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スタッフが行く、表参道スポット
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しゃれおつなお店や人々が行きかう街、表参道。そこで働くシナリオ・センタースタッフの見たもの触れたものをご紹介します。

野本梢さん監督・脚本 映画『 愛のくだらない 』

【プロフィール】野本梢さん:代表作に、橋本紗也加さん主演『私は渦の底から』(2015)、根矢涼香さん主演『次は何に生まれましょうか』(2019)。なお『私は渦の底から』は、第10回 田辺・弁慶映画祭で映画.com 賞を受賞。4年後の第14回 田辺・弁慶映画祭で、長編映画『愛のくだらない』が弁慶グランプリと映画.com賞をW受賞。

『愛のくだらない』が第14回田辺・弁慶映画祭でW受賞

新人監督を対象としたコンペティション「田辺・弁慶映画祭」。第14回を迎えた今回、応募総数123作品の中から、長編映画『愛のくだらない』が、弁慶グランプリと映画.com賞をW受賞。監督・脚本を手掛けたのは元通信講座研修科の野本梢さん。「野本監督ってどんな人?」と気になっている方も多いのでは?

そこで、野本さんに『愛のくだらない』制作エピソードの他、監督・脚本で心掛けていることをお話しいただきました。映画監督になりたい方は参考にしてください。

『月刊シナリオ教室 2021年3月号』(2月末発行)には、受賞作のシナリオとインタビューを掲載しますのでお楽しみに。

「申し訳ない気持ちや傍にいてくれた人たちへの感謝を映画に」

=『愛のくだらない』あらすじ=
小さなテレビ局のアシスタントプロデューサーをしている玉井景(33・女)は、同棲中のヨシ(33・男)と妊活中だった。「景が妊娠したら結婚する」と言う、売れない芸人を辞めてスーパーの社員としてやる気なく働いているヨシに次第に不信感を持つ景。ところが景は仕事にやりがいを持ちはじめ、ネット番組のプロデューサーに昇格できるチャンスをつかむ。同時にヨシとの生活に疑問を持ち、妊娠しないようにコントロールして別れようとしていた。そんなある日、ヨシは、景に告白する。「妊娠した!」――

Qまずは、今回ダブル受賞されたご感想を。

〇野本さん:第10回のときに『私は渦の底から』という30分の作品で映画.com賞をいただき、そこで長編作品を撮る決意を固めたので、田辺で上映していただくことは光栄でしたが、前回の入賞という結果もありプレッシャーを感じていました。

正直、グランプリでほっとしていますが、受賞した瞬間はオンラインだったこともあり、また、映画.com賞の受賞が先に発表されていたこともあり、なかなか信じられず、喜んでいいのか戸惑ってしまいました(笑)。

あとから脱力とともに喜びを実感しましたが、本来ならキャストさんたちと直に抱き合って分かち合いたかったですね。

Qこの映画を作ろうと思ったキッカケを教えてください。

〇野本さん:当時付き合っていた人への逆プロポーズ的な意味合いで2人を懐古しようと初期の初期はプロットを書き始めましたが、準備を進める中で長編映画を頼まれ先延ばしになってしまいました。

その間いろいろな出来事、感情に出会い、うまくいかないことばかりで、結局彼とも別れてしまい、今までを顧みてみました。

そして、申し訳ない気持ちや傍にいてくれた人たちへの感謝を映画にしたいと思いました。

Q「観た方にこう感じてもらえたら」など、作品に込めた想いをお聞かせください。

〇野本さん:作品をいくつか撮る中で、スケジュールの余裕のなさやコミュニケーション不足から、企画者とぶつかることが多く、なぜ同じ目標を持って始めたのにうまくいかないんだろうと感じていました。

相手を尊重することが大切だと、冷静に考えればわかります。ただ、疲れているとき、予定通りに事が進まないときなど、丁寧に向き合えなくなってしまいがちです。

そんなときこそ相手を慮ること、その尊さを感じ、寛容さを持ち合わせることに立ち返ってもらえたらと思います。

Q以下の2点で、今回、特に心掛けたことはありますか?

・監督として:
〇野本さん:イライラしないようにする(笑)。余裕がなくなると殺気だってしまい、作品に影響するので、気持ちを落ち着かせるよう心がけました。

幸い、キャストもスタッフも寛大で楽しむことに貪欲な方ばかりだったので、笑いが絶えず、でも集中は切らさずで、いい現場でした。何より主演の藤原麻希さんが落ち着いてみんなをリードしてくださいました。

・脚本家として:
〇野本さん:頭の中で組み立てたものを一気に書いたあと、三幕構成にあてはめて考え直しました。その中で感情の流れが不自然なところは修正をしていきました。

「セリフには頼らない、頼れない」

Qシナリオ・センターで学んだことで、いま役に立っていることはありますか?

野本さん:セリフは嘘つきということです。セリフには頼らない、頼れない。表情や手足の動き、小道具のとらえかたに本心が見えるということを常に念頭に置いています。

Q 2021年はどんな1年にしたいですか?

〇野本さん:『愛のくだらない』をたくさん届けられる年にしたいです。作品を知ってもらえるよう、新しいジャンルに挑戦して自分自身の認知を広げたり、宣伝・配給のことも勉強して実践したりしていきたいです。

Q脚本家&監督になりたい“後輩”にむけてメッセージをお願いします。

〇野本さん:ひとりで脚本を書くこと、監督することは難しいです。人を描く以上、人と会話し、誰かが書いた本を読んだり、映像を観たりすることが不可欠だと思います。

自分の中にあるものは偏った固定観念ではないかと疑い、新たなものに臆せず、面倒くさがらず触れていっていただければと思います。

※シナリオ・センター出身の脚本家・小説家・映画監督の方々のコメントを掲載『脚本家・小説家コメント記事一覧/脚本や小説を書くとは』はこちらからご覧ください。

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