シナリオ・センターでは、学校や様々な施設で、子どもたちに向けた出前授業「キッズシナリオ」を実施しております。
先日は、松本市立菅野小学校4年生の子どもたちに向けて、出前授業「キッズシナリオ」をオンラインで実施しました!
=今回の概要=============
・サービス名: みんな、未経験でも大丈夫!4年生からの映画作り
・目的: 映画の作り方を、いちから学ぶ
・対象:松本市立菅野小学校さま(4年)
・時間:3・4時限(95分)
・形式:Google Meet によるオンライン授業
▼GIGAスクール対応プログラム「キッズシナリオ」詳細
https://sites.google.com/view/kids-scenariocenter/home
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今回は藤吉講師が担当。
では、今回のキッズシナリオの模様を聞いてみましょう。
「藤吉さん、キッズの反応どうでした?」
Q 子どもたちや先生の悩み事は何でしたか?
〇藤吉:「総合的な学習の時間」(総合)で映画を作ることになったけれど、先生も子どもたちも映画の作り方がわからなくて困っており、映画作りの全体的な流れやシナリオの作り方など映画作りの基本を教えてほしいとのことでした。
Q 今回は特にどんなことを子どもたちに伝えましたか?
〇藤吉:どんな風に映画ができあがっていくのかをイメージしてもらえるよう、映画作りの流れや必要な役割(※)、そして面白い映画ってどうやってつくっていくのか?を伝えました。
※「映画作りの流れや必要な役割」についてはこちらをご覧ください。
▼みんなで映画を作るには/カリタス小学校6年生の映画作り
Q 実際にどんなことを子どもたちに紹介しましたか?
〇藤吉: まずは映画作りの流れと、必要な役割のお話をしました。
そして、面白い映画を作るには「登場人物のキャラクター」が大切という話をしました(※)。
※「登場人物のキャラクター」についてはこちらをご覧ください。
▼シナリオ作りを通して自己理解と他者理解を探求@私立聖ヨゼフ学園小学校
▼キャラクターが変わると物語の展開も変わる@横浜市立小雀小学校
Q 特に印象に残った子どもたちの様子や変化などを教えてください。
〇藤吉:映画作りの流れを説明すると「最初にやる『企画』は何をするんだろう?」と不思議そうな顔をしていました。企画では、テーマ(※)を決めることと、誰に見てほしいかを具体的に決めるという話をしました。
テーマをひと言でまとめると、映画で何を伝えたいのかがはっきりします。また、みんなで同じ方向を向いてひとつの映画を作れるという話をすると、みんな「なるほど〜!」と頷いてくれました。
※「テーマ」についてはこちらをご覧ください。
▼書きたいことを形にするには/小学校高学年・中学生が物語を考える
後半では実際にワークシートを使ってキャラクターを考え、実際にシナリオを書いてもらいました。
まず、「青山ひかる(12)」という登場人物のキャラクターを考えます。
名前から得意なこと、苦手なこと、どんな性格、を考えてみよう!と呼び掛けてみると、
「シャトルランが得意で虫が苦手、ヤンキーな性格!」
「勉強が得意で、運動が苦手、真面目な性格!」
などなど、たくさんのアイディアをあげてくれました!
そして、青山ひかるを主人公にしたシナリオを書きました。
テーマは『仲直りって素晴らしい』で、「誰に向けて書くか」は「中学1年生」という設定にしました(※)。
※「誰に向けて書くか」についてはこちらをご覧ください。
▼小学1年生にも伝わる物語のテーマを考えよう!@小田原市立桜井小学校
みんな「仲直りってことは、喧嘩してるってことだよね…なにがあって喧嘩をしたのかなぁ?」と悩んでいる様子だったので、「どんなことがあったら喧嘩をしちゃうかな?」というのを考えてみることに。
みんなに聞いてみると「プリンを取られた!」「学級目標を決めるので言い合いになった!」「給食じゃんけんでズルされた!」「えんぴつを取られた!」などなど、喧嘩の原因がどんどん出てきました!
これらを元に『仲直りって素晴らしい』がテーマのシナリオを描くことに。喧嘩の様子がイメージできたからか、一気に書き進めていました。
その後、書き上がったシナリオを発表してもらいました。
プリンを取った子が今度は自分のおやつをあげることで仲直りをしたり、一緒に教室に戻る様子で仲直りしたことを表現したり、仲直りの様子が描けていました!
Q 子どもたちからの感想があれば教えてください。
〇藤吉:最後に、「前に書いたあらすじがあって、テーマも決まっているけど、どうしたら面白くなりますか?」というちょっと不安そうな表情で質問がありました。
そのあらすじは、「クラスに来た転校生は実は未来人で、このままでは地球がゴミだらけになってしまう!と、クラスのみんなに言ってくる。それを聞いたクラスのみんなはゴミを減らすように行動する」というもの。
テーマは「地球の未来のためにゴミを減らそう!」。
そこでもう一度、登場人物のキャラクターの話をすると、「そうだった!さっき聞いた方法で考えてみればいいんだ!最初に、「どんな未来人なのか」というキャラクターを考えれば、そのキャラクターならこんなときどうするんだろうって考えていけばいいんだ!」「そしたら面白くなりそう!」とみんな一気にキラキラの笑顔に!
これで、キャラクター作りはバッチリマスターしたのではないでしょうか!
皆さんなら絶対に面白い映画を作ることができますよ!
完成したら見せてくださいね!
* * *
藤吉さん、ありがとうございました!
今回ご紹介した菅野小の皆さんのように、総合の授業で映画を作りたいけど、どのように作ればいいのか分からない、とお悩みの先生や生徒さんは多いのではないでしょうか。そんなときは、まずはお気軽にご相談ください。キッズシナリオの内容はご要望やコンセプトに合わせてアレンジさせていただきます!
▼シナリオ・センター
TEL:03-3407-6936
MAIL:scenario@scenario.co.jp
※動画や映画を作る際はこちらの書籍も是非!
シナリオ・センターで実施している「キッズシナリオ」の内容をもとに、小学校向けに企画から、シナリオ、撮影、編集、公開する方法まで 動画作成に必要なことをまとめました!
▼『タブレットで作ろう!動画作成丸わかりブック』(岩崎書店/シナリオ・センター 著)
▼改訂版 『いきなり効果があがるPR動画の作り方』(「シナリオ教室」シリーズ/言視舎/企画・構成・著:新井一樹 /執筆:川村千重・内藤麻貴・田中和次朗)