menu

脚本家を養成する
シナリオ・センターの
オンラインマガジン

シナリオ・センター

代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

未来

林海象さんとシス書店で

仲間1

シナリオ・センター代表の小林です。ワクチン休みも終わったのに、副作用もないのに、ぼんやりしている私がいます。
どうも根がまじめな性格らしく(誰も言ってはくれませんが・・・)月曜日から働かないとイマイチ曜日感覚がマヒしてしまうらしく、今日は何をすればよかったんだっけ・・・と頭がちゃんと動きません。
せっかくワクチン打ったのに、オミクロンも感染力が2倍というステルスオミクロン株がでてきたとかいわれるし・・・。
次は4回目か?危機管理のない日本のお上は、ちょっと減ると終息に向かっているかの気分になるから、この先の生活などはなはだ心許ない。
そういえば、センターの近くにあるこどもの城だったところに酸素ステーションを作ったはずだけど、あれはどうなっているのでしょう。昨今噂を聞かないけど、ネットにもやっているとも終わったとも出ていないし・・・ブツブツ・・・。

で、そんな中、本当に久しぶりに林海象監督に会って、元気なお顔を拝見して、モヤモヤが吹き飛びました。
確か一昨年の12月に講演をしていただいてすぐ、監督行方不明の一報が入り、探しまくったら、バーの階段から落ちて病院に運ばれていました。
本当に一命をとりとめた感じで1年近く闘病されて、ようやくリハビリしながら復帰されました。本当に本当に良かった。
今日は、恵比寿のシス書店で行われている「二十世紀少年読本展」におうかがいして、リアル林海象監督にお目にかかりました。
コロナ禍でお見舞いもできず、やきもきしながら少しずつ良くなっていく様子を垣間見ていただけだったので、実際にお会いできて元気になられたお姿に心からホッとしました。
海象監督の教え子もいらしていて、監督は「前は教師と生徒の関係だったけど、今は映画作りの仲間なんだ」とおっしゃっていました。
海象監督が大学で教えるのは、一人でも多く仲間を作りたいからだそうです。
そういえば、新井一も同じこと言っていた。映像を作る仲間作りだから、出身ライター方々を育てたとは言わなかったのです。
こちらの展覧会は、20日まで。ぜひ足を運んでみてください。

仲間2

私たちが作りたい学校がここにありました。
堀真一郎さんが作られた学校法人きのくに子供の村学園。
全国で山梨・福井・和歌山・北九州・長崎と5校あります。5校しかありません。
年齢別のクラスは存在せず、国語算数などの主要教科別ではなく、大工仕事・木工・料理・衣生活・創作劇のプロジェクトの中で、教科を横断しながら総合的に学んでいく学校です。
子どもたちが、自分の体験を通して、問題解決に向き合うことで、試し、確かめながら知識を作り出していくのです。

この学校を紹介しているドキュメンタリー映画「夢みる小学校」を拝見しました。この学校のことは知ってはいたのですが、映像で見るとまったく違う感じでした。
子どもたちは、こういう学校で過ごすとみんなイキイキとしていますとお話で聴くと、全員が目を輝かせて楽しんでいる様子を想像しませんか。私はついしてしまいます。
でも、映画だと、ぼんやりすごしている子もいれば、つまらなそうにしている子、先生(ここでは先生とは言いませんが)の膝の上にいる子、おんぶされている子、離れて本を読んでいる子、なんか黙々と描いている子など等様々な子どもたちが映し出されます。
元気に活発にやっている子ばかりではない。
そう自由なのです。本当に自由なのです。
イキイキって、自由、自分が自分でいられることなのだということがヒシヒシ伝わってきます。

私たちシナリオ・センターは、小学校から大学、地域のコミュニケーションセンターなどでシナリオの出前授業を行っています。
子どもたちの姿を目の当たりにしながら、シナリオの授業を行っています。
最初はつまらなそうに聞いていた子どもが、ふっと目を見開く瞬間、黙々とシナリオを描く姿、この子は何を見つけたのだろうか、想像するだけで思わずきゅんとしてしまいます。
でも、これは授業の一環。私たちの授業は非日常で日常のことではありません。それでも、シナリオを子供たちに書かせたいと思う先生は、子どもたちの未来を見ています、見ようとしています。

6月23日から始まる『小学5.6年~中学生向けシナリオ教室〜考える部屋〜』の第2期生の募集を開始します。
創作が好きな子どもたちが、オンラインで日本全国から集まって、切磋琢磨する特別クラスです。
創作を楽しみながら、考える力を身につけていきます。

1期生は6名でした。4年生から中学2年生。
シナリオの技術を毎回ちょっと習って、描いていく。お互いの作品を見せ合う。
出身ライターの田嶋久子さんは、ゲストに来てくださって、ナントはまってしまってレギュラーに。仲間として、一緒に考え、悩み、描き、そして、子どもたちに毎回打ちのめさせられています。(笑)
そう、ここも技術はちょっと教えるけど、あとは子ども次第。子どもが自由にいられる場所です。
きのくに子どもの村学園のような規模ではありませんが、この時間はきっと自由でいられる、自分自身でいられる。私が私でいていい場所。
評価はしない、否定はしない。いいところを褒める。
でも、ただ「いいこいいこ」なんてしません。なんでよかったかってちゃんと褒める。

私たちは、日本中の子どもたちが、大人に惑わされないで、ちゃんと深呼吸できて、ちゃんとものごとと向き合えること、私が私でいられるように育っていってほしいと切に願っています。

過去記事一覧

  • 表参道シナリオ日記
  • シナリオTIPS
  • 開講のお知らせ
  • 日本中にシナリオを!
  • 背のびしてしゃれおつ