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シナリオ・センターの開講情報をお知らせします。ドラマや映画だけでなく小説、戯曲、漫画やアニメの講座の開講、コンクール対策講座もあります。

登場人物を生き生きとさせる 方法

登場人物を生き生きとさせるために大切なのが「欲望」。そして、基礎講座の課題「迷っている人」を書くために大切な要素も「欲望」です。今回はその理由を新井一が解説します。

シナリオ・センター創設者・新井一は、『シナリオの基礎技術』『シナリオの技術』などシナリオの書き方に関する書籍をいくつも執筆しています。また、『月刊シナリオ教室』でも連載ページをもち、シナリオの技術を解説していました。その記事は、いま読んでも全く色褪せていません。

そこで、当時の記事を皆さんにご紹介。「シナリオってどう書くの?」という初心者の方も、「一度学んだけど、忘れちゃった…」という方も、これを読めばシナリオ作りが一層はかどります!

誰もがもつ欲望が共感を湧かせる

人間には3つの欲望があります。

1.社会的欲望(社会的にこういうことをしたい、こうなりたいというもの)

2.個人的欲望(偉くなりたい、彼女と結婚したい、家を持ちたいというようなもの)

3.生理的欲望(お腹が空いて何か食べたい、いちばんは、生きたいという生存への欲望)

これらによって人間は生きているのです。単なる欲張りではなく、生きているあかしとでも言うべきものかもしれません。これがあると、人間イキイキとしてきます。欲望は誰でもが持っているものですから、共感が湧くわけですし、その気持ちはよくわかります。

でも注意しておかなければならないのは、実際の生きている人間ですと、その欲望もたくさんあります。会社で偉くなりたいと同時に、彼女と結婚したい。さらにはお金も欲しいし、うまいものも食べたい……と、どんどん膨らんできます。

欲望と欲望の間で人は迷う

でもあなたの書くドラマの中では、ひとつかふたつに集中させてください。

源氏鶏太氏の作品によくあるのは、課長になるためには専務令嬢と付き合わなければならないし、本当は前から思っている気立てのやさしい娘と結婚したいという、このふたつのことに集中しています。

そこに「天丼を食べたいな」などの余計な欲望(これも欲望ですが)を入れてはいけないのです。でないと、テーマがぼやけてしまいます。

基礎講座の課題に、「迷っている人」というのがありますが、このどっちにしようかなというのは、実はこの欲望とあの欲望とで、どっちにしようかと迷っているのです。ところが、その欲望を持たせない人が多いので、なかなか迷わないのです。

欲望ということばが悪ければ、目的といってもよいでしょう。このシーンの中に、この人物はなぜいるんだろうかでは困ります。人物をイキイキさせるためには、どうしても目的(欲望)を持たせてください。

出典:『月刊シナリオ教室』1993年2月号 「新井一 十則集」/2014年9月号「新井一.com」
次回は9月22日に更新予定です

※「なぜ主人公を困らせることが大事なのか」は、こちらの記事「シナリオS1グランプリの攻略ポイントとは…」をご覧ください。

“だれでも最初は基礎講座から”~基礎講座コースについて~

今回の記事をご覧になって「ちょっとシナリオ、書いてみたいな…」と思われたかた、是非お気軽にいらしてください。

シナリオ・センターの基礎講座では、魅力的なドラマを作るための技術を創作初心者のかたでも楽しく学べます。また映像シナリオの技術は、テレビドラマや映画だけでなく小説など、人間を描くすべての「創作」に応用できます。

まずはこちらの基礎講座で、書くための“土台”を作りましょう。

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