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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

攻める気持ち

全米OPENベスト4進出の錦織桂選手(写真 USAトゥデーロイター)

日本中

シナリオ・センター代表の小林です。全米OPENを見ていたら、3:08AM緊急地震情報が鳴り響きわたり、びっくり。
しかも震度6強(7に変更されました)という大地震が北海道に。昨日、台風で西日本がどうにもならない状態になっているばかりだというのに、次々と災害に襲われてただただ呆然とするばかりです。
台風による土砂災害が起き、また今度は地震による土砂災害・・・自然の驚異に人間の小ささをひしひしと感じさせられてしまいます。
日本全体で、災害にあった方々をバックアップしていかなくてはならないでしょうね。他人ごとではないですからね。
心からお見舞い申し上げます。
こんな広範囲に、次から次へ大きな災害が多発するなんて、ほとんどの日本人は想像だにしていなかったことです。
ノー天気にオリンピックでもないような気がします。明日は我が身です。
幸いに北海道の原発は今のところ無事のようですが、もういつどこで何が起きてもおかしくない地球です。起きるかわからないことにお金は出したくない、企業さえよければいいという考え方を180度転換して、どんな時にもまず安全な社会を作ろうと考えてくださるトップはいないものでしょうか。
命を最優先して下さる方が。

攻める気持ち

大坂なおみ選手・錦織圭選手ともに全米OPENBEST4進出。初めてのことです。大快挙です。
錦織圭選手は炎天下4時間越えの熱戦を制して、日本の夜明けとともに勝利を修めました。
「攻める気持ち忘れずに」戦ったという錦織選手。
「攻める」には、様々な戦略がいります。錦織選手は緩急をつけたり、スピンをかけたり、ネットプレイにでたりと、相手を翻弄すべく様々な戦略を用いて、最後に勝利を勝ちとりました。
ただ力技だけで頑張っても勝てるものではありません。知力です。
そして、その戦略が成功したり、失敗したりする変化に観客はドキドキハラハラさせられるのです。
視聴者はドキドキハラハラがしたいのです。
シナリオも同じです。
ドラマはドキドキハラハラしなければ面白くない。
青春ものでもラブストーリーでもサスペンスでもホラーでもホームドラマでも時代劇でも同じです 。
でも、緊張ばかりでは疲れてしまいますから、ちょっと遊びをいれたりします。緩急ですよね。
「攻める」戦略もですが、「攻める気持ち」がないと戦略も生まれません。
「気持ち」とは、観客への想いです。
観客が何を望んでいるのか、自分本位ではなく、観客の気持ちを考えながら戦略を立てたいものです。
錦織選手の試合をみながら、明け方だというのに目はパッチリと見開いて、ドキドキハラハラさせられて、これこそドラマだなあとふっと思いました。
テニスだけでなくスポーツもドラマも、観客はストーリーが欲しいのではなく、そこに描かれている人間に魅力を感じるのです。

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