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シナリオ・センター

代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

時代の変化

新井一の提言

流れ

シナリオ・センター代表の小林です。今朝シナリオ・センターのビルの更新契約をしました。
南青山からここ北青山に移って30年、家賃の大幅値上げに困惑しながら、このご時世、強気の表参道値段に大きなため息をひとつ。心して押印しました。
管理会社の方が「大変ですね」と同情してくださったのが、ちょっと救い。(笑)
どこもかしこも値上げラッシュですが、シナリオ・センターは家賃が上がろうが、頑張って授業料は据え置きで行きたいと思っています。
オンラインとのハイブリッド方式で、講座もゼミもやっていますので、うまくどちらも利用されてできる限り休まないで描き続けて欲しいです。

来年は55周年になります。半世紀を祝いたいと思っていた50周年(2020年)もコロナで流れ、むしろ、存続の危機になりましたが、何とかオンラインで乗りきって・・・。
コロナ、能登半島地震など災害をみるまでもなく、いつ何時何が起きてもおかしくない世の中だけに、シナリオ・センターの「日本中の人にシナリオを描いてもらいたい」想いはますます強くなります。
世の中が悪くなる時は、下々が諦めるところから始まるのだと私は思っています。
それぞれが自分の想いや考えをきちんと伝える力を持てば、自分の欲やしがらみに取らわれることなく、お上に提言することもでき、まともな人を選ぶこともできると信じています。
シナリオ作りを通して、自分の思いや考えを多くの人に伝える技術を体得して、自分の声を伝えていきましょう。

テレビドラマ

出身ライターの岡田惠和さんが、民放onlineで、昨年亡くなられた山田太一さんの追悼文を書かれていて、ひどく心を打たれました。
「山田太一さんと、テレビドラマと、私と母と」 https://minpo.online/article/post-380.html

岡田さんは、山田太一さんのシナリオを手書きで何度も写されるほど私淑されていらっしゃいます。
「山田太一さんを語ることは私にとってテレビドラマとの出会いを語ることになり、それは私と母の歴史について語ることにもなる。脚本というものがドラマにはあること。脚本家という職業があることは、母に教わった。小学校の低学年くらいだったと思う。
最初に名前を覚えた脚本家は山田太一という人だった。『この人のドラマは面白いから好き』。そう母は言った。その時の笑顔を覚えている。今でいう推しを語る女の子の顔。
わが家のチャンネル権は母が握っていた。テレビが一家に一台しかない時代。当然子どもも一緒に観ることとなる。
ドラマならなんでも好きだったわけではない。母はとにかくTBSのドラマが好きだった。信じていたと言ってもいいかもしれない。
二つの枠をとても楽しみにしていた。一つは「東芝日曜劇場」。欠かさず観ていた気がする。ついでに私も観ていた。どれくらい理解していたかはわからない。芸者さんである池内淳子さんと長山藍子さんと山岡久乃さんが、今でいうキッチンカーで、おにぎりと味噌汁を売る「女と味噌汁」シリーズとか、母は心待ちにしていた。始まる前にいそいそと家事をやっつけてしまう顔を覚えている。」(一部抜粋させていただききました)

テレビドラマとはこうありたいという気持ちを私はとても強く持っています。
ドラマを早送り、倍速でみて欲しくないし、岡田さんのお母様のように始まる前にいそいそと家事をやっつけて、テレビの前に座ってみるようなドラマでありたい。この脚本家のドラマはやっぱりいいと視聴者に言ってほしい。
昨今のドラマは、心の声がとてつもなく凌駕していて、ラジオドラマかヘタな小説のようです。
じっくりと主人公の気持ちを見せるシーンなどになかなか出会えません。
視聴者がじっくりテレビドラマをみる時代ではないということなのでしょうか。
テレビを持たない方、スマホやPCで見ている方が増えて来て、テレビの前でじっくり見るなんて光景はあり得ないのでしょう。
だから、なんでも心の声ですませてしまうのは仕方がないことなのでしょうか。
私は古い人間ですし、ドラマが大好きな人間なので、やはり山田太一さんのドラマのような作品が見たい、脚本家の時代を築いた向田邦子さんや市川森一さんのようなドラマでありたいです。
テレビドラマは、映像で見せて欲しい、人間を徹底的に描いてほしいと思っています。
最近、岡田惠和さんのドラマを見て、こんな素敵なドラマを描ける人はどこで学んだのかと調べて、シナリオ・センターに入学したという方がいらっしゃいました。嬉しかったです。

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