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シナリオ・センター

代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

どんなときも

小津安二郎監督「浮草」の台本

ワクチン

シナリオ・センター代表の小林です。月曜日・火曜日とお休みをいただきました。先に申し上げておけばと後悔したのですが、ご心配してくださった方もいらして、大変失礼いたしました。
実は、バレンタイン接種をしてきました。3回目ワクチンです。
シナリオ・センターは、副作用などを考えて、スタッフは全員接種休みを当日、次の日と2日間をとるようにしています。
私は、幸いなことに腕が痛いだけで、熱も出ず、全然副作用らしきものもなく元気でした。
なので、火曜日は出社しようかとも思ったのですが、そうするとこれから接種するスタッフたちが、副作用がなければ出てこなくちゃいけないとまじめに思ってしまうタイプばかりなので、静かに休みました。
案外難しいんですよ、上に立っていることって。(笑)

1・2回目は夏でした。冬の接種はなかなか大変だと思いました。
私の接種会場は、接種者は並んだ椅子に座っていて、そこを注射しに来てくれるという方式でした。
私の前の方は、80過ぎくらいのおばあさんでした。
お医者様が回転椅子みたいのに座って順番に打ちに来るのですが、そのおばあさんのところでSTOP。
何しろ、寒い2月です。おばあさんは、長袖の肌着に、カーデガンのようなもの、その上にブラウス、そして、セーターを召していらっしゃる。
なので、なかなか腕が出なくて10分近く看護婦さんと四苦八苦。看護婦さんはめちゃくちゃやさしく、いかに左腕だけ出るように脱がせるかに苦慮されて・・・。
業を煮やした先生が、先に打ちましょうと私を先に打ってくださったのですが、私は結構楽しく観察していました。
接種後、看護婦さんは「ゆっくり着てね」と声かけて次へ向かったので、中途半端に脱がされたままのおばあさん、着るのがまたひと苦労、ちょっとお手伝いをしましたが、冬の接種の問題点みつけたり。(笑) 
喜劇になりそうな面白いワンシーンでした。
私は、半袖Tシャツにパーカーにダウンで、すぐに腕が出るようにして臨みましたが、案外おばあさんだけでなく、肩近くに打つせいもあり、結構腕がめくれずオタオタされている方も。
これから3回目を打つ方が大半だと思いますが、くれぐれも腕が即でるようなお支度を。
ここにも人間ドラマがあるなと思いつつ。

映画のまち調布

めちゃめちゃ難しそうなタイトルです。
令和3年度文化庁委託事業「アーカイブ中核拠点形成モデル事業」展示「調布地区にて発見された映画資料でみる映画のスタッフワーク」
ま、簡単に言うと「映画のまち調布シネマフェステバル2022」と提携して、調布で見つかった貴重な映画資料を展示するということなのです。
2月26日から3月6日まで。
小津安二郎監督「浮草」撮影台本
稲垣浩監督「旅はそよ風」コンテ台本
林海象監督「CAT‘SEYE」美術セット図面
等の書き込み資料及びその他ポストプロダクション資料などによって映画のスタッフワークを紹介していきます。

調布は、映画のまちと呼ばれています。
調布市内には、現在も2 つの大きな撮影所をはじめ、映画制作会社や美術会社、ポストプロダクションなど40 社以上の「映画のつくり手」が集まっています。
そのきっかけとなったのは、1933 年に、日本映画株式会社が京王電気軌道多摩川原駅(現在の京王多摩川駅)前に開設した多摩川撮影所でした。
大映撮影所、日活撮影所、独立プロダクションの調布撮影所の3つもの撮影所が1955年代の映画全盛期には、連日のように映画を創っており、東洋のハリウッドと呼ばれるようになりました。
そのころの調布は、石原裕次郎さんなど綺羅星のようなスターたちが闊歩するような街だったのです。
その頃の活気を取り戻すべく行われているのが「映画のまち調布シネマフェステバル2022」。
調布で見つかった資料なので、今回は「映画のまち調布シネマフェステバル2022」と提携しての展示となります。
また、映画フェスティバルでは、「映画のまち調布賞」を設け、映画・映像関連企業の集積する「映画のまち調布」にふさわしい映画賞として、映画文化、芸術、産業の振興に寄与した映画・映像作品及びその製作に貢献した者を顕彰し、主に映画製作の現場を支える技術者や制作会社といった「映画のつくり手」に贈っています。
これから、映画に携わりたいと思う方は、映画作りに様々なスタッフがどう関わっていったのか、いるのか、映画全盛期の足跡や、先人たちが創り上げた映画を知ることは大いに学ぶものがあるかと思います。
是非一度足を運ばれてみてはいかがでしょう。

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