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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

他人のふり見て

ドラマ誌 2023年1月号

子ども

シナリオ・センター代表の小林です。風の冷たさが冬だなぁって感じます。こちらが背中を丸めて歩いている横で、元気に保育園の子どもたちが手をつなぎながらニコニコ通り過ぎていきます。

少子対策に卵子凍結という小池東京都知事。画期的なことでしょう。
「医学的適応」と「社会的適応」のためとのことですが、ある意味対処療法でしかないような気がします。
根本は、女性が男性のように自由に生きられないところから考えないと、少子化対策にはならないと思います。
21世紀になってもタリバン政権のように女性に学ぶことを許さない、学校へ行かせない男たち。
日本は、そんなことはないと思われるかもしれませんが、女性から見るとさほど変わりはない気がします。
女性が男性と同じような生き方をすることは、結婚、出産後は特に、できにくいからです。
子どもをもっと増やしたいのであれば、結婚しても出産しても自分のしたいこと、目指すことができ、子どもたちもすくすく成長する環境を作ることしかありません。
それには、防衛費増税ではなく、まずは古い男性の脳内の改革からでしょうか。
日本の未来を考えたら、日本の幸せを願うのであれば、武器を持つのではなく、女性の地位向上、子育て、教育にお金をつぎ込むことだと思います。

発想

ドラマ誌1月号は、「フジテレビヤングシナリオ大賞」受賞作が掲載されています。
先日、この表参道シナリオ日記でもお知らせしましたが、惜しくも大賞は逃しましたが、本山航大さん「夜が明けても」、井本千恵子さん「ラストチャンス」のおふたりが佳作に選ばれました。
月刊シナリオ教室にも掲載はしますが、お時間が許すならドラマ誌でまずは読んでみてください。
どの作品も共通しているのは、ジャンルとしては青春もの、ラブストーリー、ホームドラマともいえるのですが、どの作品も、今、この時代が輝いています。
ヤングケアラー、アセクシャル、不妊・堕胎、親の虐待などがドラマの核になっています。
シナリオ・センターでは、映像表現の技術を教えています。
何を描くか、描きたいかは作者の感性です。
技術はあくまで、作者の作りたいものをどれだけうまく伝えられるか、見せられるかのためのものです。
ですので、テーマは、作者が作り出すものですから、シナリオ・センターでは講評でも添削でもそこは口出ししません。。

時代を反映することはとても大事なことですが、通り一遍のものでは、他人の心は打ちません。
作者がどのように思っているか、どのように考えている、作者の視座が一番大切です。
作者の視点によって、切り口は変わってきますので、おなじ題材でも全く違うものが生まれてくるのです。
今回描かれたヤングケアラー、アセクシャル、不妊・堕胎、親の虐待など、あなただったら、どんなふうに描きますか。
そんな見方をして読んでみてください。
あなたが描きたいものが、案外見えてくるかもしれません。
そして、もう一度、月刊シナリオ教室で、作者のみなさんの言葉とともに読んでいただくと、自分の描きたいもの、自分は何をしたかったのかが、明確になってきます。
他人の作品を読む時は、他人の考えや想いを知って、自分だったらと思いながら読まれるのもひとつの発想するための手です。
そうすることで、自分がしたいことがわかりやすくなるからです。
お試しあれ!!

過去記事一覧

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