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子どもからお年寄りまで、すべての人にシナリオの力を!
あなたの毎日に役立つシナリオの活用例がここにあります。

2つのポイントで脚本を書けば、ずーっと書いていたくなる!

シナリオを楽しく書くだけで子どもたちの想像力・創造力がどんどん育まれます。

書くときのポイントは、
①登場人物のキャラクターを作る
②主人公を困らせる

お子さんと一緒に物語を作るときのヒント、また、大人の皆さまが面白いシナリオを作るときにも役立つヒントを、「1億人のシナリオ。」プロジェクトの一環で先日実施した「シナリオを書こう!~面白い物語の作り方~」(@ 千代田区立九段生涯学習館)からリポート致します!

文章を書くことが苦手だった子が、あっという間に“大好き”に

講師を担当したのは田中。新井とわたくし齋藤は見学です。

学年によってクラスを分け、
小学校5・6年生~中学校3年生対象:「オリジナルの短編シナリオに挑戦」
小学校1・2年生対象:「はじめてのシナリオづくり」(保護者参加型)
小学校3・4年生対象:「キャラクターからシナリオを書こう」
――の3回にわたって行いました。

実施した日がちょうど、中学生のテスト期間中と被ってしまったようですが、「どうしてもシナリオを書いてみたかったから!」と参加してくれた中学生の女の子もいました。

小学生の中には「こんにちは…」と照れ臭そうに教室に入ってくる子もいますが、新井の爽やかスマイル&ちょっとゆるめのトークで緊張がほぐれてきます。

そんなキッズよりも緊張しているのが田中です。
「楽しんでくれるかな…」とボソリ。
でも、授業終了後には、そんな田中の心配が吹き飛ぶ嬉しい反応・感想を沢山頂けました!

その1つが、小学3年生女の子のお母様から。
授業後、わざわざ私を呼び止めてくださり満面の笑みでこう仰いました。
「実はこの子、私に誘われるがまま渋々来たんです。文章を書くのはちょっと苦手だから。でも、初めてシナリオを書いてみて、すごく楽しかったって大喜び。本当によかったです!」

これこれこれ!こういった発見をして頂きたくて、「1億人のシナリオ。」プロジェクトやっております!
なぜ、文章が苦手だった子が、お母さんに報告したくなるほど楽しめたと思いますか?
田中は一体、どんな“手”を使ったのか。

その“手”が、前述の2つのポイント、
①登場人物のキャラクターを作る
②主人公を困らせる
――これだけ。

では、これらのポイントを田中がどう紹介して、子どもたちがどう書けるようになったのでしょうか。

ポイント①:二面性を意識したキャラクターを作ろう!

授業の中では、こちらがお題として出した名前から「この人は先生です。では年齢は?担当教科は?得意なことは?苦手なことは?口ぐせは?」とゲーム感覚でキャラクターを発想してもらいます。

また、低学年クラスでは、シナリオ・センターオリジナルのイラストを見て、「名前・年齢・特技・苦手なもの・口ぐせ」を考えてもらいました。
このイラストによるキャラクター発想では、「ヒーロー(主人公)」「その相棒」「宿敵」と3人それぞれのキャラクターを構築します。

まずは主人公のキャラクターから。キッズに聞いてみるとあっという間に沢山のアイデアが。
例えば…

Q:このヒーローの得意なことは?
・動物に化ける
・カッコつけること
・風を起こす
・手足が伸びる

Q:このヒーローの苦手なことは?
・ピーマン
・お世辞
・自分のことを聞かれること
・早口

このトレーニングをしているうちに、ある “口グセ”がでるようになりました。

それは、「この人は、○○なんだけど○○な性格なんだ!」。

皆さん、聞き覚えありますよね?
そう、二面性です。自然と二面性を考えながらキャラクターを構築するようになったのです!

シナリオ・センター創始者の新井一は「二面性」についてこう述べています。

【人物を浮き上がらせるために、もう一方からも人物を描いてみようと言うことです。
たとえば、「弱気をたすけ、強気を挫く」痛快な男でも、それだけでは単なる善玉になるので、もう一つ、その人物の別の面を出したらどうでしょうか。
たとえば、呑兵衛で、酒に目がないというように――。するとその人物が、何か隣にいるおじさんみたいで、親しみがもてます】
(『シナリオの技術』P123「②人間の二面性」より)

そう!
このトレーニングの狙いの1つが、魅力的なキャラクターにするために「二面性」を意識することだったのです!

ポイント②:主人公を困らせよう!

こうして3人の登場人物のキャラクターを作ってもらった後、「○○なんだけど○○な性格」のキャラクターの主人公を困らせる脚本を書いてもらいます。
もうとことん困らせちゃうのです。

これは浅田直亮講師が、授業で口をすっぱくして呼びかけていることですよね。
昨年の第31回シナリオS1グランプリ公開講座でもこうコメントしています。
【主人公を困らせると、視聴者は引き込まれます。どれだけ、どうやって、主人公を困らせているのか。その部分を意識して、賞ごとに作品を読んでみてください。気づくはずです。奨励賞より佳作の方が、佳作より準グランプリの方が、主人公をとことん困らせていることに」

第31回シナリオS1グランプリ公開講座の詳しい模様はこちらのブログ「受賞作品、どう読むか」をご覧下さい。

キッズは無我夢中で、主人公を困らせます。

例えば…
主人公のヒーローと相棒が遊びに行こうとすると敵が襲ってきて行かせないように邪魔をします。
そこで主人公が得意技で戦おうとすると、見方であるはずの相棒が「自分だけカッコつけちゃってズルイ~」とぐずりだします。
このヒーローは「カッコつけてると言われること」が苦手です。
だから、これに気をとられて、襲ってくる敵となかなか戦えないのです。

このシナリオを書いた女の子もシナリオ初心者。
周りの大人たちはそのレベルの高さに驚きっぱなしでした。

「まだまだず~っと書いていたい!」

授業開始前は静かだった教室が大盛り上がり。
授業中ずっと「質問をしたい!」という手が上がり続けます。
・「このセリフはどうしてもナレーションにしたいんですけど、どう書けばいいですか?」
・「宿敵の召使いみたいな登場人物をこのシーンで出したいんですけどいいですか?」

もう、想像力・創造力が止まらない。

加えて、授業終了間近になると私をそっと手招きして、
・「あの…、もう本当に終わりですか?」
・「できれば今日ここで書きたいんですけど…」

ごめんね、もう終わる時間なの…。
みんな後ろ髪をひかれながら脚本を書き終え、そして「この脚本、提出するんですか? いつ戻ってきますか?続きを書きたいんです!」という嬉しい質問も沢山受けました。

自分の書きたいことが書けるって、すっごく嬉しいよね!
この気持ちをみんなと分かち合えたようなステキな時間でした。

今回ご紹介した方法を、ぜひお子さんと一緒に試してみて下さい。
大人顔負けのすごいドラマが生まれると思いますよ!

また、大人の皆さまも、「なんか物語を書いてみたいな~」と思ったり、「脚本を書いているけどなんか分からなくなっちゃったな…」というときは、この2つのポイントだけに絞って脚本を書いてみて下さいね。
たぶん、今回の子どもたちと同じように感じるはずです。

「まだまだず~っと書いていたい!」と。

「文書を書くのが少し苦手…」という学生の方々には学校への“出前授業”が、「営業の成果があまり出ていないな…」とお悩みの企業の方々には企業研修を、シナリオ・センターでは実施しています。シナリオの技術はドラマを作るためだけでなく、日常の色々な場面に活かすことができます。「シナリオを使ってこんなこと解決できない?」というお問合せはお気軽にこちらまで!

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