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シナリオ・センター

代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

想像力

ゆずのどうぶつカルテ12(講談社刊)

マスク

シナリオ・センター代表の小林です。雨の中にも春を感じる日々ですが、今日から、マスク着用のルールが変わりました。
そして、5月8日からコロナも5類になり、インフルエンザと同じようにみなされるようです。

シナリオ・センターも、政府対応に合わせて、マスクの着用は個人の判断に委ねます。
創作を志す方々ですから、それぞれの想像力で、他人のことも考えながら行動してくださると信じています。
様々な想いや考え方の方がいらっしゃる、みんな違うのは当たり前だという前提で、お互いが安心して、気持ちよく過ごせるようにしていきたいと思います。
シナリオ・センターは、今まで通り教室の消毒も徹底していきますし、換気もきちんとしていきます。
使い捨てマスクも各教室に置いておきますので、その場その場の状況でお使いいただければと思います。

私自身は、まだマスクは手放せません。他人に迷惑がかからないようでしたらマスクはとりたいですが、人混みや電車の中ではまだちょっと・・・という気分です。
本当に、マスクとっていいのか、5類で大丈夫なのか、終息に向かっているのだろうか・・・と常に疑ってしまう癖が、この10数年でついてしまいました。
国民にこんな哀しい性(さが)を作ってしまったことは、お上とマスコミの仕業です。きちんと国民に伝えていく、まともに民主主義が動いている国でありたいと願ってしまいます。

ノーベル文学賞を受賞された作家の大江健三郎さんが亡くなりました。
巨星墜つ・・・核兵器廃絶、憲法護憲、反原発などの行動を続けられてきた大江さん、まだまだ行動をしていただきたかったですが、見守ってくださいね、このろくでもない国がこれ以上ろくでもなくならないように。

ゆずのどうぶつカルテ12

作家集団の辻みゆきさんの「ゆずのどうぶつカルテ」シリーズ12が出ました。
なんとついにこのシリーズはこれで完結なのだそうです。寂しい。
児童書ですが、これまで私はとても楽しく読ませていただいてきました。
主人公のゆずちゃんの成長と様々な動物とのふれあいに心癒されてきました。

ラスト12巻は、元気になると信じていた猫のこはくの死に衝撃を受け、動物に触れることができなくなるゆずちゃんの葛藤を描いています。私自身、昨年の立春に愛犬はるを亡くしただけにゆずちゃんの葛藤はとてもよくわかり、それを乗り越えていく姿に共感しました。
最終章は、十数年後に飛び、ゆずちゃんは獣医の研修医として「青空わんニャンどうぶつ病院」に現れます。
乗り越えて獣医になったゆずちゃんに拍手!!です、
この本の読者の方々も、ゆずちゃんのおかげで、「獣医になりたい」「動物の看護師になりたい」という子どもたちの声が寄せられています。
言葉をだせない動物たちに心を寄せていくことは、想像力を広げるためにもとても大事なことです。
子どもたちがそのことを理解してくれる縁になった素晴らしい本です。
道徳的に語るわけではなく様々な動物のふれあいの中で、悩みながら、泣きながら、喜びや楽しさを感じながら、動物とともに成長していくゆずちゃんの姿に、読者の子どもたちは自分事のように感じたことでしょう。
辻さんは、いつもゆずの代弁者として、このシリーズで読者へ「動物への想い」を訴えていらしたと思います。
言葉をもたない動物だからこそ、心を澄ませて付き合っていかなければいけないということ、強いてはそれが人と人のつながりにも通じるのだということ、辻さんはこのシリーズで優しく語りかけてくださいました。
お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。
たくさんの動物好きの子どもたちが育ったことと思います。

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