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シナリオ・センター

代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

人として

食べたい。

できることから

シナリオ・センター代表の小林です。日本列島中かじかんでいます。コロナで心もかじかんでいるのに、身体もかじかんでしまって、冷凍人間みたいな気分です。
それでも、お日様のパワーってすごいです。ひだまりは暖かく、かじかんだ手指ものびて、ホッとさせてくれます。
今日も日本列島どこもかしこも冷たい北風が吹くようですので、お出かけの際は防寒をしっかり、暖かい恰好でおでかけください。お家でぬくぬくがいいなぁ~。

寒いときには、温かいものを飲んだり、食べたりするのが一番ですが、コロナ禍でそれもできない方々が増えています。
それでも自助が大切で、最悪生活保護を受けろという冷たい言葉を聞くと、ぬくぬく暖かいところで好き勝手ができる立場の人は想像力というものが本当にないのだなあと悲しく、外の気温以上に心が冷え込んでしまいます。
共助というのでしょうか。少しでも支援を必要とされている方々と支え合う社会をと、炊き出しや、子ども食堂、フードパントリーなど様々な民間の活動が行われています。
私たちも、少しでも支援ができればと、シナリオ・センターで補助金などの説明や書類づくりのお手伝いをしてくださった石渡弁護士たちが港区で立ちあげた「みなとつながるフードパントリー」という活動に参加し、クラッカー缶100缶を寄付させていただきました。
この仕組みは、地域社会で援助を必要とされている方々の生活向上に向けた活動として各地域で行われているようですが、「みなとつながるフードパントリー」は、外苑前の海蔵寺さんを基地にして、今年の1月から港区に住んでいらっしゃる方を対象に食糧支援を始めました。
お米やお菓子、食材などを無償で必要な方へお分けする活動です。
本来、公助がきちんとできれば、こうした活動は必要とされないものですが、それができていない今、援助を必要とされるひとり親世帯やそれに準じる世帯、収入激減世帯の方々などにご利用していただきたいと思います。
こうした活動にご賛同いただき、食材や金銭、時間でも少しでも支援できる方がいらしたら、お願いしたいと思います。
「みなとつながる」だけではなく各地域と連帯しているので、そちらにお分けすることができるので、力強いご支援をお願いいできれば幸いです。
また、支援が必要な方は、遠慮なくお申し出いただけることが大事ですので、活動を広く伝えていけたらと思っています。広報もよろしくお願いいたします。
詳細は、https://minatotsunagaru.wixsite.com/-site
連絡先は土曜会法律事務所(石渡)yukiko@ishiyuki.com

「困ったときはお互い様」、私が子供の頃は、日本中がそんな感じで生活していたように思います。
日本全体貧しかったけれど、心は豊かな時代だったのかもしれません。

作家になるために

ドラマ誌2月号に内館牧子さんのロングインタビューが載っていました。
日本・海外で多くの賞に輝いたテレビドラマ「小さな神たちの祭り」を小説にするためにお忙しい日々を送られている内館さんですが、脚本家を目指す方々へのアドバイスをたくさん話して下さっていて、是非とも読んでいただきたいなと思います。

創作を始めようとする方の一番多い質問は、どんな努力をすればいいのか、より効果的なのかということです。
内館さんはこんなアドバイアスをくださっています。
シナリオ・センターでのご講義でもお話ししてくださっていらっしゃるのですが、週1回くらい1500字から1800字くらいのエッセイを書くこと。
「1800字は私が週刊朝日に連載している分量です。毎週1回とにかく書くと決める。
そうすると週に1回何かについて書かなきゃいけないので、ものの見方がとても丁寧になるのです。」
「毎週1回月曜日なら月曜日にエッセイを書く。訓練になると思いますね。
脚本家になるための目を養うということですね。
描いたエッセイも絶対後でネタになりますよ。
エッセイの習作を続けて脚本家にというのは、相撲にたとえると、がっちり両まわしをとって寄り切る稽古かな。
変化して勝つとか、はたき込みやけたぐりで勝つという奇襲ではなく、朝之山の相撲のようなものですよ。
そういうのは実はとても大事じゃないかと思いますね。」(ドラマ誌2月号から抜粋)

本当にその通りですね。基本というのはこういうことかと思います。
シナリオ・センターの講座、ゼミでは、週1本シナリオの宿題が出ています。
毎週、課題を広く深く考えてシナリオの技術を使ってシナリオを描いていただきます。

昨日も141期シナリオ作家養成講座のオリエンテーションでお話をしました。
「宿題は、提出する前日に描いてほしい」と。
受講生の方は、「え~、すぐ書けという話じゃないの?」と目を丸くされていましたが、実はこれがポイント。内館さんのエッセイに通じるのです。
その間の1週間、じっくりと「課題」を考えるということは、自然とアンテナを張り巡らして、見聞きしていくようになるのです。
今まで見そこなっていたもの、聞き逃していたもの、通り過ぎていったもの、感じなかったものを得ることができるのです。
創作者にとって丁寧に物事を見ることの大切さ、作家の目を養う方法として、エッセイを書くこと、課題を突き詰めること、やってみて下さい。

過去記事一覧

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