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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

鬼滅の刃がサビる?

銀杏並木

紅葉

シナリオ・センター代表の小林です。寒くなってきましたね。
昨今は11月末にならないときれいに色づいていませんでしたが、今年は神宮外苑の銀杏並木がもはや色づきはじめています。
急に寒くなったからでしょうか。紅葉がきれいに色づくには寒暖の差が激しい方がいいとか聞いたことがあります。
そういえば、私事で恐縮ですが、去年の今頃は宇奈月温泉で、トロッコ電車に乗って紅葉を堪能しました。すてきだったなぁ。今年も行きたい。
でも、東京の感染者242名、昨日今日と200名越え、北海道も急増・・・。
GOTOトラベルで安くいけるといわれても、増えた原因はGOTOトラベル?・・・今一歩踏み出せません。
GOTOトラブルにならないことを祈るばかりです。
コロナ禍が続くであろう来年、先がこうも見えないと、どうすることがいいのかの判断もつきません。
ようやくスケジュールは作ったものの、果たしてスケジュール通り動けるものなのか、こちらも祈るばかりで、神様の言う通り・・・ですね。
でも、どんな時でも、私たちはただぼーっと立ち尽くしているわけにはいきませんから、前を向いて、前へと進んでいきましょう。
50周年の今年は、ただバタバタしてばかりでしたが、51年目は、例えコロナ禍でも、皆さんに今まで以上に、書き続けていただけるよう、新たな環境づくりに力を入れていきます。

セリフ

「鬼滅の刃」のセリフが、国会の中でも飛び交っています。
皮切りは菅総理。
「全集中の呼吸で答弁をしていく」
いや~、それ使う~主役の炭治郎が戦う時の呼呼吸法・・・U~。
返す刀で、辻元議員は、無惨の言葉を引用し、総理は「私の言うことは絶対である。私が正しいと言ったら正しいのだ」と思っている?と。
今や、裏方や議員の方々が、「鬼滅の刃」のいいセリフはないかと、血眼で探しているとか・・・。(笑)
本当かどうかは知りませんが、「鬼滅の刃」をそんなところで使ってほしくないし、セリフを探すことに血眼になるより、今の社会状況をしっかり見てほしいですけれど。

セリフというのはそれほど大事なんですね。
国会でこの言葉が浮いてしまう、ただのマスコミの餌食になって、なにしてんだろうと国民に笑われてしまうのは、セリフの意味を、全くわからないで使っているからなのです。

新井一は「セリフだけを一生懸命考えて、その上で良くしようと思っても無理なのです。
セリフはドラマの中で最終的に決定されるものだからです。
ドラマを創る時は、まずテーマをどうするか、ストーリーはどんな筋立てにするか、登場人物のキャラクターはどのような性格にするのか、ドラマが展開されるところはどこにすればいいのか、その話の運びはどんな順序にしたらいいのかを考えるわけです。
これがあってから、初めてこのシーンでは誰と誰が出てきて、こんな芝居が行われるのかということが決まって、初めてセリフになってくるのです。
ドラマの中でセリフが一番おしまいであることがおわかりいただけたかと思います。
ということは、場所も、時代も、キャラクターも、場面も全部決められてから作る。
それらすべての影響を受けなければセリフは言えないのです。」

そう、おわかりですね。今流行っているからと国会で引用しても、人の、国民の気持ちに、もちろん「鬼滅の刃」ファンにも伝わらない意味が。
セリフは最後に生みだされるものですから、その前段階(設定)をいかにきちんとしっかり作り込まないと、どんな頑張っても名ゼリフにはなりません。
そして、忘れないでください。セリフは言うのは登場人物のキャラクターですから。
あなたのドラマ作りは、どうですか?

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