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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

汗と涙とサハリンと

サハリンロケの映画と落語会(チラシ)

汗・涙

シナリオ・センター代表の小林です。気分の悪いニュースの多い今日この頃ですが、目頭が熱くなる時間があります、「熱闘甲子園」。
私は野球にはあまり興味がないのですが、「熱闘!甲子園」を見るのが大好き。
野球の勝ち負けよりも、人はこれほど真摯に向かうのかと思うほどの姿に心打たれるのでしょうか。
そこそこ楽しく生きていられたらいいわという碌でもなくズボラな生き方をしている私だから、自分とは違った生き方、努力している姿には素直に感銘を受けますし、頭が下がります。
若者が汗水たらして、泥んこになりながら必死にボールへ飛びつく姿、負けて鼻水たらしながら大泣きしている顔、ホントきれいです。
なので、いつも勝敗など無ければいいのになあと思っちゃいます。
プロ野球と違ってどちらが勝っても負けても嬉しく、つらいです。
野球好きの方には顰蹙を買ってしまうかもしれませんが、私は野球そのものではなく、高校球児の姿そのものが好きなのだと思います。その球児の持つ一人一人のストーリーが。
 高校球児に限らず頑張っているアスリートを見るにつけ、ついつい涙を・・・応援をしたくなります。
 書いていて、「あれ、アスリートって得かもしれない」って、ふと思いました。
まあ、本当は得かってこともないのですが、物書きって、あまり苦労している感じってみえないですよね。汗と涙のストーリーが見えないっていうのかな。
作家の苦悩シーンの「あるある」は原稿用紙を丸めてポイっと部屋中の捨てまくり、ため息ついて破れ畳に寝転がる姿・・・くらいですか。(笑)
どんなに苦労して創作していても、文章や映像の上には現れません。汗も涙も見えません。どんなトレーニングしているのかもわかりにくいです。
でも、努力、勉強していなければ感性だけでは書けないのです。本当はすごく努力しているのですけれどね。
そういう意味では、シナリオ・センターの基礎講座の勉強は、汗や涙はみえないものの、技術の習得なのでわかりやすく、添削で自分の良いところを伸ばしてもらうことができ、階段状に上っていくクラス(本科・研修科・作家集団)では、仲間からもらう感想や講師の講評に自分の力を見ていくことができます。
案外、可視化しているかも?
自分の努力を可視化すると、やる気も想像力も増してくるように思いますが、いかがでしょうか?

サハリンと落語

8月2日金曜日、深川資料館で面白いイベントがあります。
「ドキュメンタリー映画と落語会」と題して、落語家三遊亭楽麻呂さんがロシアで落語公演したドキュメンタリー映画を見せて、落語を聞かせてくれるそうです。
研修科修了生の後調正則さんが、昨年「三遊亭楽麻呂極東ロシア落語公演」サハリンに密着同行して撮影した映画「サハリンで落語って、伝わるんですか?」を上映と、楽麻呂師匠が生の落語を聞かせてくれます。
サハリンをご存じですか?
その昔樺太と言われた日本の領土でした。(ロシアと日本の言い分は微妙に違いますが)
サハリンには、旧統治時代の樺太庁博物館や、北海道拓殖銀行、製紙工場、日本人墓地などがあり、彦摩呂師匠も巡っていらしたのでしょうか。
領土問題はともかく、日本から一番近い海外ともいわれていながら、あまりサハリンに行ってきたというのは聞いたことがありませんから、是非拝見したいものです。
会場は、深川江戸資料館ですので、このイベントの前にちょっと早めに行って、江戸を探索するのもよいかもしれません。江戸時代のサハリン(樺太)を調べてから聞くのも一考かもです。
柏田講師の「時代劇でござる」を実感できますよ。
8月2日(金)18:45開演、チケットは、3000円のところシナリオ・センター価格2500円で。
深川江戸資料館2階・小劇場(半蔵門線・大江戸線「清澄白河」A3出口) ご来場ください。

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