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【 脚本 柱 】つまらなさを脱却する柱のチカラ

【 脚本 柱 】つまらなさを脱却する柱のチカラ

「シナリオの柱って場所の指定ですよね?そんなに深く考えることありましたっけ?」というかた必読!「なぜその場所なのか」という動機を考えて柱を設定すると名シーンが生まれるかもしれませんよ。

シナリオ・センター創設者・新井一は、『シナリオの基礎技術』『シナリオの技術』などシナリオの書き方に関する書籍をいくつも執筆しています。また、『月刊シナリオ教室』でも連載ページをもち、シナリオの技術を解説していました。その記事は、いま読んでも全く色褪せていません。

そこで、当時の記事を皆さんにご紹介。「シナリオってどう書くの?」という初心者の方も、「一度学んだけど、忘れちゃった…」という方も、これを読めばシナリオ作りが一層はかどります!

どこでラブシーンをさせるか

公園のベンチでラブシーンというのは、あまりに平凡すぎてつまらないので、「このラブシーン、屋根の上にしたら」と言ったところ、「猫じゃあるまいし」と鎧袖一蹴されたことがあります。

屋根の上のラブシーンは猫がするものという既成概念があります。この既成概念が、実は脚本をつまらなくするのですが、その素は、柱を決めるときに考えておくといいのです。

柱とはただ場所の指定だけでなく、指定をするための発想の原点、とでも言えるかもしれません。一蹴されましたが、屋根の上のラブシーンもいいのではないでしょうか。

しかしこの場合考えてもらいたいのは、物珍しいからいいやというのではなく、それなりの動機付けがなくてはなりません。ただその方が面白いからというのではなく、花火のある時で見物をするとか、屋根の雨漏りを直すとか、雪おろしをしながらとか、動機付けがほしいですね。

「柱」には理由(動機)を

何しろシナリオライターは、全知全能の神様と同じで、世界中(いや世界になくても)どこでも、ここで芝居をしようとする時は、柱にその場所を書けばいいのですからね。それだけに、理由(動機)だけはちゃんとつけておきましょう。

またシナリオが初歩の人は、柱の下に(20年後)とか、(数日後)とか書く人がいますが、カメラには時間経過はまったく映りませんので、書いてはいけません。

それから、柱というのはシーンの場所の指定です。シーンはカットの積み重ねで出来ています。カットは例えば「ハッとする太郎の顔」というような、いちばん小さい場面です。これはシーンではなくカットと言います。カットは柱に書いたりせずに、ト書で表現します。

   ハッとする鉄三の顔。
   時計2時を指している。

――と書きます。

これを、

〇ハッとする鉄三の顔
〇時計2時を指している

――と、柱にしてはいけません。 

出典:『月刊シナリオ教室』1991年3月号 「新井一 十則集」/2018年10月号「新井一.com」

※柱についてはこちらの動画もご覧ください↓

「シナリオは、だれでもうまくなれます」

「基礎さえしっかりしていれば、いま書いているライターぐらいには到達することは可能です」と、新井一は言っています。

“最初の一歩”として、各講座に向けた体験ワークショップもオススメです。
※シナリオ作家養成講座とシナリオ8週間講座は、オンライン受講も可能です。

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