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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

まだまだ

老木も新たな命を

マスゴミ

シナリオ・センター代表の小林です。同級生のひとりが誰よりも先駆けて後期高齢者になりました。
私は早生まれ、いつも1年遅いので「私はまだ~」と年齢いじりをして楽しむのが好きなのですが、わずか1年も満たない違いを大袈裟に「私は若い!」と騒ぎ立てたくなるのは、なんなのでしょう。
歳をとった証拠なのでしょうかねぇ。(笑)

テレビニュースを見ていると、よっぽど大谷選手が好きなのかほとんどがトップ扱いです。
まあ、古市憲寿さん曰くの「未来のないふたりの想い出づくりの最後の晩餐会」よりはとっても爽やかでいいですが(笑)、最近のマスコミは逃げ腰、腰砕けです。
裏金議員も元首相も、裏金の全容も、処分も、検察や国税庁も、旧統一教会も、沖縄・辺野古も、子育て支援金の保険料徴収も、鋭く突っ込んでちゃんと追求するべきです。
日本をダメにしている大元はお上ですが、それをより悪くしているのはマスコミだと思います。
下々にちゃんと知らせない、政治家の言いなり、このままでは日本は本当にダメになります。
ジャーナリストよ、心あるなら立ちあがれ!!

ロサンゼルスの新聞で、「日本では、大谷選手は野球の才能があるだけではなく、謙虚で、野球に献身的で、礼儀正しいと捉えられており、“完璧な人”の象徴となっている」ことがおかしいと言及しています。
完璧な人なんていないのに、日本のマスコミ(マスゴミという方もいますが)のおかげでアメリカで揶揄されるなんて、大谷選手はいい迷惑ですよね。
これが日本のマスコミなんですね、一面的な見方でしかとらえていない。
社会、政治報道にもすべてに通じているのです。
魅力とは二面性とシナリオ・センターではいっていますが、完璧なヒーローより、ちょっとなにかある方が魅力ある人になるのに・・・そんなことも知らないのですね。

生き方

プロデューサーで小説家で脚本家で・・・マルチ出身作家川村元気さんの小説「4月になれば彼女は」が映画化され、評判を呼んでいます。
雑誌で川村さんの創作姿勢をインタビューされていました。小説も映画も常に大ヒット、誰しもそのヒット作を生み出すの方法を知りたいですものね。
川村さんのどこが私たちと違うのかと、私も興味津々で読ませていただいたので、皆様にもちょっとお知らせしますね。

川村さんは、
「自分が解決したい問題について取材をしていると、次第に筋道が見えてきます。見えた筋道を物語に変換し、未知の世界を理解することによって、自らの身体が拡張していく快感と安心感。それが僕の創作の原動力です。」とおっしゃっており、おばあさまが認知症になられた時、受け入れられず、
「祖母の頭の中はどうなっているのか。人間にとって記憶とは何なのか。それを知りたくて、認知症を徹底取材し、執筆していった。」といいます。
「 恐怖の正体がつかめれば、もう怖がらずに済む。自分の不安を解決する手段として、僕は小説を書いているのです。」
「自分にとって切実なテーマは一所懸命考えながら作るから、結果的にヒットや賞にもつながりやすい。
それが叶わなくても、物語にすることで自分の恐怖や不安が解決されるのだからそれでいい。
仕事というより、自分が生きることと物語を作ることがイコールになっているから、作りつづけられるのだと思います。 」
「説明するだけではピンときてもらえないことも、物語にすれば読者や鑑賞者に自らの体験として伝えられる。そこが物語のおもしろいところですし、映画でも小説でも、そういう作品を今後も作っていきたいです。」
映画や小説作ることは、共感できるように創ることですし、ストレートな表現でないだけにわかりやすく受け入れてもらえるのです。
「鋭いアイデア一つで書き始める人も多いとは思いますが、僕は複数のテーマが重なり一つの強いテーマとなるまで取材を繰り返します。そうして物語の密度と強度が上がったところで書き始めるのです。」
川村元気さんの創作の秘訣、なるほどです。
なんでも真似をすればいいわけではありませんが、徹底的に取材したり調べたりすることは、是非とも真似したいところです。
私は、誰しもが才能は持っているが発揮できるかできないかはその人自身の生き方だと思っており、受講生の皆さんにも申し上げています。
川村さんの生き方もその一つです。
ご自身の生き方を探してください。それがご自身の視座、作家性になります。

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