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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

様々な社会

ひまわりの約束(星雲社刊)

アカデミー賞

シナリオ・センター代表の小林です。アカデミー賞の授賞式が行われました。シナリオ・センターでも映画好きの事務局、どの作品がとるのか、誰がとるのか騒いでいました。
大方の予想以上に、韓国映画「パラサイト半地下の家族」が、作品賞・監督賞・脚本賞・国際長編映画賞と4賞も受賞。
英語ではない映画が作品賞を受賞したのは初めてなのだそうです。大快挙ですね。
痛烈に格差社会を描いて、その描き方が生半可な視点ではないのが驚かされますが、どこの国もしんどいなぁと思わずろくでもない世の中を見まわしてしまいます。

メーキャップアーチストのカズ・ヒロさんが「スキャンダル」で2度目のメイク・ヘアスタイリング賞を受賞されました。おめでとうございます。
追悼コーナーの中で、カークダグラスさん等とともに、昨年5月に亡くなった京マチ子さんも、世界のトップスターとして追悼されていました。
アカデミー賞授賞式のすばらしさはレッドカーペットを歩いていく世界のスターたちが一堂に会するだけでなく、パフォーマンスの面白さ。エンタテイメントを徹底するアメリカのアメリカらしさをいつも感じます。
今回は、日本人で初めて松たか子さんが世界中のエルサとともに「イントゥ・ジ・アンノウン」を歌われたりと話題は尽きません。
思っている以上に日本人も関わっていて嬉しいですが、でも、やっぱり作品で勝負したい、頑張れ!日本の映像業界!
ついでながら、日本のアカデミー賞授賞式ももっとパフォーマンスを徹底してほしいです。

研修中ですが

まだ、研修中ながら、こんな形で頑張られている生徒さんがいらっしゃいます。
おひとりは、研修科の浦野ととさん。
シナリオといえばシナリオなのですが、なんと新作の浪曲を手掛けられました。
浪曲界大人気の玉川奈々福さんが口演されます。
「ソメイヨシノ縁起」(浦野とと作・玉川奈々福脚色)
その新作浪曲「ソメイヨシノ縁起」が浅草木馬亭で、3月4日に上演されます。
12:15開始、中入り14:05 玉川奈々福さんはオオトリで15:35の出演です。
浪曲だけでなく講談もあり、日本の口演(話芸)を楽しまれてはいかがでしょう。
シナリオは、浪曲にも使われるのですね。

もうおひとりは、北海道恵庭市にお住いの通信作家集団の中泉拓也さん。
8050問題の引きこもりを描いた脚本が、本になりました。
「ひまわりの約束」(星雲社刊)
引きこもりのお話です。しかも8050問題という深い問題を取り上げています。
8050問題はご存じですか?80歳代の親が50歳代のひきこもりのこどもを見ているというのです。これからどんどん増えてくるのではないかといわれています。

中泉さんは、障害支援施設で働いた経験をもとに、元引きこもりの19歳の生活支援員を主人公に、ひきこもり問題を正面から取り組み、主人公の成長とともにリアルに描かれました。
さすがに経験者、普通では知り得ない支援者の生活、支援方法などが細かく描かれ、臨場感が半端ではなく、厳しい状況でありながら心温まるお話になっています。
脚本が本になりましたが、これを機会に映像化されるといいですね。お声かけいただければ嬉しいです。
ご自分の経験、職業は一番身近なネタです。自分では当たり前のことが、案外知られていなかったり、知らない人にとっては驚くこともしばしば。
すべてのことはネタになり、自分の想いを伝えていける創作は、自分自身の視野も広げてくれます。

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