menu

脚本家を養成する
シナリオ・センターの
オンラインマガジン

シナリオ・センター

代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

俯瞰で見ることのできるシナリオ日記

NHK「あさイチ」の撮影でシナリオ日記をお教えしている新井

小さなおうち

シナリオ・センター代表の小林です。ちょっと嬉しいお手紙がきました。我が家に50年以上前に一緒に暮らしていたお手伝いさんだった人からの手紙です。
というわけで、今日は想い出話になります。御勘弁下さい。

彼女は中学を卒業した時に、お父さんのDVから逃れてお母さんと2人で上京してきました。
ちょうどNHK朝ドラ「ひよっこ」の主人公みね子と同級生くらいの年代です。中島京子さんの小説「小さなおうち」のたきさんみたいでしょうか。

私より8歳ほど上でした。兄しかいない私はとても嬉しく、姉ができた気分でした。とはいえ、ずいぶんわがままも言って困らせたこともありました。
母は、自身が家事一般に優れていた人だけに、結構厳しいしつけをしていて、部屋の片隅で泣いている姿を何度か見かけたこともあります。
我が家は、父が映画会社の企画部長であり、脚本家でもあったので内弟子さんみたいな人がたくさんいましたし、助監督など映画会社の人たちが毎日のようにたむろしていました。
そんな人の出入りの激しい家の中で、母に鍛えられながら成長した彼女は、四国のご主人のご家族と同居の老舗の花屋さんへお嫁に行き、大所帯を切り盛りしています。
彼女は、なにかにつけて母に厳しくしつけられたことで、嫁ぎ先で恥ずかしい想いを一切せずに済んだといつも感謝の言葉を送ってきます。
律儀に父母が亡くなってからは、20年経った今も命日には必ずたくさんのお花を贈ってくれます。

嬉しい手紙

シナリオ・センターの代表になった私に月刊シナリオ教室を読んでみたいと言ってきました。
「もちろん、喜んで!!」と送ると、毎月礼状を欠かさず送ってきます。
そんな彼女が昨年ご主人を亡くされ、色々大変で元気をなくしていたのですが、今日もらった手紙はとてもうれしいものでした。

月刊シナリオ教室の「一億人のシナリオ。」プロジェクトの活動報告のページに感動したというのです。5月号は、NHK「あさイチ」でご紹介させていただいた「シナリオ日記」についてのお話でした。
彼女は、抱えていた人間関係のモヤモヤをこのシナリオ日記で客観的にみるができたと喜んでくれたのです。
70歳を過ぎた彼女が試してくれたこと、客観的にみることができたという報告。
「シナリオ日記」は人間関係に悩める方々のお助けマンになると、私は自信を持ってはいたのですが、実際に身近で、シナリオと全く無縁の人が使ってくれたことは、私にとって、なにより力をもらえる最高の報告でした。

シナリオ日記は、何か起こったことをその状況、シーンを、DVDを見るようにもう一度シナリオの形式(柱・ト書・台詞の書き方)に再現するというものです。
難しいものではありませんので、是非お試しください。
ポイントは、ト書(登場人物の動作)を思い出しながら、その場のシーンを描くことです。

過去記事一覧

  • 表参道シナリオ日記
  • シナリオTIPS
  • 開講のお知らせ
  • 日本中にシナリオを!
  • 背のびしてしゃれおつ