menu

脚本家を養成する
シナリオ・センターの
オンラインマガジン

シナリオ・センター

代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

人間性

小説新潮5月号 R-18文学賞

ちゃんと

シナリオ・センター代表の小林です。真夏日って、30℃越えってどうなのでしょう。
日本のみならず地球的におかしくなっている気候、戦争だの脅威だのに惑わされずに、地球人全員で、本気で気候変動を止めようとしないと地球は終わってしまうのではないかと思ってしまいます。
広島G7サミットは、義理、体面、カッコつけなどしないで、核兵器もそうだけれど、経済よりも人間の命を優先して考えて欲しいと思うのですが。

どうせちゃんと見てはいないのだろうと思っていたら、失礼しました。
「東京電力柏崎刈羽原子力発電所(新潟県)に出している事実上の運転禁止命令について、原子力規制委員会は17日、解除しないことを決めた」というニュース。
あ、ちゃんと安全確認しようとしている人もいるのだと、ちょっとほっとしました。
何も安全のことなど考えもせず目先の利権ばっかりのお上に惑わされず、命優先で、是非お願いします。

第32回日本映画批評家大賞の授賞式が16日、東京都千代田区の東京国際フォーラムで行われました。
太平洋戦争末期の沖縄で、沖縄の人々の命を守ろうとした島田県知事、荒井県警察部長らを描いた「島守の塔」、出身ライター柏田道夫さん脚本、出身監督五十嵐匠監督の作品ですが、出演した吉岡里帆さんが助演女作品賞を受賞されました。
また出身ライター岡田惠和さん脚本の「メタモルフォーゼの縁側」も優賞の表彰を受けました。
おめでとうございます!
「島守の塔」は重い話ですが、今こそ日本中の人に見てもらい大事な作品を、やさしく人間の機微を描ききった「メタモルフォーゼの縁側」をきちんと批評家の方々が評価してくださり、とても嬉しいです。

ゴーヤとチーズの精霊馬

作家集団の義井優さんが小説「ゴーヤとチーズの精霊馬」で「R-18文学賞」友近賞を受賞されました。おめでとうございます。
「女による女のためのR-18文学賞」は窪美澄さん、東村アキコさん、そして出身作家の柚木麻子さんのお三方が審査されました。
応募総数772作品から最終6編が選ばれ、その中から「鬼灯の節句」が優秀賞、そして義井さんの「ゴーヤとチーズの精霊馬」が友近賞を受賞されました。
義井さんの「ゴーヤとチーズの精霊馬」(改題)は、30過ぎの女性と9歳の少女の3日間のふれあいを描いています。
ふれあいと書くと、やさしい感じを想われますが、確かにやさしいお話ではあるのですが、意表を突いたキャラクターと設定で、面白いほどぐいぐい引っ張っていきます。

母を亡くしてそろそろ1年経つのに古い壊れかかった家で仕事もせずにぼんやり暮らす希帆のところへ、突然再婚した父から、夏休みの3日間だけ娘を泊まらせてほしい」と頼まれ、再婚相手の連れ子9歳の穂乃花がやってくる。
なにもせずにごろごろしている希帆を尻目に、ちゃちゃっと卵チャーハンを作り、はたきまで持ってきて掃除を始める。あっけにとられる希帆に「精霊馬ださないんですか」と訊かれる。そして・・・。

9歳の子どもがなぜ掃除や料理や洗濯大人よりうまくできるのか、何のために古い家にすむ義姉のところにきたのか、2人が持つ心の穴をどう埋めるのか・・・巧みな構成と2人のキャラクターが見事な作品です。
審査員の中では視点人物の希帆の存在感、キャラクターが薄いという指摘もあり、確かにそう言う面もあるのですが、柚木さんが「視点人物は主人公の女性にも関わらず、私は最後まで少女にフォーカスを当てて読んでしまいました。それくらい彼女が魅力的だったのだと思います。展開が楽しく、爽快な読み心地でした。」とおっしゃるように、私もそれ以上に少女のキャラクターが魅力的で、きちんと自然に希帆の変化まで持っていく手腕は素晴らしいと思いました。

子供の頃の卒業時に将来の夢を訊かれ、「作家になりたい」と言えなかったと受賞の言葉で義井さんは吐露されています。
作家やアイドルは現実味がない夢だと誰もが思っているからなのですね。
多分、創作を目指す殆どの方が義井さんの子どもの頃の想いと同じものをお持ちかと思います。
周りも、「作家なんてなれっこない」「そんな才能があるわけない」って目で見ますものね。
でも、実際になっている人はたくさんいるのです。義井さんもついに夢ではなく現実にできたわけですし。
なぜか。才能は自分で開花させることができるからです。
何を描きたいか×どう描くかの二つをこなせばいいのです。
作家になりたい方は何を描くかは、常に持っていらしゃっる。
であれば多くの人に読んでもらえる、見てもらえるように「どう描くか(技術)」を学べばいいのです。
多くの小説家を、多くの脚本家を輩出したわけは、シナリオ・センターがこの「どう描く」をお伝えできる場所だからです。
「描きたい」と思われたら、いつでもおいでください。

過去記事一覧

  • 表参道シナリオ日記
  • シナリオTIPS
  • 開講のお知らせ
  • 日本中にシナリオを!
  • 背のびしてしゃれおつ