==例えば企画がボツになったとき。
前向きに転換するための仕事術をお届けします==
先日、キャラクターグッズの企画・販売からイベント催事の運営まで、コンテンツの価値を広げる事業を手掛ける日本テレビサービスさんに向けて、第2講目となる研修を行いました。
前回はシナリオ・センター代表・新井一樹がビジネスシナリオ研修を実施。
起承転結の「結」を意識することでプレゼンにどう物語性が加わるのか、という「顧客視点でプレゼンを組み立てる方法」をご紹介しました。
≫その模様はこちらで
▼顧客視点でプレゼンを組み立てる方法@日本テレビサービス
今回の講師は、シナリオ・センター出身の脚本家・広田光毅さんに担当していただきました。
=今回の概要==============
・サービス名:シナリオライターから見たアニメ業界
・目的:アニメ現場の視点を業務活性化につなげる
・対象:日本テレビサービスさま
・形式:対面+Zoomによるオンライン
・時間:60分
▼ビジネスシナリオ研修 事例まとめ
https://www.scenario.co.jp/online/23609/
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ビジネスシナリオ研修に特別ゲストをお招き!
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広田さんは『新テニスの王子様』シリーズ、『弱虫ペダル』シリーズ、『ゾイドワイルド』、『サザエさん』など、数多くのアニメ作品でシリーズ構成・脚本を手掛けてこられました。
今年7月期放送の作品でも『猫と竜』『ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年がたったら伝説になっていた。』『ブチ切れ令嬢は報復を誓いました。 ~魔導書の力で祖国を叩き潰します~』など、話題作を担当されています。
「広田さんと言えばアニメ脚本」という印象は強く、シナリオ・センターでも「広田さんのようにアニメ脚本を書きたい」「広田さんの“母校”だから受講を決めました」という生徒さんも少なくありません。
日本テレビサービスさんは、アニメのキャラクターグッズの企画や販売も多く手掛けていますが、同じ“アニメ”というジャンルに携わっていても、脚本家の方のお話を直接伺う機会はそれほどないのでは、と思います。
そこで研修第2講目は、アニメ脚本を数多く手掛けてきた広田さんにご登壇いただくことになりました。
アニメ脚本の仕事を始めたきっかけ、シナリオ執筆時に意識する「キャラクターグッズとの関係性」、アニメシナリオ制作の“舞台裏”など、普段なかなか聞くことのできない貴重なエピソードをたっぷりお話しいただきました。
脚本家志望者の心の“柱”にもなる広田さんのお話
講義の中で、「このお話は脚本家になりたい方にとっても、大変為になる仕事術だ!」と感じた内容がありました。それがこちら。
・ボツになっても、そのネタは捨てない
・プレゼンである、ということを念頭に置いて企画書を書く
・アニメだけに凝り固まらない
・辞めなかったやつが生き残る
具体的にどのような内容か、広田さんのコメントをご紹介します。
是非参考にしてください。
ボツになっても、そのネタは捨てない
〇広田さん:私が脚本家デビューした当時は、今ほどチームライティングが主流ではなく、複数のライターが必要とされるのは「特撮」と「アニメ」でした。
若手の自分でも、そういったジャンルならチャンスがあるのでは、と考えていました。
脚本家デビュー後も、私はシナリオ・センターに在籍して、企画コンペに応募できる生徒向けサービス「ライターズバンク」に登録していました。
シナリオ・センターの月謝は、銀行振り込みか事務局で直接現金払いか選べます。
私は敢えて、月謝を毎月持参していました。
そのとき毎回、受付の方に「今こういう仕事をしています。私は特撮やアニメの仕事をしたいと思っています。こういう企画も考えています」と常に伝え続けていました。
そんなある日、シナリオ・センターさんからメールをいただきました。
ある有名な特撮テレビドラマが30年ぶりにリメイクすることになったのでライターを募集しています、やりますか?と。勿論やります!と。
ということで、ガイダンスを受けまして、そこでプロットを5本ほど提出しました。そのうちの1本が採用されて、すぐシナリオ開発に入りました。
実はこの企画は、以前関わっていた別の2つの仕事で「面白いね」と言ってもらえたものの実現せず、2度もボツになったネタでした。
でも、このネタを出したら採用していただけて、実写作品デビューできました。
脚本仲間にこの話をしたら「よかったね、そのネタ、大切にしておいて」と。
また、知り合いの放送作家さんからは「ゴミ箱の中にいつのまにか宝物に変わっている企画が絶対あるはず。ゴミ箱に捨てちゃダメなんだよね」と言われました。
2度もダメになった企画なので、勿論この仕事に合わせてブラッシュアップはしましたが、内心どうなのかなとは思っていたんです。
ただ、「このネタのつかみは絶対に面白いんだ!」と自分の中では信じていました。
その確信は間違っていませんでした。
プレゼンである、ということを念頭に置いて企画書を書く
〇広田さん:よく、企画書を書くときはこの要素は必ず入れましょうとか、この要素から書き始めましょう、と言われるのではないかと思います。
でも、私はあるアニメ作品の企画書を書いたとき、アタマに「21世紀を代表するアニメ作品の誕生です」と大きなフォントでぶつけてみたんです。
これが面白くないわけはないんだ、と。
で、その言葉の後に、「それはなぜなのか」という作品の要素をボンボンボンと加えていきました。
担当プロデューサーの方からは「広田くんはプレゼンがなんたるかを分かっているね。前置きはどうでもいいんだよ。すごいものを俺たちは作るんだよ。この企画を推すから、この企画の後もこの作品を担当してね」と言っていただけました。
アニメだけに凝り固まるな
〇広田さん:この世界に身を置いて今年で27年目。
自分の中で“柱”としている2人の方の言葉があります。
ひとつは、『あしたのジョー』『ガンバの冒険』『めぞん一刻』『闘牌伝説アカギ ~闇に舞い降りた天才~』など数多くの名作アニメの脚本やシリーズ構成を手掛けている高屋敷英夫さんの言葉です。
「アニメ作品に関わることを続けていく覚悟ならアニメファンをやめなさい」
これはアニメを避けろという意味ではありません。
アニメだけじゃなくて、実写のテレビドラマも舞台も音楽もオペラも歌舞伎もなんでも観て、いろいろなことに興味をもちなさい、と。
ただし、必ず“アニメシナリオライターの眼”をもって、アニメ以外で吸収したことをアニメに落とし込む姿勢を常に忘れずに、この仕事に関わりなさい、と。
こういうことだと私は理解しています。
辞めなかったやつが生き残る
〇広田さん:もうひとつは、数多くのVシネマや映画『天心』『夢のまにまに』等の脚本を手掛けている我妻正義さんの言葉です。
「この業界で生き残るのはどういうやつか――それは辞めなかったやつ」
お酒を飲みながら話していたときに「広田、この業界で生き残るのはどういうやつか分かるか」と。
「熱意かな」とかいろいろと考えましたが、若かったので私が言うとなんだか嘘っぽく聞こえるなと思い、「わかりません」と言ったら、たった一言「辞めなかったやつだよ」と。
頭のいい敏いやつほど「ここは俺の居場所じゃない」と辞めてしまう。
それでもしがみついたやつはこの業界で生き残るよ、と。
私はこの2つの言葉を常に肝に銘じて業界の中で仕事をしております。
皆さんもどうぞ、ひとつのことに凝り固まるのではなく、いろいろな情報にアンテナを張りながら、それを企画に落とし込んでください。
なおかつ、辞めずにこの業界を盛り立てていただければと思います。

ビジネスシナリオ研修:やり方いろいろカスタマイズできます!
今回ご紹介した研修内容は、プレゼンや営業で成果を上げたいビジネスパーソンだけでなく、脚本家志望の方にも響く“仕事の矜持”が詰まっていたのではないでしょうか。
「ビジネスシナリオって、もっと硬いものだと思っていた」
そんな方ほど、今回のレポートで“こういった切り口でも実施できるんだ” とイメージが少し変わったはずです。
シナリオ・センターのビジネスシナリオ研修は、企業さまの課題や目的に合わせて 内容を自由に組み立てられるのが強みです。
「うちのチーム向けにアレンジできる?」
「まずは話だけ聞いてみたい」
そういった段階でも大歓迎です。
まずはお気軽にシナリオ・センター ビジネスシナリオまでお問い合わせください。












