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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

妄想の力

都市伝説探偵セツナ(ポプラ社刊)

国は国民のためにある

シナリオ・センター代表の小林です。あっという間の9月。コロナ禍になってからの日々の進み方はどうしたわけか早い。とても早い。異常に早い。
そうでも思わないと何にも変化していなことがおかしくみえてしまいます。
コロナ発症時から1年半以上経っているのに、医療は逼迫、自宅療養者、重篤になる方、亡くなる方が増大、ワクチン接種は遅々として進まず、PCR検査も相変わらず必要ないの、あるのとグタグタと何も変わらない。ありえないでしょ。
私には、コロナ対策というものが全く見えないのですが、ついに老化が進み、白内障でも悪化してしまったのでしょうか。

確か、昨年の緊急事態宣言が初めて出た時に、岡田晴恵先生だったかが、コロナ患者を一堂に、トータルに治療できる大規模病棟を、東京ドームみたいなところに作れば、お医者様も看護師さんも人数的にも動きやすいし、把握できていいとおっしゃっていました。
いわゆる今言いだしている野戦病院(この言葉嫌だけど)をという話は、昨年すぐに出ていたはずなんですよね。
でも、1年半経った現在、東京は即時病棟が0なのだそうです。
ああ、TOKYOMERが欲しい。
あ、このドラマでも政治の駆け引きに使われているんでしたね、人の命が。

否が応でも自助しかできない日本国民ですが、なんとか踏ん張っていきましょう。
でも、ここで、自助しかないと思っちゃいけないんです。ゼッタイに!!
どんどんあれやれこれやれと言いましょう。声を出しましょう。
「国は国民のためにある」のだということをしっかりとお上に理解させないと・・・。
国民は国のためのあるなんて、本気で思っている首相候補もいるくらいですから。

都市伝説探偵セツナ(ポプラ社刊)

作家集団の高津直子さんが「都市伝説探偵 セツナ」(ポプラ社刊)の10話のうち2話を執筆されました。
ポプラ社の児童書のひとつなのですが、子供も大人も都市伝説などの奇妙なお話しが好きですよね。
私はどうしても怖い話が苦手ですが、これは都市伝説を読ませるだけでなく、その都市伝説の謎解きの本なんです。
「読解力と考える力」が身につく!!と帯にも出ていますが、ステップ①都市伝説を読む、ステップ②真相を推理する、ステップ③真相編を読むという順序で、ストーリーを読み込んで真相を推理することで脳トレになるというわけです。
そのナビゲーターとして、民俗学に興味がある高校生シンジと都市伝説探偵のセツナがヒントをくれたりして、真相解明へと導いてくれます。

私は、読書感想文を子供に書かせるというのが大嫌いです。
読書って、それぞれが楽しめばいい、本の世界にはまり込めばいいだけだと思うのです。
でも、感想文を描かなければいけないと思ったら、読み方が変わるんですよ。
だから、本嫌いの子供ができてしまうのではないでしょうか。
本は感想文を書くために読むのではなく、書き手の話しを聞くのと同じだと思っているので、このちょっと変わった謎解き本は、なかなか面白い試みだと思います。

友達との肝試しで出会う幽霊のお話し第5話「私の正体」と、事故にあったのは誰という第10話「道連れ」を高津さんが執筆しています。
高津さんのお話しは、構成がきっちりできているので、怖さを、???を倍増させる描き方がうまいです。
ドキドキして、どういうこと?と都市伝説の謎にどっぷり浸かってください。

子どもには、本の世界を楽しんでほしい。
読書は、色々な人の話しを聞くのと同じです。
自分が経験したこともないこと、行ったことのないところ、みたこともないもの、他人の想いや考えを知る、感じる大事なものだと思います。

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