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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

人のふり見て

黒蜥蜴(NHKBSプレミアム)12月29日21:00放映

カツベン!

シナリオ・センター代表の小林です。本日のミソ帳倶楽部は、12月13日に封切られた映画「カツベン!」の周防正行監督と脚本の片島章三さんにおいでいただいています。
ちょうど「カツベン!」がパリの日本映画祭キノタヨでソレイユドール賞(金の太陽)、観客賞を獲得したというとっても嬉しいニュースが入ってきました。おめでとうございます!
前に私が試写に行った時のことを書きましたが、お尻が半分くらいしか座れない補助椅子だったにもかかわらず、お尻の痛さも感じずに見入ってしまった「カツベン!」ですから、パリで観客を魅了したのも納得です。
日本のサイレント映画の歴史や弁士の活動、当時の日本の風情といった文化的な要素が興味を引き、また全編にあふれる娯楽性の高さが観客に好評を得たのだそうです。外人にもわかりやすいですしね。
お話もさることながら「カツベン!」のテンポの良さは抜群で、周防監督には珍しくご自分の脚本ではないものを監督されて、また違った見せ方になったのでしょうか・・・そんな疑問も、今日ミソ帳倶楽部で解き明かしてくれるかも、とても楽しみです。

黒蜥蜴

今日は千客万来で、林海象監督と出身ライターの長津晴子さんのインタビューがあり、おいでくださいました。
お二人は、この年末のスペシャルドラマ「黒蜥蜴」を手がけました。
NHKBSプレミアムで12月29日に日曜日午後9時からの放送となります。
「黒蜥蜴」はご存じのように江戸川乱歩の名作。
「黒蜥蜴」は特にお芝居やドラマに色々な方が作られています。
今回、「夢みるように眠りたい」「ZIPANG」など耽美的な映像を得意とされる林海象監督が、どのような映像美を見せてくださるのか、長津晴子さんとの脚本がどのように構成されているのか、楽しみな年末の夜のふさわしいドラマです。
是非、皆さんはご覧になっていただいた上で、「月刊シナリオ教室」のインタビューを読んでいただくと、ドラマづくりの極意が見えてくると思います。

創作というのは、自分の想いや考え方をしっかりと思って描くものですけれど、そのためには自分の世界だけで終わっては、多くの人の共感を得る作品は作れません。
他人の作品を見ること、他人の創り方を知ることと、これが大きな糧になることは案外気が付かないものですが、本当は大事なのです。
自分流というのはどこかで破綻が来やすいのですが、他人のものは客観的に見えるのでよくわかるのです。
名作を見る、本を読むことなどが創作の糧になるというのは、そういう意味も含まれています。どれだけたくさんの引き出しを作るか、創作者として生き残るにはこの引き出しの数がものを言います。
よりよい作品を描くために、あなたの引き出しをたくさん作ってください。
ちょうど来年は創立50周年、シナリオ・センターのミソ帳倶楽部もアドバンス講座も、色々イベントが目白押しの年になります。
こういうチャンスもうまくご利用されて、次のステップに、ホップ・ステップ・ジャンプ!来年があなたの年になるように。

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