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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

他人の話は本当に面白い

シナリオ・センター代表の小林です。12月初旬の陽気とか。寒い!表参道も少し色づきはじめました。 

元気&鈴木敏夫

先日、ご紹介した川村元気プロデューサーの本「仕事。」を読ませていただいて、なんだか自分のやっている「仕事。」を大事に思えるようになりました。
川村プロデューサーから、『小林のは「仕事」で「仕事。」ではない』といわれるかもしれませんが、それでも、自分が「いいね」と思えるのなら、私にとっては「仕事。」なのだと思える力を、この本からいただきました。

12人のゲストの方々の話はどれも違って、面白い。
私が気に入ったフレーズをお一人ずつ取り出させていただいたら、目指しているものが見えてきた気がしました。

山田洋二監督「橋本さんは若いとき『伊丹さんは日本一の脚本家だから、彼のことは批判せずに全部鵜呑みにしようときめた』と言っていた。師に学ぶということはそういうことかもしれにね。ある時期まではそっくりなぞるようにまねる、というか。」

沢木耕太郎さん3年歯を食いしばって名刺代わりになるような仕事を完成させれば、そこから自由に拓けるのに、それを耐える忍耐力が若い書き手にはすくないんだろうかって。」

杉本博司さん「やっぱり一人一人が自分で世の中への出方や戦略を考えてやるのが正しいよね。もともとレオナルド・ダ・ヴィンチにしろモーツァルトにしろ、激しく売り込みをしていたわけだから。」

倉本聰さん「シナリオを書くというのは、本当に書きたいことをどうごまかして書いていくかというゲリラ活動なんです。(略)ある年になってくるとやっぱり自分が本当に言いたいことがでてくるから、その時にどうオブラートに包んで投げ与えることができるかなんです。」

秋元康さん「人の嫉妬はエネルギーになるんだ。もしそれが好物になっていないなら、まだ若いよ。()

宮崎駿監督「作品を観ることと、物を見ることは違うんです。」

糸井重里さん「要するに『作品です』って満足するのではなくて、『商品』にして満足する。」

篠山紀信さん「スランプだろうがなんだろうが、撮り続けるとかやり続けることが重要なんだと思うね。動いていればとりあえずいろんな人に会うし、そこからきっかけが生まれるでしょ。」

谷川俊太郎さん「言葉をあまり信じていなくて、常に疑っているんです。」

鈴木敏夫さん「自分で(高畑監督のこと)原作を読み始めて『できごとばかりでそのときどきに姫がどう思ったのかは書かれていない』というんです。そのうち『計算してみると、姫は地球に3年半います。その間に彼女がどんな気持ちで過ごしたのかがわかれば映画になる』っていいだした。」

横尾忠則さん「最初から『お互いここまで』みたいなラインや役割分担ができてしまうとつまらないですよ。越境してみたり、寸足らずだったりということが必要。人間関係の中で生まれることを大事にするのが本来のコラボレーションだと思います。」

坂本龍一さん「勉強するってことは過去を知ることで、過去の真似をしないため、自分の独自なものを作りたいから勉強するんですよ。本当に誰もやっていないことをやれるかどうかという保証なんかなくても、少なくともそこを目指さないと。」 

肉声をお聞きしたかったなあと思いながら、本を閉じました。
気に入ったフレーズは、読み手が変わればすべて違うでしょう。
唯一無二の大きな存在の人と唯一無二の小さな人間がコラボすることですから。
他人の話は、本当に面白い。 

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