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ビジネス支援講座「事業計画前夜~シナリオの技術でビジネスプランを磨き上げよう~」

あけましてめでとうございます。
シナリオ・センターの冨金原です。

数回にわたってお送りしております図書館のイベントレポート。
今回は、東京都立東陽図書館のビジネス支援講座の一環として、
2020年10月23日に行われた
「事業計画前夜~シナリオの技術でビジネスプランを磨き上げよう~」
の模様をわたくし、冨金原がお届けいたします。

担当講師は新井。同行は冨金原。
図書館イベントではいつものメンバーです。

ビジネスを始めて見ようかな、と思ってらっしゃる方はもちろん、
なんとなく気になるなぁという方もぜひ、ご覧ください。

さて、コロナ禍でのイベント。
当日は、しっかり対策をとって開催いたしました。

新井:
「ビジネス支援講座と聞くと、
ビジネス用語がたくさん出てくる、よく分からないヤツでしょ?
なんて敬遠しなくてだいじょうぶです。
そんな話をするわけではありません。…というかできません!」

※ ※ ※ ※

「できないんかい!」という、わたくし冨金原(と参加者のみなさん?)の
心のツッコミが入りますが、
新井はどんどん進行していきます。

事業計画前夜 = 事業計画する前の晩というイメージ

新井:
「シナリオセンターは作家養成所。
『シナリオの技術』を身に着けてもらうことで、
600名以上のライターを輩出している場所です。
テレビドラマや映画は多くの人が視聴します。
その土台となるのがシナリオ。

多くの人に伝える技術、『シナリオの技術』を
シナリオ・センターではお伝えています。
今回はこの技術を使って、事業計画前夜(=事業計画を立てる前の晩というイメージ)
に大事なことをお伝えいたします。

そう、大事なこと。
それはずばり『ビジネスは結局、お客様次第』なんです!」

※ ※ ※ ※

ちょっと、新井さん。そんな他力本願な…。
わたくし冨金原にうっすらつきまとうこの不安は何かしら…。
そんな気も知らず、進行していく新井。

※ ※ ※ ※

新井:「そして、これはシナリオも同じです。」

事業が上手くいくかどうかは、お客様次第

新井:
「まず、シナリオで言うと、いきなり書く前に大事なことがあります。
『そのドラマや映画を観た後、視聴者がどんな状態になるか』を考えることです。
そこをないがしろにしちゃうと、独りよがりなものになってしまいます。

「いいアイデア思いついたし、勢いで書きたい!」ってなっちゃうんですけど、
自分が書きたいものをそのまま書き上げたシナリオでドラマ作ったとしても、
あんまり見てくれないんです。
これってシナリオ以外にも言えませんか?

どんな商品やサービスでも自分の提供したいものを
お客様にそのまま提供しても、誰も買ってくれないですから。

シナリオもビジネスも、そのサービスを利用したり、購入した人が
「満足しているのか?」を考えることって大事なんです。

もちろん、事業を始める時に

自分が好きなこと
自分の商品の魅力
…etc

を考えることも大切です。
そうじゃないと先に進めない部分もあります。

ですが、自分がしたいことをしていても、
サービスを利用・購入してくれる人がいないと、
ビジネスは長続きしませんよね。

そう言う意味で、その事業が上手くいくかどうかは
『自分』ではなく、『お客様』次第ということなんですね。

今回はシナリオを使って、事業計画前夜である『事業を計画する前』から、
自分の提供したい商品やサービスによって、
『お客様がどうなっているか?』を考えてもらえたらと思っています」

※ ※ ※ ※

なるほど。
「お客様次第」ってネガティブな意味でとらえていました…。
実際に事業を始めてから、ブレたりしないように
「お客様のことを考えよう」ってことだったんですね。

まず「結」をイメージしよう!

新井:
「『お客様のことを考える』ってよく耳にするし、当たり前じゃんって思うかもしれません。
でも、当たり前のことが以外にできなくありません。
そこで、『シナリオの技術』の出番です!
今回紹介するのは構成の技術。

『事業計画前夜』において使うシナリオの技術は構成『起承転結』です。
シナリオの『起承転結』には『起・承・転・結』それぞれに役割があります。

『結』と聞くと、四コマ漫画のオチの部分(四コマ目)と思っちゃいます。
が、それとは違います。『オチ』ではないんですね。

シナリオの技術の『結』の機能は
視聴者に『伝えたいことが伝わっている状態』です。
機能はテーマの定着と余韻。
※テーマは『伝えたいこと』です

たとえば、
青春ラブストーリーで『素直になる大切さ』がテーマの場合。
映画を観て、エンドロールが流れているときに
『告白してみようかな』『こういう恋してみたいな』と思ってもらうのが、
『結』です。

ビジネスに置き換えると、
商品を購入したり、サービスを利用することで
『お客さんがどうなっているか?』が『結』にあたります。

※参考:構成についてはこちらの記事でも触れています。
「セルフプロデュース講座 シナリオの技術で描く‘わたしの2019’」IN角筈図書館

「結」を絵とシナリオに書いて、イメージを具体化する

新井:
「皆さん、自分のやりたい事業のイメージがあるかと思います。
そこから、提供したい商品やサービスを使ったあとに、
お客様はどうなっているか? 実際にシナリオと絵にしてみましょう」

※シナリオの書き方はこちらへ
シナリオライター超入門講座
本と人をつなげる図書館、人と人をつなげるシナリオ

※ ※ ※ ※

参加者のみなさんに伝わっているでしょうか…。
いつもより静かに感じるのはディスタンスとっているからかしら。
マスクをしているから、リアクションがわかりづらい〜。
と思っていましたが、

みなさん、カリカリ書いていきます!
きちんと伝わっているようです。

新井:
「それじゃあ、みなさんが書いたものをお隣同士で見せ合いましょうか」

距離をとりつつ、自分が書いたシナリオや絵をどんどん共有をしていきます。

コロナ禍でのイベント、どうなるかと不安でしたが、
ディスタンスをとっても、無事、イベントも進行して「ホッ」と冨金原もひと安心です。

下記、当日のご参加いただいた方々のご感想です(※一部抜粋)
参加いただいた方々の感想

・単なる収益計画だけではなく企業理念の大切さが分かった。
・事業計画への意外な視点からのアプローチ方法で参考になった。
・思考を整理できた。他の人にも上手に伝えることができそう
・シナリオの技術をビジネスに繋げる方法を知ることができた
・ゴールの可視化する重要性を改めて実感した。
・ワークタイプのセミナーがとても良かった。

まとめ

新井:
「まずはどんな『結(=お客さんがどんな状態)』になれば、
自分がうれしいのか? やりがいがあるのかをイメージしましょう。
そこから逆算していくと、自分の商品、サービスも独りよがりなものになりづらくなります。
それに紐づいて、

・自分の企業しかできないことはなにか?
・どんな手順で営業するといいんだろうか?と

など、事業を始めてからの手順も明確になるかと思います。
イメージが絵やシナリオにできない場合は、
事業を始める前にもう一度考えた方がいいかもしれませんね」

※ ※ ※ ※

今回のイベントは人数制限をして
開催となりました。当日ご協力いただきましたスタッフの皆さま
改めて、ありがとうございました。

事業が上手くいくかどうかは「お客様次第!」です。
それでは、また図書館イベントのレポートでお会いいたしょう!

シナリオ・センター
冨金原

シナリオ・センターは、日本中の人にシナリオを書いてもらいたいと思っている会社です。シナリオの技術はドラマを作るためだけでなく、日常の色々な場面に活かすことができます。

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