哀悼
シナリオ・センター会長の小林です。毎日のように気温が変わるせいか、身体がついていきません。そのせいか、亡くなる方が多いような気がします。
脚本家尾崎将也さんの訃報はショックでした。個人的にはご挨拶程度でしか言葉も交わしたことはありませんでしたが、常に真摯にシナリオに向き合っているお言葉をお聞きするたびに勉強させていただきました。
ただただ残念でたまりません。合掌。
政治家の河野洋平さんが亡くなりました。息子の河野太郎さんとは真逆のリベラルなまっすぐな方でした。
ロッキード事件を端に発し、自民党の「金権腐敗体質」を批判して離党し(後に復党していますが)、官房長官の時、慰安婦問題で「心からおわびと反省の気持ちを申し上げる」と表明した「河野談話」を発表されました。
昭和の政治家は、きちんと国民の方を向いた方も多くいらっしゃいました。後藤田正晴さんなどもそうですが、志をきちんとお持ちになっていたように思います。
少なくとも、今の政治家とは雲泥の差です。ほら、宮沢喜一元首相の武器輸出の談話もそうでしたよね。「わが国は兵器の輸出をして金を稼ぐほど落ちぶれてはいない」それに対して今のお上は「時代が変わった」と平気で無視しました。
時代が変わったのではなく人品が変わったんですよ。
全く人として品格も教養もないお上がこの国を支配していると思うと、ニュースを見るたびに吐き気がしそうになります。
「嘘つきは泥棒の始まり」とか言いますけれど、嘘つきで泥棒の人達にはなんといえばいいんでしょう。「そこをどけ!」か。
シナリオS1授賞式
明日は、シナリオS1グランプリの授賞式です。
今回は、グランプリは残念ながら出ませんでしたが、準グランプリが出ました。
準グランプリ「麗子さん、ジョワイユノエル」倉内眞木子さん、おめでとうございます。
佳作平木健典さん「凛として咲いた名前は」、奨励賞村田知謙さん「バケットハット・ハットバケット」、奨励賞橋本茉里さん「いらっしゃいませ、幽霊さま」、奨励賞手代木麻生さん「松竹梅子ですが、なにかぁ」おめでとうございます。
明日の授賞式が終わると、受賞者の方を囲んで審査員たちとちょっとだけお食事会を開きます。
受賞者の皆さんにお好きなことやこれからのことなどお聞かせいただいたりすることで、ただの受賞者と主催者ではなく、もう少しコミュニメーションを密にして、シナリオ・センターの持っているご縁とどこかでつなげられたらと思い、ささやかな祝宴を囲んでいただくのです。
私は、審査員ではないので、自分なりの感想は持ちますが、それをこうしたらああしたらと申し上げることはありません。
技術的なことは講師から見れば、色々助言できることがあるかと思いますが、私は、あくまで一視聴者ですから(まだ映像化されていないのでこの場合は読者ですが)面白かったかどうかだけに徹して拝読します。
そうすると、審査員とは別に、この作品が売れるかどうか、プロデューサーが乗るかどうかが何となく見えてきたりします。だって、自分が面白かった、感情移入ができたとすれば、他の人だってなるはずですものね。なので、審査員と違って気軽に楽しませていただいています。
今話題の「銀河の一票」(CX)の蛭田直美さんも、このシナリオS1グランプリの受賞者です。
都知事選を舞台に、選挙の闇と光を描いて、今とても評判のドラマです。
日芸の中町綾子教授は「政治の志、言葉が突き刺さる」、作家の門井慶喜さんは「宇宙まで視野を広げた宮沢賢治の理想郷の世界をうまく活かしている」と。
こうした魅力的なオリジナルドラマを描けるのも、しっかりした腕を持っていらっしゃるからです。
シナリオS1グランプリは、最終まで講師がしっかりと審査するので、選ばれる方は単に設定がいいとか面白いとかだけではなく筆力が高いことに自信を持ってくださっていいかと思います。
作家の腕は、技術力と作家性。作家の眼を創っていくのはご本人ですから、技術力をあげるとともに視野を広げて、自分しか描けない作品を描いてください。
明日は、授賞式後、審査員の浅田直亮がコンクール必勝法を講義します。是非、いらしてください。













