menu

脚本家を養成する
シナリオ・センターの
オンラインマガジン

シナリオ・センター

代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

やったね!

受賞者の皆さん

フジテレビヤングシナリオ大賞総なめ

シナリオ・センター代表の小林です。東京感染者481名、重症者60名に増え、今後の動向が気になるところですが、シナリオ・センターに、コロナストレスも吹っ飛ぶ嬉しいお知らせが飛び込んできました。
「第32回フジテレビヤングシナリオ大賞」大賞1名、佳作3名、全員シナリオ・センターの方々という快挙の報が。
大賞「サロガシー」的場友見さん
佳作「東京バナナ」湯田美帆さん
佳作「ふぁってん」横尾千智さん
佳作「男は背中を語る」山﨑力さん

おめでとう、やりましたね。
実は、最終16編のうち、シナリオ・センターの方の作品が13編。
これで、誰も受賞しなかったらおかしいよねと事務局の中で話していました。
で、この結果。
いやいや、まさかまさか受賞者4方とも、センターの方だとは。
本当に本当に嬉しいことです。
コロナストレスなんか、もやもやなんか、どこかへすっ飛んで消えてしまいました。

受賞作品選評

第32回フジヤングシナリオ大賞、受賞作と選評をのせました。これから応募される方は参考になさってください。

大賞 「サロガシー」的場 友見さん(元本科)
代理出産、LGBTなどセンシティブな題材だが、この真骨頂は登場人物たちの人間的魅力ではないか。
特別な人たちだけでなく、どこでもいる生活者たちの物語と思わす人物像を丁寧に描き出し、飽きさせず展開していく構成も巧みである。
医療制度、法律、社会通念、倫理観・・・様々な問題に真摯に向き合う姿勢も窺える。
フルスイングでホームランを狙える将来の4番バッター候補を探していたが、まさにそんな作者。

佳作 「東京バナナ」湯田美帆さん(作家集団)
勢い。ブレない強さ。
二人の少年を主人公に、その漲るパワーがそのまま作品の力になって一気に読ませる。
強引な展開や拙い表現なども散見するが、それを補って余りある熱量が魅力。
この少年たちを見てみたいと思わすところが作者の才能である。
大賞受賞作と最後までどちらを推すか意見が分かれた。

佳作 「ふぁってん!」横尾千智さん(元本科)
日常に潜むざらっとした狂気。それを力感なく描くところに才能を感じる。
舞台となる狭い空間で人物たちの距離感の捉え方が的確で、作者の頭の中でそれぞれ映像として生きていることが伝わる。
独特の作家性を感じさせた。

佳作 「男は背中を語る」山﨑力さん(元研修科)
短いセリフと掛け合いのリズム。これを徹底し繰り返して行く構成の巧さ。
テーマ先行ではなく、スタイルで勝負している割り切りに作者の自信とストーリーを破綻させない力量を感じる。

みなさん、おめでとうございます!!
大賞の的場さん、佳作の山﨑さんは、本科担当の山田講師が、本科の時から「絶対プロになれる人」と太鼓判を押していたほどの実力のある方たちのようです。
今はご家庭の事情で本科をお休みされている山田講師ですが、この朗報に大喜びでした。

選評を読むとどの作品もキャラクターをしっかりと描いていらっしゃることを評価されているようで、やはり、シナリオはキャラクター命です。
どんなシナリオを描かれたのか、早く読ませていただきたいものです。
大賞作品は制作されますので、放映作品も楽しみ。
受賞作は、「月刊シナリオ教室」2月号に掲載の予定ですので、お待ちください。
次の受賞者の方は、2021年2月末が、次回「フジテレビヤングシナリオ大賞」の締め切りですので、今から準備して、どんどん応募しましょう。

過去記事一覧

  • 表参道シナリオ日記
  • シナリオTIPS
  • 開講のお知らせ
  • 日本中にシナリオを!
  • 背のびしてしゃれおつ