menu

脚本家を養成する
シナリオ・センターの
オンラインマガジン

シナリオ・センター

代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

作家の視点

お濠

エッセイ講座

シナリオ・センター代表の小林です。何気に人出が多くなっているようで、感染者が少なくなっているとはいえ、くれぐれも気をつけて行動したいですね。
シナリオ・センターのスタッフも2/3ほどワクチン接種は終わりましたが、10月いっぱいまで、まだ全員ではないので気をつけていこうと思っています。

今日は、千代田区の「かがやき大学」でエッセイ講座の講師をやらせていただきました。
「かがやき大学」は、千代田区民の60歳以上を対象に様々な講座を行っています。
60歳以上の方が対象ということなので、久しぶりに同じく老齢の私がやらせていただくことになりました。(笑)
題して「書きたいことがことばになるシナリオ式エッセイの書き方講座」
ありがたいことに、シナリオを使うとなんでもうまく創作することができちゃうんですね。シナリオの技術=伝える技術なので。
2回にわたって15人ほどの受講生の方にお話しさせていただきます。
今日1回目は「私が描きたいこと」ということで素材選びのお話をさせていただきました。
この講座を行うために、久々に向田邦子さんのエッセイを読み返したり、佐藤愛子さんのラストメッセージ「98歳戦いやまず日は暮れず」、樋口恵子さんの「老いの福袋」、「ベスト・エッセイ」など新刊も読みました。
小説はほぼ毎日読んでいるのですが、エッセイは久しぶりで、教材として使おうとして読んでいることをすっかり忘れて楽しんでしまいました。
自分が楽しんだ内容で講義を進めたのですが、皆さん熱心に聴いて下さり、シナリオも書いていただき、なかなか傑作が多いのにびっくりしました。
私がエッセイを楽しんだように皆さんにも楽しんでいただけたようで、ちょっとホッとしました。

千代田区のかがやきプラザホールからお濠が見えるのですが、そこには蓮がびっしり。素晴らしい景観。
生まれてこのかた千代田区に住んでいながら初めてみました。
アンテナを張って色々見聞きしましょうと話しているくせに、世の中知らないことが多すぎる、しかも地元なのにと申し訳なく思いながらエッセイ講座を楽しませていただいた次第です。

向田邦子LOVE

向田邦子さん続きになっちゃいました。(笑)
没後40周年の今年、多くの書店で向田邦子の特集コーナーが設けられています。
1月にも青山のスパイラルホールで自筆原稿や洋服などが展示され、親しい方のお話しなどもありました。
スパイラルホールすぐ後ろのマンションに住んでいらして、その頃シナリオ・センターも向田さんのマンションの隣にあったので、よくお見かけしたものでした。
ジェームス三木さんが向田さんのお家に遊びにいらした帰りにセンターに顔を出して下さったり…本当に懐かしい。

NHKでも出身ライターの山本むつみさんと爆笑問題の太田光さん(太田さんもセンター出身です)が向田ドラマを見ながら、向田作品への熱い想いをともに語る特集があり、とても面白く勉強になったのですが、11月にも向田邦子さんへの想いを語る番組が放映されるそうです。

「黒柳徹子×太田光対談!ドラマ名シーンと共に想いを語る~向田邦子に“恋”して」が11月13日土曜日夜19:00から20:54、2時間の特集をBS-TBSで放送します。
黒柳徹子さんはお友達として親交があり、向田さんの得意の手料理の話など色々なエピソードも話されるようで、向田邦子さんを敬愛されている太田光さんは「時間ですよ」の堺正章さんをみてコメディアンを志したというお話しや、さすがシナリオ・センターでシナリオを勉強しただけあって(?)「向田邦子さんのすごさは説明セリフのない脚本」と語っていらっしゃるようです。(笑)
ドラマの名シーンを見せながら、様々なお話を伺えるようなので、脚本家を目指す方も小説家を目指す方も、エッセイストを目指す方にも見ていただきたいと思います。
太田さんがおっしゃる「説明台詞のない脚本」を実感したいと思いますし、向田さんの視点の鋭さを味わいたいと私はとても楽しみにしています。

過去記事一覧

  • 表参道シナリオ日記
  • シナリオTIPS
  • 開講のお知らせ
  • 日本中にシナリオを!
  • 背のびしてしゃれおつ