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シナリオ・センター

代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

コロナでも

映画「お父さんはお人好し」ポスター

週末の楽しみ

シナリオ・センター代表の小林です。早くも梅雨がやってきているそうです。大雨になるところもあり、昨今はすぐに大災害へつながるので、天気予報は見逃せません。
八津弘幸さん脚本の朝ドラ「おちょやん」(NHK)は先週で終わり、今日から天気予報士を目指す女性の成長ドラマ「おかえりモネ」となります。
朝ドラ「おちょやん」は、先週金曜日で終りましたが、ラジオドラマ「お父さんはお人好し」でカムバックして、愛憎を越えて再び古巣の道頓堀の舞台に立つところで終りました。
このドラマは、名女優浪花千栄子さんがモデルです。ラジオドラマ「お父さんはお人好し」はさすがNHKのラジオドラマだったので、実名のままでした。(笑)
この「お父さんはお人好し」、私にも懐かしいドラマでもありました。
子供の頃、聴いていたからということもありますが、ラジオドラマは書いていたか定かではありませんが、実は「お父さんはお人好し」の映画の何本かは、新井一が描いていたからです。
1950年代の作品ですから、知っていらっしゃる方も少ないでしょうけれど。
ホント、ポスターを見れば古色蒼然。昭和は遠くなりにけりです。

そんな金曜日の新聞は、なぜか出身ライターの話題が2つ。
ひとつは、エッセイストで漫画家の益田ミリさんが、朝日新聞朝刊に連載している「オトナになった女子たちへ」というエッセイ。
毎週楽しみに読んでいるのですが、今回は、母親に面白い小説送ってといわれて、これこそ母がリクエストしていた面白い小説として送られたのが、なんと出身作家の原田ひ香さんの小説「一橋桐子(76)の犯罪日記」。
しかも詳しく作品名、作者名やあらすじまで、たっぷり書かれていて、思わずニンマリ。
「桐子さんは、結局、苺大福を購入し、アパートでしょげながら食べるのだが、読んでいるとわたしの口の中まで苺大福でいっぱいになっていた」(略)
「後日、テレビ電話で話す。『小説読んでる?』「苺大福おいしそう」と母が笑った。」
これだけで、原田さんの小説がどんなに惹きつける、面白い本かということがわかって、益田ミリさん、さすがだなぁと思いました。

もう一つは夕刊。出身ライター篠原高志さん脚本の映画「大綱引きの恋」。
亡くなった佐々部清監督と主役の三浦貴大さんのお話しで、ご多分に漏れず、映画は監督のお話ししか出てきません。
脚本家篠原高志のお話は出てこなかったけれど、それでも「大綱引きの恋」にスポットが当たるのは嬉しくて。
それにしても、映画やドラマにスポットが当たる時に、俳優さんか監督さんにしか当たらないのは、ちょっと理不尽。
シナリオなくして、映画もドラマも生まれません。脚本家をもっと大事にしてほしいです。

キッズシナリオ・考える部屋

コロナ禍ですごーく思うことは、大人だってうつうつするし、先の見えなさにイライラしているのですから、ましてや子供はと。
で、今年のシナリオ・センターは、コロナ禍だからこそ、子どもにスポットを当てたいなって思っています。
毎年、鎌倉で行っていた「川喜多子供のシナリオ・映画教室」も昨年はできませんでした。シナリオ描いて、撮影して、上映会もしていたのに。今年はどうなるのかなぁ。
こんな中ですけれど、案外公立の小学校、中学校からはお声をかけていただいています。
「いいのかな」と思いつつ(笑)、シナリオ教室を展開すると、とても喜んで楽しんでくれる。
好きなように描けることがストレス発散できるみたいです。

で、蔓延防止とか緊急事態宣言とかに振り回されて、なかなか動きが取れない状態ですけれど、今こそが頑張りどころだと、オンライン「キッズシナリオ 考える部屋」を6月22日より始めることにしました。
1年間、隔週火曜日で、創作を楽しむ部屋です。対象は小学校5年生から中学3年生まで。
創作って、なんか人目を避けてやるみたいなところがちょっとありますよね。
他人に「そんな才能があるの」」ってバカにされるんじゃないかって。
そういえば昨日の「ドラゴン桜」でもお母さんに向かって、桜木先生が「親が否定する」から駄目なのだって言っていたけれど、その通り。
ドラマのお母さんたちが「うちの子が東大なんて・・・入れるわけない」というように、「うちの子がシナリオ?」「あなたに小説がかける?」って思っている親御さんは多いと思います。
でもね、子どもの感覚って鋭いんですよ、ずーっと大人よりね。
それをちょっと掘り起せる、出せる場所を用意するだけで、子どもたちはいきいきと動けるはずなんです。
全国の賢明なる親御さんたち、大人は教育という名のもとに、子供の芽をつぶしてはいないかって考えてみませんか。
黒髪じゃないとダメとかスカートの丈うんぬんとかつまらないことにうるさいのに、自殺を止めることすらできないですよね、私たち。
子どもは、自分でちゃんと考えているし、そのことを信じない大人が多すぎる気がします。
とはいえ、そこまで大上段に構えるほど偉いわけではなく、子どもたちが自分の想像力を広げられる場所を創りたいと、そのためにちょっとお手伝いしたいというだけです。
6/22(火)開講『キッズシナリオ 考える部屋』オンラインで学べるジュニアクラス
詳細:https://www.scenario.co.jp/project/kids_course/index.html 
※サイトをご覧頂いて、ご質問などがあればお気軽にお問い合わせください。

キッズシナリオが、いろいろな形で広がって、多くの子どもたちのもとに届けばいいなぁと思っています。

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