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シナリオ技術で 桃太郎を考える /構成と伏線

「シナリオを書くとき、構成はあまり考えません」というかたはこの機会に、「構成を立てること」について考えてみましょう。構成が少し変わるだけで、物語の方向性が全く変わってしまいます。

シナリオ・センター創設者・新井一は、『シナリオの基礎技術』『シナリオの技術』などシナリオの書き方に関する書籍をいくつも執筆しています。また、『月刊シナリオ教室』でも連載ページをもち、シナリオの技術を解説していました。その記事は、いま読んでも全く色褪せていません。

そこで、当時の記事を皆さんにご紹介。「シナリオってどう書くの?」という初心者の方も、「一度学んだけど、忘れちゃった…」という方も、これを読めばシナリオ作りが一層はかどります!

誰もが知ってる『桃太郎』

むかしむかしあるところにおじいさんとおばあさんが居りました。おじいさんは柴刈りに、おばあさんは川で洗濯をしておりますと、川上から桃が流れてきました。持って帰って開けてみると、中から赤ん坊が出てきました。

桃から生まれたので桃太郎と名付け、蝶よ花よと育てました。やがて20歳くらいになりますと、鬼ヶ島に鬼征伐に行くことになりました。きび団子を作ってもらい、キジ、サル、犬のお供を連れて鬼ヶ島に行き、鬼を散々こらしめ、宝物を持って帰ってきました。

誰でもが知っている話を延々と書きまして申し訳ありません。この話ですと、桃太郎さんは勇ましくって動物の使い方もうまく、戦上手で、宝物を家に持って帰って、おじいさんとおばあさんが安穏に暮せるようにと、親孝行の優しさも持っています。

桃太郎は、悪逆非道か 正義の士か

ところが鬼にしてみたら、誰にも迷惑をかけないところで平和に生活を楽しんでいたのに、宝物を持っているが故に、桃太郎に攻め込まれて散々いじめられ、その上宝物を持っていかれてしまうのです。

これではお国のための資源を得ようと、平和な生活を楽しんでいる満州に攻め入って資源を持ってきてしまった悪逆などこかの国の軍人さんに似た悪いヤツで、どこにも正義のかけらもありません。

ところがこれを正義の士にすることができるのです。平和で豊かなこの村に、突然悪い鬼が攻め寄せてきて、村で大事にしていた収穫物をみんな持っていき、手向かうヤツはもちろん、女子供まで虐殺することがありました。こうしますと、勇気ある桃太郎が旅立つことに拍手喝采を送りますし、正義の士です。

黒澤明の『七人の侍』もお供の侍を集めて、村の収穫物を取る山賊をやっつける話でしょう。黒澤さんはさすがに心得ていて、山賊をうんと悪い奴にしています。

桃太郎も美しい恋人の花ちゃんが鬼にさらわれたともなれば、いよいよ桃太郎に応援したくなるというものです。わずか1シークエンス入れることによって、悪逆非道の輩から、一挙に正義の士にすることができるのです。これが構成の恐ろしさであり伏線の大切さでもあります。

出典:『月刊シナリオ教室』1993年11月号 「新井一 十則集」/2015年5月号「新井一.com」
次回は6月23日に更新予定です

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