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「セルフプロデュース講座 シナリオの技術で描く‘わたしの2019’」IN角筈図書館

2018年の年末、「2019年は新しいことに挑戦しよう」と決心し、なにもしないまま早1ヶ月が経ってしまいました。どうも、シナリオセンターの冨金原(ふきんばら)です。
「今年こそ、本気を出そう」そう思っては「明日から、本気出す!」を繰り返し、挫折。
私以外にもいらっしゃるのではないでしょうか?
でなければ、2月2日に行われた図書館イベント第三弾、

「セルフプロデュース講座 シナリオの技術で描く‘わたしの2019’」

は満員にはならないはず。
昨年に角筈図書館の門館長より「ビジネスを支援している角筈ならではのイベントがしたい」とお話をいただき、開催したのが今回の「セルフプロデュース講座」。
シナリオの技術を使って、「資格を取りたい」「就活に役立てたい」「大学の勉強にいかしたい」などビジネス、プライベート問わず「なりたい自分になる」ために役立つ講座を提案させていただきました。
内容はシナリオを使って、「2020年になっていたい自分」イメージしていただき、「2019年のうちからセルフプロデュースをしていこう!」というものです。

シナリオはドラマや映画の設計図。簡単に言いますと、台本です。
その台本を完成させるためのシナリオの技術を使った当イベントから「なりたい/やりたい自分を助けるヒント」と「当日のご参加された方々のイベントの感想」などをお届けいたします。

【過去の図書館イベント】
本と人をつなげる図書館、人と人をつなげるシナリオ
イケメン(2枚目)」の書き方、楽しみ方編

 

キャラクターを描く技術、構成を立てる技術を使って2019年の目的を整理しよう!

早速ですが、皆さん「2020年どんな自分になっていたい」でしょうか?
目標の大小を問わず、達成するポイントは「自分らしく」かつ「背伸びしすぎない」ということです。
例えば、「今年中に英語が話せるようになる」と目標を設定したとします。
「TOEICで900点取るか」ってサクッと取れるほど甘くはないでしょう。
人によっては、600点でも難しいかもしれません。
なんだか大変そうだし、だんだんと引き延ばしているうちに「やめてしまおうか」となってしまう。
ある程度知識がある人でない限り…。そう。
現在の自分とあまりに乖離していると、目標を立てては挫折というループに陥ってしまうのです。
なかには「このやり方で900点とった人の記事読んだんですけど」という方もいるかもしれません。
でも、それで自分もできるとは限りません。
「なぜか?」 そのやり方が「自分に合っているかわからないから」です。

じゃあ、この無限ループから脱却できるにはどうしたらよいのか?
そこで、シナリオの出番。
今回は、

・構成
・キャラクターの描き方

というシナリオの技術を使って自分を整理することで、「自分にあった」2019年のなりたい自分の設計図(シナリオ)の完成を目指します。

「転(テーマ)」=「なりたい自分」から「起(現在の自分)を考える」

まずはシナリオの技術「構成 起承転結」。
「起承転結」は物語の順序・作法といった意味ですがドラマの「起、承、転、結」は、

①起…転の逆(アンチテーゼ)から始まる   
②承…目的を達するまでの道のり
③転…テーマ(ドラマで伝えたいこと)を伝える
④結…テーマの定着と余韻

のそれぞれに4つのパート、役割として考えます。
ここで大事なのは、まず③「転」の「伝えたいテーマ」から先に考えるということ。
簡単な例えをあげます。「恋愛っていいね」が伝えたいテーマだとします。

1)最初は仲違いしている男女(起)
2)障害を乗り越えて(承)
3)結ばられることで、恋っていいなって視聴者は感じて(転)
4)メデタシメデタシとなる(結)

というようなラブストーリー。
最初は仲違いしていた男女が障害を乗り越えて気持ちが変化し、結ばれることによって「恋愛っていいよな」というテーマを伝えることができるのです。
最初から両思いのカップルが物語の最後まで終始いちゃついているとなると、テーマを伝えることはできません。
テーマ(転)をしっかり考えないと、「恋愛最悪」って伝えてしまうことになりかねません。
そこでまずは「転」の「伝えたいこと」から考え、物語の最初はそのアンチ(反対)から始めるのが構成の技術なのです。
このシナリオの技術「構成」を「なりたい自分のシナリオ」に応用してみると、

「転」…「2020年になりたい自分」(ドラマで言う伝えたいテーマ)を考え、
「起」…「現在の自分」を見つめ直し、(テーマの逆・アンチから始める)
「承」…目的を阻む障害を乗り越えるための方法を見出し
「結」…「なりたい自分」になれてよかったな、メデタシ、メデタシ

といったシナリオができ上がるというわけです。
つまり今回は「目標を達成するために、逆算して考えよう」ということなのです。
……が、「逆算して考える」、これって「シナリオ関係なく、当たり前にしてるじゃん」と思うのではないでしょうか?
確かに逆算だけでも有効かもしれません。でもそれだけだと挫折するのです。
なぜなら「起」の「現在の自分を見つめ直す」という作業が抜けているから。
ここが一番大事なところなのです。そして難しいところ。
そこで、再びシナリオの技術の出番。
「キャラクターの描き方」です。

シナリオを書いて自分の「キャラクター」と「現状」を把握しよう!

いよいよ実際にシナリオを書いてみます。
今回のイベントではシナリオでコウイチくん(15歳の高校生)の

「なんか…いまいちで。学校」
「やる気ないときどうします?」
「毎日、楽しい?」

という質問にアドバイスするかたちでシナリオを書いてもらいました。
ちなみにみなさんだったら、どう答えてあげますか?
少し想像してみてください。

きっとコウイチへのアドバイスは「自分のキャラが出たもの」になっているはずです。
つまり、「自分自身をシナリオの登場人物」にすることで「自分のキャラが把握できる」のです。
さらにこのアドバイスは「今の自分に向けた言葉」になっているのではないでしょうか?
このように、シナリオを書くことで「自分のキャラクター」と「現状」が把握できるわけです。

ちなみに私のコウイチくんへのアドバイスは「そこそこでいいじゃん」というもの。
「現状維持で満足」というキャラクターだとわかりました。もっと、向上心を持った方が良いのかしら…。

とにかく「自分のキャラと今の自分の把握」することで、「自分を活かす方法と直面する障害の乗り越え方」が考えやすくなるのです。
イベントでは二時間でサッとやりましたが、より深堀するとしっかりした設計図(シナリオ)ができます。

自分のキャラの把握と設計図(シナリオ)が完成したら…

あとは自分の作った設計図(シナリオ)通り2019年を過ごせば、「なりたい自分に近づける」はず。
今回はイベント用に1年後を想定しましたが長さを変えても大丈夫。

ちなみに講師の新井は51年後の自分を想定しています。
今年シナリオセンターは創立49周年になりますので、51年後は創立100周年。
なんと、その創立パーティーの壇上で朽ち果てることを想定しているのです。
これは半ば冗談ですが、本気です(笑)。
ちなみに小さい目標は「春の引っ越しを滞りなく完遂させる」ことらしいです…。
51年後と2ヶ月後とのこの差。どちらも使えるというわけです。

と、少し脱線しましたがこの方法を使えば仕事や生活、趣味、健康、人間関係なんて
多様なシチュエーションの「やりたいこと、なりたい自分の設計を作る」のにお使いいただけます。
ぜひ、自分自身の設計図(シナリオ)完成させ、「セルフプロデュース」にお役立てください。

イベントのアンケート、角筈図書館の館長からご感想をいただきました!

イベントにご参加された方々のご感想です。*一部抜粋しております。

・妄想する事は楽しいと判りました。歳取りましたが、これからの人生のシナリオ書いてみようかと思いました。
・考え方の整理するコツはわかりかけてきました。
・ワークが多く、非常に有意義な講座をありがとうございました!
・今日の講座を受講して「がんばろう」気分になりました。
・学生のエントリーシートなど就職活動教育に活用したいと思います。
・これからもこういうセミナーに参加したいです。
・自分の立場や権利をまもる・友だちを大切にし相手のことを尊重するというこたえをだすことができました。つくったレジュメをたからものにします。
・ワークショップ形式で目標を落とし込むことができ、可視化できたのが良かったです。

新宿区立角筈図書館 
門館長のコメント:
角筈図書館で初めてシナリオ・センター様の講座を開催させて頂きました。
自館はビジネス支援を行っている図書館で当初はシナリオ・センター様と上手く融合した講座が出来るのかと心配していました。

①“2019年の自分作り”に参加して頂いた方々が、真剣に考え、楽しんで作成して頂けたこと。
②このマニュアルを他に応用して活かせること。(今回の参加者の中にもいらっしゃいましたが、就職活動を行うに当たり、自分作りとアピール方法を起承転結でまとめられる、会社の中での自分の位置確認と動き方、家族や友人に対しての行動、今後の人生設計等)
③作成したものを周りの方々と簡単ですが、共有出来たこと。
④聞くだけの講座ではなく、ワーク型で、出来たものを持って帰れたこと。
以上の点から「セルフ・プロデュース講座」を実施して本当に良かったと感じております。
今迄多くのビジネス講座を開催してきましたが、今回の講座は限られた人達対象ではなく、誰もが対象となれる講座だったこと、またビジネス講座の新たな切り口として私達運営側も大変勉強になりましたので是非、第2弾もお願いしたいと思っています。

 

改めてご参加いただいた皆様、また企画いただいた門館長、中西さん(下落合図書館)をはじめスタッフの皆様ありとうございました。
下落合図書館から始まった図書館シリーズ。今後も企画中です!お楽しみに。
そして「2019年」果たして新井の引っ越しは無事成功するのでしょうか?51年後はどうなるのか? まだまだ先ですが、ご報告できるのを楽しみにしている冨金原でした!(*私はいったいいくつになっているのだろうか?) 

シナリオ・センターは、日本中の人にシナリオを書いてもらいたいと思っている会社です。シナリオの技術はドラマを作るためだけでなく、日常の色々な場面に活かすことができます。
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