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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

やるべきこと

シューカツ屋(テレビズキから)

伝える

シナリオ・センター代表の小林です。東京は4月並みの春の陽気だそうです。今朝、青山一丁目からシナリオ・センターまで歩いたのですが、着いた時は、すっかり汗ばんでしまい、2月とは思えない陽気に、楽しいというよりわけのわからない不安でぞくぞくしちゃいました。
オーストラリアでは、豪雨で森林火災は消しとめられたものの、洪水になっているとか・・・極端すぎて怖いです。
グレタさんのいうように、大人は早急に対策を考えないと、コロナウイルスしかり、人間は滅びてしまうのではと思います。
あまりに勝手で非道な行為ばかりの人間たちに地球が怒ってふるい落として、ゴキブリだけが残っているって映像が目に浮かびました。(笑)笑いごとですみますように。

アカデミー賞受賞者のコメントってみんな素敵ですね。
主演男優賞のホアキン・フェニックスさんのコメントがすごいって取り上げられていましたが、「ジェンダーの不均衡、人種差別やクィア・ライツ、先住民の権利やアニマル・ライツ、それらはすべて不正義に対する戦いなんだ。僕たちはあるひとつの国(国民国家)、ひとつの国民(集団)、ひとつの人種、ひとつのジェンダー、もしくはひとつの種がその他を支配し、コントロールし、利用し、搾取することに対して罪に問われることは無いという思い込みと戦うことについて話しているんだ。」
映画は社会を映していますから、ただ自分の演技だけ考えればいいということではない、人間の器を感じました。彼だけじゃなくスタンディングオーベーションしていた役者や監督や製作スタッフ全員がすてき。
日本だったら、「役者、タレント風情が政治に口出すのは生意気」とか言われて、白い目で見られがちですけれど、社会と政治は繋がっているのでから、社会を考えれば当然のことで、どんな人でも発言するべきことだと思うのですが。
受賞者のメ―キャンプアーチストのカズ・ヒロさんが「日本の文化が嫌になって・・・」日本国籍を捨てたとはっきりおっしゃっていましたが、今の日本を見たら当然かなと思います。
アイデンティティを確立したい、新しい波を起こしたいと思う人には、生きづらい日本です。
アカデミー賞の授賞式を見ながら「日本中の人にシナリオを描いてもらいたい」と強く思いました。
自分の想いや考えをきちんと伝える力を持つ人々を増やしたい。
諦めずに、広げていけるように、50年の先もさらに続けているように努力していきたいと思っています。

 

生きる

出身ライターの小山正太さんがおいでくださいました。近況報告と大学の同期だったご友人が亡くなられ、その方が遺したものがセンターにあるのではというお尋ねでした。
亡くなられた方は、ご友人の小山さんがフジテレビヤングシナリオ大賞を受賞されたことに触発され、大学時代に夢だったシナリオをもう一度とシナリオ・センターで学ばれていたのですが、32歳の若さで先日ご逝去されました。シナリオS1グランプリも受賞されていましたし、つい少し前に作家集団へ進みたいとおっしゃっていらして、これからという時だっただけに、本当にまさかのことでした。ご冥福をお祈りいたします。
小山さんは、彼女がご自分に触発されてシナリオ・センターに入ったことを今日初めて知り、驚かれながらも、脚本家として頑張らなければと決意を新たにされていました。

2月26日水曜日22:00から、NHKBSプレミアム「福井発地域ドラマ シューカツ屋」が放映されます。
幸福度日本一の福井県の大学就活の奮闘を描いた小山正太さんのオリジナル脚本です。
最近は、オリジナル脚本が少ないだけにとても楽しみです。
大学の就活支援室の型破りな室長に引っ張られて、支援室で頑張る婚活女子の奮闘記です。
NHKニュースは忖度ばかりと評判が悪いですが、NHK地域発はとても頑張っています。
地域の魅力を感じられる面白いドラマ作りを目指しています。
小山さんは、とても感性豊かで発想が魅力的な脚本家さん。そんな小山さんらしい福井発地域ドラマを見せてくれることでしょう。
是非ご覧ください。
天国でも楽しんでみてくれますように。

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