menu

脚本家を養成する
シナリオ・センターの
オンラインマガジン

シナリオ・センター

代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

庶民の戦い

小吉の女房2(NHKBSプレミアム)

周りの変化

シナリオ・センター代表の小林です。花粉がひどいようですね。
センターのスタッフが目を真っ赤にして、鼻をグズグズしながら仕事をしています。
マスクの下で花粉症との戦いだけで大変なのに、コロナ防戦もしなくてはいけないしんどい春です。
どうもコロナ状況は、おもわしくないようです。
今週は、先週よりも東京は多くなっているようで、今日の感染者数304人。東京医師会のお話しだと変異株で急激に再拡大する可能性があるとか。
2週間解除を延長しましたが、その間お上は何をやってくれているのでしょうか。
私たちにだけ我慢を強いているのでは、コロナを収めるのは難しいです。
昼の会食も気をつけてと分科会の尾身会長はおっしゃるけれど、我慢だ、正念場だと気合ばかりでは人出は減りません。
国の対策は「(飲食店の)時短営業やテレワーク、人の流れを減らすことを徹底したい」だそうで・・・。
「はあ~、していますが、これ以上なにか?」というリアクションしかできません。

早く通学を再開したいです。
受講生の皆さんがいらっしゃらないうちに、シナリオ・センターの周りは、お店やビルが様変わりしちゃっています。
きっと、びっくりされることでしょう。某講師は、再開した時に迷わずにセンターに行きつけるか心配と。まさか。(笑)
増えるより消えていく方が多いのですが、喜ばしいことがひとつ。
センターから30秒くらいのところにセブンイレブンが開店しました。
ちょっと駆け込むことができてありがたいです。セブンの回し者か。(笑)

小吉の女房2

久々に出身ライターの山本むつみさんが、4月放映のドラマのポスターを持っておいでくださいました。
今までなら、一献傾けながら延々とおしゃべりを楽しむのですが、今はそれもできませんから、お顔を合わせるのは本当に久しぶり。
こんなにお会いできることが嬉しくて、恋人でもないのに胸キュンするなんて、人とのふれあいがどんなに大事なものなのか痛感します。

山本むつみさん脚本の4月放映ドラマは、2年ぶりに帰ってきました。
「小吉の女房2」4月2日(金)毎週金曜日午後8時から、BSプレミアムで。(全7回)
前作がものすごく評判がよく、主役の沢口靖子さんの当たり役といわれ、続編を楽しみにされていらした視聴者の方はとても多いと思います。
帰ってきましたよ、やっと。
小吉は、ご存じのように勝海舟のお父さん、古田新さんが演じます。
沢口さん演じるお信とのおふたりのやりとりがめちゃめちゃいい。
セリフもテンポもたまりません。
今度は天保の改革を舞台に一波乱起きるようです。

天保の改革と、今と似ているよねという話になりました。
天災、大飢饉に襲われ、民は困窮の極みなのに、将軍家斉は民のためには何もせずに、自分は贅沢し放題のお金使い放題の、女遊びし放題。
そのツケのために、庶民は倹約させられ、緊縮財政を立て直すために搾り取ろうとした・・・ね、似てませんか。
民のことは考えない、自分たちの利潤しかみていない、日本はいつの時代も繰り返しているのでしょうか。過去から何も学ばない国民性?
山本さんの「小吉の女房2」は、そんな時代背景の中で、幕末の英雄勝海舟を育てた家族の痛快ホームドラマです。
きっと小吉さんもお信さんも権力に屈しない、柔軟な頭で、この苦しい時代を明るく楽しく切りまくってくれることでしょう。

山本むつみさんは、歴史や歌舞伎や向田邦子さんの作品などにもとても詳しい方ですが、普段の知識教養だけでなく、何をお書きになる時もしっかりとご自分で資料を探し、調べられます。
このドラマでは、天保の改革という時代をどのように切り取って描かれたのでしょう。
ものを描くということは、伝える技術の前に、こうした知識教養を積み重ねて、ご自分の作家性を作ることが大事だと思います。
4月2日から、痛快時代ホームドラマ「小吉の女房2」、お楽しみに。

過去記事一覧

  • 表参道シナリオ日記
  • シナリオTIPS
  • 開講のお知らせ
  • 日本中にシナリオを!
  • 背のびしてしゃれおつ