menu

脚本家を養成する
シナリオ・センターの
オンラインマガジン

シナリオ・センター
日本中にシナリオを

みんなの人生にもシナリオは活きている
日本中にシナリオを!

子どもからお年寄りまで、すべての人にシナリオの力を!
あなたの毎日に役立つシナリオの活用例がここにあります。

学校では教えてくれない 読書感想文 の書き方

夏休みの宿題といえば、読書感想文。
子どもの頃、「感想を書きなさいと言われても…」「作文用紙が埋まるほど感想ない…」と苦手だったかたも多いのでは?学校でも読書感想文の書き方はなかなか教えてくれませんし……。
 
だから、もし子どもに「読書感想文ってどう書くの?」と聞かれたらアドバイスするのも難しいですよね。
でも、シナリオ技術を使うと、書けるようになります!
 
そのやり方を、今年8月にフィットネスクラブ・スポーツジムのヴィムスポーツアベニュウさんで実施した、小学生を対象とした夏休み特別企画「読書感想文が書けるようになる講座」の模様からご紹介。広報の齋藤がレポートします。
 

担当したのは、子どもの頃、読書感想文が苦手だった新井

 「感想文が書けないのは まず読めないからなんだよね。僕 そうだったもん」と妙に偉そうに言う新井。

そして、新井はニヤニヤしながらこう続けます。
「要はさっ、作者がどこに何を書いているかが分かれば、自分の感想も整理できるんだよ!それって、起承転結の機能で分かるじゃん!!」

※昨年2018年、新井が書いたコラム『感想文 書けない なら、作者目線で書く感想文の書き方

それを聞いて、「シナリオ技術の“起承転結(=構成)”で? いや、私はいまいち分からない」と思いつつ、当日を迎えました。

新井が「感想文書くの好き?」と、参加してくれた子どもたちに聞いてみると、「本を読むのが苦手…」「本を読むのは好きだけど、感想文を書こうとしたら本の内容忘れちゃってた」「作文を書くのも苦手…」等々、消極的な意見が…。

新井、妙に嬉しそうに「そうだよね~」と頷きます。

感想文が書けなくて書けなくてどうしようもなかったという新井が、子どもたちに満を持して出したのが、「かんそう文の書くじゅんびバッチリシート」。

起承転結のブロックに分かれているシート。でも、どうやって埋めていくのでしょう?
私にはさっぱり分かりませんでした。

「感想を書きなさい」と言われると難しそうだけど
かんそう文の書くじゅんびバッチリシートにまとめていくと簡単!

*

参加してくれた子どもたちには読書感想文を書く本を持ってきてもらいました。
もう一度、本を読み直しながらこのシートに書き込んでいきます。

例えば、小学1年生の“いおたくん”が読んだのは、モグラの生態を絵と文で紹介した『もぐらはすごい』。

新井「いおたくん、このお話は、誰の話なの?」
いおた「モグラだよ」
新井「じゃあ、登場人物はモグラだね。モグラがどんな場所にいる話なの?」
いおた「んとね、土の中」
新井「土の中か。いいねぇ。どんなやつっぽい?」
いおた「寝て、食べてる」
新井「うらやましいな」

このやり取りを見て、「あれ、これってもしかして、“起”の機能である「天・地・人」を整理しているのでは?」と気づきました。新井が言っていた「起承転結の機能が分かれば本が読める」とはこういうことだったのです。

いおた:「感想、書くの難しい……」
新井「だよね~。このモグラって、いおたくんに似てる?似てない?」
いおた「う~ん。パパみたい」
新井「じゃあ、シートの“起”のブロックに、主人公のモグラとの共通点はパパみたいって書いておこう」

新井:「“承”のブロックには、モグラに起きたことを書いてみよう。最初、モグラに何が起きた?」
いおた:「フクロウにつかまっちゃった。でもモグラは泳ぐのが得意だから、わざと川に落ちて、泳いで逃げたんだよ」

新井は、“承”の機能である「主人公に起きた障害の話」というちょっと難しそうなことを、小学1年生のいおたくんに聞いているのです。でもいおたくんは、さらっと答えています。

さらに新井は、いおたくんに聞きます。

新井:「いおたくんだったらどうする? もしフクロウにつかまったら」
いおた:「僕は泳ぐの苦手だから、巣に着いたら死んだフリして逃げるなぁ」
新井:「おお!死んだフリ、いいね。それが“感想”だよ!いま言ってくれたことも“承”のブロックに書いておこう」

やり方が分かると、いおたくんはどんどんシートを埋めていきます。感想もどんどん出てきます。
いおたくんは、この調子でシートの転・結のブロックも埋めていきます。

こんなふうに「かんそう文の書くじゅんびバッチリシート」を使うと、起・承・転・結それぞれ何が書いてあったかが整理されるので、本のあらすじを自分なりに理解することができます。

本の内容を整理しながら、「自分ならどうするかな」「自分ならこんなことはしないな」と考えていくと、自然と感想が出てくるのです!あとは、起承転結のブロックに分けて書いた文章をつなげていけば、感想文のできあがりです。

新井、おそるべし。うん十年前、『トム・ソーヤーの冒険』を読んで、「トムの冒険がすごかったです」と書き、先生を絶句させたあの新井が。信じられない……。

「この本の感想を書きなさい」と言われても、どこから手をつけていいか分からないですし、「感想文を書こうとしたら、本の内容忘れた」ということもありますよね。

今回のようにシナリオの技術“起承転結”を応用した「かんそう文の書くじゅんびバッチリシート」を使うと、自分の感じたことをきちんと文章に表すことができます。感想文だけじゃなく、作文だってスムーズに書けるようになります。「文章を書くの苦手だな…」というかたはぜひ使ってみてください。

※そのほか、「シナリオの技術ってどんなことに使えるの?」というかたはこちらの記事「コミュニケーション力 を上げるシナリオ研修 事例まとめ」をご覧ください。
 
 

シナリオ・センターでは、出前授業やイベントなどを実施しています。「こんなこともできない?」ということがあれば、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ

過去記事一覧

  • 表参道シナリオ日記
  • シナリオTIPS
  • 開講のお知らせ
  • 日本中にシナリオを!
  • 背のびしてしゃれおつ