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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

他人のふり見て

ミステリーの書き方(言視舎刊行)

見本

シナリオ・センター代表の小林です。東京の感染者353人。ひどく微妙、せめて2桁になってほしい。
背に腹は代えられないだけで安心安全とは言えないワクチン投与が功を奏してくれればいいとは思いますが、なんだかなぁ。
そういえば、ワクチンの話ばかりですが、治療薬はどうなっているのでしょうか。できないのかなぁ。即効性のある治療薬ができてほしいです。

コロナ禍で行っている全豪オープン、急遽の無観客から、5日ぶりに昨日の準決勝は観客を入れました。
選手たちはやはり、生の声援に力をもらうようです。
20日の女子決勝は、大坂なおみ選手へ大きな声援をしていただきたいです。

小池東京都知事が、オリンピックも全豪オープンのように臨機応変にできるようにしないとおっしゃっていました。
メルボルンは、感染者3人出ただけで、すぐに無観客にした、その決断こそが人命を守り、アスリートが安心して試合に没頭できたのだと思います。
隔離に対しても、選手は誰一人自分のプレーに対してそれを理由にしなかったし、文句もいわなかったそうです。
きちんと対応すれば、人は理不尽な文句はいわないものです。
損得計算で決断が遅れたり、できなかったら、それこそどうなっちゃうか・・・。
よい見本のオーストラリアを見習ってほしいですね。
日本の場合は、どうも上の方々は、自分が責任をとろうとしないから、オーストラリアのようにはできないだろうな。(涙)

ミステリーの書き方

ミステリーを書きたい方に、朗報です!!ジャーン!!
2月末に柏田道夫の「ミステリーの書き方」(言視舎刊行)がでます。
柏田講師は、「ミステリーの書き方本」は山ほどあるし、どれを読んでも「なるほど」と思う本ばかりで、今さら自分が描いてもと思ったそうです。
でも、これが違うんだなぁ。伊達にシナリオ・センターの講師をやっているわけじゃない。
こんな「ミステリーの書き方」の本はいまだかってありません。
何が違うって、ミステリービギナーへ、ミステリーってなにかから教えてくれて、なおかつ書き方の技術も教えてくれる本なんて、今までありましたか?
ミステリー好きの人にはわかっても、ビギナーは蚊帳の外の気分にさせられることが多かったのではないでしょうか。
ミステリーは奥深い。
私がいまいちわからないのはサスペンスとの違い。それにヒッチコック監督の映画って、スリラーって言われているし、オーソドックスと言われる推理もの、エドガー・アラン・ポーの「モルグ街の殺人」は猟奇的だし、「家政婦は見た」はミステリーの範疇?・・・う~ん、よくわからない。
そうしたら、「ミステリーの定義としては、謎や秘密があって、それが物語を引っ張る構造の映画やドラマ、小説という意味」だそうです。はい、了解!
ちょっとミステリーの歴史なども触れつつ、ミステリーの構造的構成からジャンル(探偵ものとか刑事ものとか)別の作り方、様々なミステリーについての解説、専門ミステリーを描くための心得や取材法、知っておきたいあれこれ、もうこれ以上親切はないというほど網羅してあります。
しかも、レッスン1から17まで細かく分類されていて、わかりやすい。

基本はもちろんですが、専門性を持っていると他人と違ったものが描けます。
一番手っ取り早いのは職業かもしれません。医師だったり、銀行マンだったり、棋士だったり・・・。あなたの職業や趣味が活かせます。
例えば、競馬をあつかったミステリーは、イギリスのディック・フランシスが有名ですが、彼は元騎手。
日本では、こちらは趣味といえるでしょうか。競馬好きな作家さん佐野洋さん、三好徹さん、岡嶋二人さん等たくさんの方が描かれています。
昨日お話しした「日本ミステリー文学大賞新人賞」受賞作、茜灯里さんの「馬疫」は、「新馬型インフルエンザ」のパンデミックを描いたミステリーです。
ジャンルは競馬ミステリーといえるのでしょうが、全く新しい競馬ミステリーです。
だって・・・。あ、これは読んでからのお楽しみ。
なにが新しいかって、ちょっとだけ言うと茜さんが馬の獣医さんという専門性が効いているからです。
切り口こそ作家性です。

ともあれ、柏田道夫著の「ミステリーの書き方」は、映画、ドラマ、小説どんなかたちでも、いきなりコツがつかめる17のレッスンが学べます。
ミステリーを書きたい方、必読の書です。乞うご期待!
次のシナリオS1グランプリは、ミステリーが増えるかも。

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