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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

エールを送ろう

よりみちエール(講談社刊)

コロナも。

シナリオ・センター代表の小林です。実はとてもタクシー好きで、何かというとタクシーに乗りたがる私でした。
「でした」そう、過去なのです。
タクシー好きの私は、友人からも家族からも「タクシーばかり乗るな、歩け!」と言われ続けてきたのですが、犬の散歩も、コンディショニングも、テニスもしているしと聞き流しておりました。
ところが今年になって気が付きました。
15歳になった愛犬は、散歩にでてもほとんど動かない、私自身コロナで出社する以外出歩かない、テニスも中止が多い・・・ちょっとまずいかぁ。
一念発起しました。
で、シナリオ・センターへの行くときは、最低1駅、できればセンターまで歩くことにしました。週末は1万歩目指して。
コロナもマイナスなことばかりでもないです。
季節がよくなってきたので、歩くのは悪くありません。
今まで見過ごしてきたようなことにも目が留まりますし、新しいお店なども発見できるし、こじゃれたカフェにも寄れますし。
3月末ごろから、急速に歩いている人が増えてきました。土日は特にでです。
コロナ馴れして、飽きてきたこともあるでしょうが、コロナになって、誰もが思われますよね。運動不足。
ソーシャルディスタンスを保って歩きましょうか、みんなで元気でいきましょう。
今日は93歳の作家集団に在籍のOさんがおいでになりました。矍鑠とした足取りで。負けられません。

今日も東京440人、大阪613人、分科会の尾身会長は、「全国的に重大リバウンド(再拡大)の山に向かっている」と発表。
時短だけでは誰が考えても収まるわけもなく、検査の拡大も医療体制も整えてほしい、気合の言葉だけではコロナは退散しないのであります。
しかたがない、私たちのできることって、歩いたり、運動したりしかできませんが、免疫力をアップして、生き抜きましょう。

よりみちエール

漫画家の敦森蘭さんは、シナリオ・センターの本科生でいらっしゃいます。
もっと魅力ある漫画を描きたいと、現役の漫画家さんでありながらシナリオ・センターのシナリオ8週間講座に入学され、本科へと進まれました。
敦森蘭さんの「よりみちエール」(講談社刊)第1巻がでました。
「ヤングマガジンサード」で連載されている作品を収録したものです。

人気のこの漫画は、ビールの第一人者である藤原ヒロユキさんが監修され、敦森さんが作画・脚本とも描かれていらっしゃいます。
このお話は、クラフトビールを縦軸に、売り出し中の若いイケメン俳優と映画監督だった過去を持つアラフィフの高田頼道とのかかわりを横軸に展開していきます。
若手イケメン俳優ハーフの藤田アランと枯れオジ高田頼道は、演劇ワークショップでひょんなことから出会い、頼道にクラフトビールのおいしさを教えてもらいながら、二人の過去が物語を紡いでいきます。
監修の藤原ヒロユキさんが各章ごとにヒロユキエールと題して、クラフトビールのあれこれを教えてくれています。
ビール好きにはたまらない蘊蓄がいっぱいで、ビールの味わい深さに圧倒されます。
ビールがいまいちの方も惹き込まれます。
漫画でも、ビール嫌いのアランが、頼道に好かれたい一心で、ビール大好きなふりをして初めてビールを口にするのですが「概念がくつがえった」と。
それから二人でクラフトビールめぐりが始まるのです。
そういうとビールめぐり漫画のようですが、親子ほど歳の離れた二人にはそれぞれ深い人には言えない何かがあり、少しずつそれが見えてきます。

敦森さんは、漫画で一番大事なキャラクターづくりをしっかりと描かれており、それだけビールの深い蘊蓄に引っ張られない魅力的な物語づくりができています。
シナリオを学んでいただいているからだと思いたいです。(笑)
漫画家志望の方が受講されることは多々あるのですが、現役の漫画家さんが学び続けて下さるというのはとても嬉しいです。
すべては基本から始まります。基礎がきちんとできていれば、どんなジャンルにも応用がききます。
漫画原作講座も年に1回開講しています。
プロを目指すなら、もっとうまくなりたいと思ったら、まず基礎固めから。これこそが王道です。

過去記事一覧

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