menu

脚本家を養成する
シナリオ・センターの
オンラインマガジン

シナリオ・センター

代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

想像力があればどんなことも乗り超えられるような気がする

男の不作法・女の不作法(幻冬舎新書刊)

シナリオは見えること

シナリオ・センター代表の小林です。今日はシナリオS1グランプリの授賞式です。
どの作品も力作で楽しく拝読しました。コンクール作品の場合は、私は読みながら映像が浮かんでくるのですが、たまに、ふっと引っかかる時があります。
それは、私の中で映像が浮かばないシーンなのです。 話としてはわかる、でも映像としては浮かばない・・・シナリオコンクールの一番の特徴はここのような気がします。
小説でも読んでいて頭の中で映像が創られるから面白いと私は思うのですが、理屈の部分や感情の部分は、映像でなくても脳で理解できるところがあるかもしれません。
ですが、シナリオの場合は、同じ文章なのですが、すべてが映像になることが前提、映像でわかることが前提ですから、ちょっとややこしいかも。(笑)
あなたのシナリオは、いかがでしょうか。

男の不作法・女の不作法

内館牧子さんが「女の不作法」「男の不作法」(幻冬舎新書刊)を2冊同時刊行されました。
男女ペアで出すところが幻冬舎さんらしい勝負の仕方だなあ(笑)と思いながら、2冊読ませていただきました。
面白い、内館さんの歯に衣を着せない物言いもさることながら、そうだそうだと拍手したいことばかりで、日頃の鬱憤も晴れるという感じです。
でも、それだけではないのです。 己を顧みて恥ずかしい。反省しきりにさせられる本でもあります。
自分が当たり前のようにやっていたことが不作法と感じさせていたなんて・・・。
常に己を戒めながら人と接していかねばならないと、この歳になって、いやこの歳だからこそ感じました。

「男の不作法」は、そうだそうだと案外気楽に読めました。 私もそういう目にあったことがある、そういう人っているいると・・・あるあるばかりだからです。 (笑)
ですが「女の不作法」は心に沁みました。頭を垂れるばかりです。
とくに「バタバタしていましてと言い訳をする」というのは不作法と言うお話にガーンです。
私がこのシナリオ表参道日記でも、メールでも、電話でも、手紙でも案外よく使う言い訳です。こういうことがあってと理由を言う代わりに、「バタバタしていまして」と使ってしまうのですね。
常にバタバタしているのは私の性格ゆえのこと、なにしろ気が急くタイプなのであれもこれもいっぺんにやりたい、でも、できない・・・のにです。
キャパオーバーになってついバタバタしていまして・・・。「今更かよ!」と自分で突っ込んでいます。
「他人のふり見てわがふり直せ」とは昔の人はよく言ったものです。

その他にも、なるほどこうすればよかったのかとか、こういう風に思われるのだとか、案外気がつかなかったこともたくさんあります。
男の不作法も女の不作法も、人としての想像力のなさから生まれてくるのですね。
想像力の大切さを感じました。
この本は、ドラマを創る上でもキャラクター、リアクションのとてもいい勉強になります。
 若い方は、知らないこともあるかもしれません。ベテランの方は気がつかないことがあるかもしれません。是非とも読み込んでいただきたいと思います。

過去記事一覧

  • 表参道シナリオ日記
  • シナリオTIPS
  • 開講のお知らせ
  • 日本中にシナリオを!
  • 背のびしてしゃれおつ