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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

さまざまに

ザ・ゴール(ダイヤモンド社)

変化

シナリオ・センター代表の小林です。今日は5週目なので、講座はありますがゼミナールはお休みです。なので、ちょっと長めの事務局会議をしました。
コロナ禍になって、どこでもそうでしょうが、オンラインという形に様変わりをせざるを得なくなったところは多いかと思います。
シナリオ・センターもそうですが、便利になった反面、これは?と思うことも増えてきました。
AI文章生成サービス「AIのべりすと」を使った初の文学賞「AIのべりすと賞」の受賞作を発表などというニュースを聞くと、一体どうなってしまうのかと思ってしまいます。
AI小説生成ツールに数行の文章を入力するだけで、続きの文章をAIが自動生成するのだそうです。登録者も30万人超えているとか。
実際に、チャットGPTでシナリオを試してみたというゼミ生の方も出てきて、私の頭では追いつくことができないことばかりです。
変わっていくものにどう対応していけば、シナリオ・センターの特長である「人と人の結びつき」をより強く保っていけるのか、みんなで頭をひねる毎日です。

小学校の教科書でも、性的少数者(LGBTなど)といった性の多様性を取り上げるケースが広がり、今回は道徳や社会を含め10点で触れられたそうです。いいことですね。
心の健康を学ぶ中で「人によっては、自分の生まれた性別と、心の性別が一致しなかったり、同性の子を好きになったりすることもあります」「タンタンタンゴはパパふたり」を取り入れて「『パートナーシップ制度』の広がっている状況を、また「性別の違いや性的少数者をめぐる差別もなくしていかなければなりません」、あらゆる差別と闘った米最高裁の女性判事に関する教材にし、「同性婚を認める判決を下し、多くの人を力づけたのです」と記載したりしているとか。
こうした変化はとても素敵です。
子供の頃から性の多様性を理解していれば、どこかの党のお偉いさんたちのように頭も心も開かず、頑なに差別するばかりということもなくなると思います。 
あらゆることが変化していく世の中を、きちんと見つめて、何が大事で何が必要なのか、それぞれが考えていく力を持たないといけない時代なのだと思います。

本もまた

作家集団の高津直子さんの「都市伝説探偵セツナ 超常Xファイル」(ポプラ社刊)がでました。第一弾も出されていらっしゃるのですが内容を改め新たなシリーズとして始まったそうです。
ここには不思議な話が10編掲載されており、「四隅ゲームの参加者」、「空からふってくる!」の2編を高津さんが書かれています。

都市伝説専門SNS「グレイ」に集まる奇妙なこの10事件を都市伝説探偵セツナが解決していきます。
都市伝説って色々な形であるのですが、それをドラマチックに書いているのが高津さん。
「5分で読める」というのが売りの本ですが、単純に現象をとらえるだけでなく、その出来事にあった人物の心も描いているところがうまいです。

出身ライターの青木健生さん脚色「ザ・ゴール」(ダイヤモンド社刊)のコミック版の3巻目が出ました。
この本は、イスラエルの物理学者でありカリスマ経営コンサルタントとして有名なエリヤ・ゴールドラットさんが30年前に書いて1000万人以上の人が読んだという大ベストセラーになったものを、わかりやすくコミックにしています。
3巻目は、今多くの人が悩んでいるデジタル導入だけでは利益に繋がらないことをどう解決するかです。
著者のいう一番大事なことは「チェンジ・ザ・ルール」
ルールを変えていかなければ現場の働き方は変わらず、成果はもたらされないのだと。

1巻目では工場所長だった新城吾郎が、工場閉鎖の危機をイスラエルの物理学者で大学の恩師ジョナの助言で立て直し、2巻では5年後取締役になった吾郎は傘下の3社を売却せよという命令を阻止し、3巻目では「月曜日が楽しみな会社」に立て直しています。
その方法を面白く、かつわかりやすく描いています。

難しいノウハウをわかりやすく、様々にコミックにしてきた青木健生さんだけあって、さすがドラマチックでかつ論理的でわかりやすいという相反するものをうまく溶けこませて、素晴らしいコミックにされています。
私は、もう一度じっくり読み返そうと思っています。一応経営者なんで。(笑)

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