんの熱い想いを受け取ったのが、2025年11月ごろ。
これが小机小の皆さんとの「はじめまして」でした。

・キッズシナリオ 第一回目
総合的な学習の時間に、小机地区の魅力をPRする動画を作るべく集まった小机小6年生の2チーム。
小机城が熱い!と思う“城熱”チームと、小机城址で行われるお祭りが好きな“I♡竹灯篭祭り”チーム。
ただ、「魅力を伝えたいという想いがあっても、どうしていいか分からない……」

そんな皆さんに、この動画を見せたい人(ターゲット)を具体的にイメージしてもらいました。
どんな年齢で、どんな人なのか、そして動画を見る人はどういう気持ちで見始めるのか――。

それを踏まえて、絵コンテとシナリオを作成。

授業後には、「動画を見る前の人の気持ちなんか考えていませんでした」
「気持ちを考えたらより構成が考えやすくなりました」と感想をもらい、
後日先生から「子どもたちが“なんかすごく良い動画が作れる気がしてきた!”
とやる気満々で帰っていきました」という嬉しいメールもいただきました。

・キッズシナリオ 第二回目
「動画のできたところまでを観てもらい、アドバイスがほしい」が、二回目のお声かけです。

コンテストは動画の長さが30秒、という規定があります。
でも22秒を作った段階で、既に時間オーバー確定のチーム、
30秒に収めたものの展開が早くて心配なチーム。
両チームともにぶつかる、30秒の壁。

私は、もう一度動画を見せたい人が具体的にどんな人かをイメージしよう、と声を掛けました。

今一度、誰に伝えたいのか、
そして伝えたい相手はどんな人か、
さらにその人は、小机に対してどう思っているのか……。
この人に観せるなら、こんなことも伝えたらいいよね!
でも、こっちは逆に要らないよね……と、意見が出て、
長さを自分たちで調整することができていたようです。

2チームともに、私も編集やアフレコに参加しながら、
時間が許す限りではありますが、一緒に動画を作れたこともいい思い出。
皆さんが時に楽しそうに笑いながら話し合いながら、
本番になると真剣に取り組む、その二つの表情がとても印象的でした。

・キッズシナリオ 第三回目
子どもたちからこんな招待状が届きました。

ご招待いただいたのは、「城熱の思いを伝える会」。
この会には地域の資料館の方、甲冑の職人さん、和菓子職人さん、
パシフィコ横浜のお城EXPOのご担当者などなど、
そんな皆さんに混じってわたくし田中も参加させていただきました。

パネルディスカッションの前に、動画の上映です。

コンクール応募の動画とは違う小机城や竹灯籠祭りの写真のスライドショー。
その動画に合わせ、皆さんが小机城の調べたことや想いをその場で語ってくれました。
背後に映し出されたスライドショーの前で、大きな声で発表するその姿を観て、胸が熱くなりました。

動画づくりも含め、
地域の学習を通して学んだこと気づいたこともたくさん聞けて、
参加して良かったです。
お招きいただきありがとうございました。

また、シナリオ・センター主催の「こども動画祭2025」(近日詳細をリポート予定です!)で、
上映してくれた皆さんの完成動画も鑑賞できてうれしかったです!
小机の魅力を通して、皆さんが小机のことが好きだということ。
お城についての情報の深さ(城熱チーム)、地元の活動への参加(I♡竹灯籠祭り)、
リーフレットづくりの努力などから伝わってきましたよ。
改めて、“小机愛”を感じて、再び胸が熱くなる私でした。

そして、先生から吉報が。
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「港北区魅力募集!ショートムービーコンテスト」に応募しました。
結果として、両作品とも小学生部門賞をいただくことができました。
来週には区役所の方が賞状を持ってきてくださるそうです。
田中さんとの出会いのおかげで実った結果です。
子どもたちが本当に喜んでおりました。ありがとうございました。

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いえいえ、頑張ったのはみなさんで、
私たちはみなさんの背中を少し押させてもらうくらいのことです。
本当に、本当におめでとうございます!!!

「また聞きたい。」「また会いたい。」
と思ってもらえるシナリオ・センターに。

「この動画は一体、どんな人が観るのだろう」
「眼の前の世界には、どんな素敵なものがあるのだろう」
他者や世界に目を向けるきっかけになる動画づくり。

そして、

「自分は何を発信したいのだろう」
自分を見つけるきっかけになる動画づくり。

来年度もシナリオ・センターでは、
子どもたちの想像力と創造力を養う後押しをしていきたいと思います。

でも、子どもたちの「作りたい!」という気持ちを応援して、一緒に考えていければ!

なんて思っていても、必要とされてなかったらいないのも同然。
子どもたちの創作活動を通じて、できていく幾つもの“ご縁”は、
シナリオ・センターがキッズシナリオを続けられる力になります。

今回ご紹介したのは、
「こんな回数呼んでもらえてシナリオ・センターすごいでしょ」という“数自慢”ではありません。

動画づくりの中で、誰かが何かを創作をする中で、
ふとシナリオ・センターを思い出してくれたことが嬉しかったのです。

子どもたちの「知りたい」に応えて、「また聞きたい」「また会いたい」存在になれるように。

シナリオ・センターは今までのご縁を胸に、作りたい、伝えたいという子どもたちの声に、
これからも耳をかたむけていきます。

▼シナリオ・センター
TEL:03-3407-6936
MAIL:scenario@scenario.co.jp

※いろいろな施設や学校で出前授業「キッズシナリオ」も実施しております。
事例をご紹介しておりますので、ご参考までにご覧ください。
コミュニケーション力 を上げるシナリオ研修 事例まとめ

※キッズシナリオの活動をアシストくださる方、随時募集中です!
シナリオ・センターが小学校・中学校で実施しているキッズシナリオの活動を後押ししてくれるアシストの方々(個人・法人)を募集中しています。手弁当で実施しているので、アシストしてもらえるととても助かります!
>>ご興味のある方は、こちらをご覧ください。 

シナリオや動画を作るときに役立つ!シナリオ・センターおすすめ書籍

☆動画を作るときはこちらの書籍も参考にしてみてください!

▼『タブレットで作ろう!動画作成丸わかりブック』(岩崎書店/シナリオ・センター 著)

シナリオ・センターで実施している「キッズシナリオ」の内容をもとに、小学校向けに企画から、シナリオ、撮影、編集、公開する方法まで  動画作成に必要なことをまとめました!

>>詳細はこちらで 

▼改訂版 『いきなり効果があがるPR動画の作り方』(「シナリオ教室」シリーズ/言視舎/企画・構成・著:新井一樹 /執筆:川村千重・内藤麻貴・田中和次朗)

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☆シナリオを書くときはこちらの書籍も参考にしてみてください!

▼『シナリオ・センター式 物語のみがき方』(日本実業出版社/新井一樹 著)

>>詳細はこちらで

※こちらのブログも併せてご覧ください
コンクール前に悩まないために!『シナリオ・センター式 物語のみがき方』発売開始

物語を書き終えたら“ラッピング(=直しの作業)”を!

▼『大人になっても「書くこと」を好きでいたい君へ シナリオ・センターが伝える 14歳からの創作ノート』(KADOKAWA/新井一樹 著 )

>>詳細はこちらで

※こちらのブログも併せてご覧ください
あなたのアイデアを、物語に仕上げるための『シナリオ・センターが伝える 14歳からの創作ノート』

脚本家・政池洋佑さん流 創作術/新井一樹 出版記念対談より

・出版記念イベントとして開催した特別講義「頭ひとつ抜けた小説を書くためのシナリオ・センター式 創作術」
【カクヨム】アーカイブ動画&書き起こし記事

【シナリオ・センター】「小説 最後まで書けない」を解決

▼『プロ作家・脚本家たちが使っている シナリオ・センター式 物語のつくり方』(日本実業出版社/新井一樹 著)

>>詳細はこちらで

※こちらのブログも併せてご覧ください
面白い物語になっているかチェック!『シナリオ・センター式 物語のつくり方』 

子どもたちにむけて実施するキッズシナリオについて:出前授業やオンライン創作クラス「考える部屋」

・小学5.6年~中学生向けオンラインクラス「考える部屋」
創作が好きな子どもたちが日本全国から集まって、切磋琢磨する特別クラスです。創作を楽しみながら、考える力を身につけていきます。

>>詳細はこちらをご覧ください。
https://www.scenario.co.jp/project/kids_course/index.html

 

・出前授業
シナリオ・センターは、1970年創立。優秀なシナリオライター・脚本家、プロデューサー、ディレクターの養成を目的に創設以来、700名以上の脚本家や小説家が誕生しています。2010年から「日本中の人にシナリオを書いてもらいたい」という思いから、小中学校への出前授業として『キッズシナリオ』プロジェクトを開始。創作を楽しみながら、想像力と表現力が身つくカリキュラムを提供しています。

>>ご参考までにこちらの動画を。
https://www.youtube.com/watch?v=_5YJL-Zuibc&feature=youtu.be

シナリオ・センターでは、小学校や中学校など教育団体への出前授業を実施しています。オンラインでも実施可能です。「こんなことを子どもたちに伝えてほしい…」というお悩みがあれば、お気軽にお問い合わせください。

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