世の中
シナリオ・センター会長の小林です。定まらない毎日の天気ですね。来週のシルバーウイークは台風が来るとか来ないとか・・・いったいどうなるのでしょうか。
またまた、災害が起きてもおかしくない天候ですが、ちゃんと災害対策はしてくれているのしょうか、お上は。
つまらない人事ばかりに関わっていないで、下々のことを心配して欲しいですね。
災害はもとより、子どもたちのことや、お米も、ジャガイモも、あ、それからそれから・・・。
今朝タクシーに乗っていたら、運転手さんが急に話しかけてきました。
「お客さん、日本人って世界と比べてもみんな優秀な人種ですよね?(ええ、そうですね)なのに、日本の政治家がみんなバカなのはどうしてですか?」
えっ、私に訊く?思わず、うっ!(笑)
ま、昨今の政治を見ていれば、言いたくなる気持ちはよくわかります。
人はみんな違うから、それぞれが違う考えを持っていてよいのですが、「悪いことはしない」「嘘はつかない」これって人間として最低限のこと。
そんな子供でもわかることができないのですから、そう思われても仕方がない。
でも、悲しいことにそんなバカに平気で日本を任せている私たちはもっとバカなのかも・・・。タクシーに乗って、朝からこんなに悲しい気持ちになったのは初めてです。
アメリカンドリーム
三谷幸喜さんのお芝居「アメリカンドリーム」を観てきました。
「アメリカンドリーム」っていうタイトルから、ハリウッドの華やかかりし頃をコメディにしたのかと思ったら、なんとハリウッドの汚点「赤狩り」そのものをお芝居にされていました。
前に上演した「国民の映画」は、ドイツナチスの宣伝大臣ゲッペルスがナチスの大宣伝映画を作ろうと映画人に迫るお話で、「笑の大学」は、戦時下の検閲、今回はまさにハリウッドの赤狩り。
二人の審査官が、コミュニスト、党員(共産党)を洗い出すための尋問する話で、女優、監督、マイスター、脚本家の4人が尋問されます。
有名な事件なのでモデルはいるそうで、脚本家のダルト・トランボ、映画監督のエリア。カザン、劇作家のブレヒト。三人三様の生き方を描いたそうです。
間違ったことを間違っていると言い続けて職を失った人、映画を作ることを最優先して仲間を裏切った人、追及を交わして国外へ逃げた人。そして、一番被害を受けた無名の俳優たち。
どこでもいつもで、お上の意向のそわない者は排除され、言論を封じる時代はあったのです。
三谷さんは、劇中のある人物にこう言わせます。
「最初は過激なコミュニストを取り締まるだけだったのに、やがて政府に反抗する者はすべてアカにされてしまう。一番怖いのはそこだ」と。
プログラムの中でも「それはいつの時代でも同じ。だからこれは『赤狩り』がテーマではあるけれど、あの時代のアメリカだけ話ではないのです」と。
演者のひとり山崎一さんは「国も時代も越えて、今生きる僕らにそのまま当てはまる。いつそうなってもおかしくないという警告が馳せられているタイムリーな作品だと感じます」
浅野雅博さんは「映画人たちと同じ状況におかれたら、自分の生活を選んでしまうかもしれない。牢屋に入れられたり、仕事がなくなってもプライドや信念を貫くことができるのか、考えてしまいます。
赤狩りのような弾圧はどう考えてもない方が平和の世の中になるに決まっている。
でも、一歩間違えれば、今だっていつまた同じようなことが起きないと限らない。
そうならないようにみんなが考えれば、世の中は変わっていけるはずだと思うのです。(略)この題材、この台本を今の時代に演じさせていただけることが非常にラッキーだなと感じています」
創作はある意味、世の中を映す鏡ではないかと思うのです。
野田秀樹さんが「THE BEE」の再演をされます。それもまた今の時代だからこそかとも思います。
三谷さん、野田さんら演劇人だけでなく、創作者は一番時代に敏感でなければいけないのだと思います。
私達創作に関わるものは、常に自分の想い、考え、表現し、声を上げていきましょう。














